
今週の紙面
「経営広域化」の実現を/経営基盤の再構築へ/上下水道政策あり方検討会/国交省
国土交通省上下水道審議官グループは10日、上下水道政策の基本的なあり方検討会(委員長=滝沢智・東京都立大学都市環境学部都市基盤環境学科特任教授)の第5回を開催した。持続と強靱化に焦点をあて、これまでの意見や強い危機感を踏まえた基本認識を示すとともに、取り組みの方向性についてまとめた「第1次とりまとめ案」について議論した。第1次とりまとめは、検討会での意見を反映させ、今月中に公表する。
「維持管理指針」改訂へ/予防保全・災害強化の要請応え/日水協
日本水道協会は「水道維持管理指針」の改訂に着手する。直近の2016年版以降の水道法改正(2019年10月)や近年機能向上の著しいICTを活用した維持管理技術の高度化や脱炭素化の進展、施設の老朽化に起因する事故の多発により適時・適切な点検方法に基づく予防保全型の維持管理への要請、激甚化・頻発化する自然災害に対する防災・減災対策の強化への要請といった背景を踏まえ、最新の知見・技術を取り入れる。
基盤強化へ課題を共有/管理者協でWS初開催/日水協

日本水道協会は5日、第168回水道事業管理者協議会を開催した。33事業体の水道事業管理者らが集い、5題の情報交換事項について各メンバー都市の事情を共有した。また、今回が初の試みとなる「水道の基盤強化に向けたワークショップ」を実施。積極的に当地の状況や抱える問題について、議論を行う管理者らの姿が見られた。
メンバー都市改選に伴い、座長と副座長の選任を行った。座長は、前期に引き続き長澤秀則・盛岡市上下水道事業管理者が務め、副座長には新たに松田滋人・金沢市公営企業管理者が就いた。
データ標準化の実効性を確認/水需要予測や漏水検知等で実証開始/水道標準プラットフォーム/JECC
水道標準プラットフォームの管理運用を担うJECCは、奈良市企業局、安川オートメーション・ドライブと連携してデータの標準化と横断的な利活用に関する実証事業を実施している。プラットフォームを介した異なるベンダーのアプリケーション間でのデータ利活用について実効性を確認し、具体的な活用方法の確立による水道標準プラットフォームの付加価値創出と普及促進を図る。
マレーシアで宇宙水道局導入促進/PWS社と販売代理店契約/天地人
JAXA認定の宇宙ベンチャーの天地人は、マレーシアの水道ソリューション大手プロバイダーであるプレミアウォーターサービス(PWS)社と、衛星データとAI技術を活用した漏水リスク評価サービス「天地人コンパス 宇宙水道局(KnoWaterleak)」のマレーシア主要地域における販売代理店契約を締結した。