今週の紙面

2025年(令和7年)6月12日(第5840号)

2025年(令和7年)6月9日(第5839号)

自治体の「下水道GX」を支援/事例集やパンフレット作成/下水協

自治体の「下水道GX」を支援/事例集やパンフレット作成/下水協

 日本下水道協会は6日、2022年に設置した下水道GX促進調査専門委員会の最終成果として、省・創・再エネルギー利用や下水汚泥の肥料利用の先進的な事例をまとめた先進事例集とその概要版、庁内説明資料、取り組みを図解したパンフレット・ポスターを作成して同協会ホームページで公開した。また、「じゅんかん育ち」の商標登録と使用規約を策定したと報告した。

柔軟かつ力強く取り組み推進を/日水協ビジョン(案)の進捗共有/日水協

 日本水道協会は5月28日、第14回日水協ビジョン(案)アドバンス委員会を開いた。日水協が取り組むべき事項や方策をとりまとめた10カ年計画「日水協ビジョン(案)」の具体的行動方策の達成状況を共有し、協会内の協力体制強化を図るもの。委員長を青木秀幸・理事長が、委員を日水協の各部長・支所長が務め、ロードマップにおける昨年度の達成状況や、今年度の短期行動目標、2022~24年度までの取り組みの達成状況や今年度以降の主な取り組みについて報告した。

料金引き上げと施設更新を検討/水道運営審議会に諮問/引き上げ率は18・6%と試算/千葉県

料金引き上げと施設更新を検討/水道運営審議会に諮問/引き上げ率は18・6%と試算/千葉県

 千葉県総合企画部、企業局は5月29日、千葉県庁で今年度第1回千葉県水道事業運営審議会を開催し、「千葉県営水道事業における今後の収支見直しと料金体系」について諮問した。来年度4月からの料金改定を想定し、審議を進める。

持続と進化へ産業界の役割果たす/強靱な上下水道へ/両大臣も駆けつけ/第59回通常総会開く/水団連

持続と進化へ産業界の役割果たす/強靱な上下水道へ/両大臣も駆けつけ/第59回通常総会開く/水団連

 日本水道工業団体連合会(会長=北尾裕一・クボタ代表取締役社長)の第59回通常総会が6日、都内で開催された。2024年度の事業報告・決算や役員(理事・監事)の選任案など、議案はすべて了承。今年度事業計画・予算、常設委員会委員の選任が報告され、会長表彰の表彰式も行われた。なお、選任された新理事による理事会で北尾会長、森岡泰裕・専務理事は再任されている。

水道の耐震化 基盤強化を/第1回運営会議開き陳情/日水協

 日本水道協会は4日、今年度第1回の運営会議を開いた。「全国の水道事業事業者の耐震化推進を図ることを重点要望とする」との来年度の水道関係予算獲得に向けた運動方針と、それに基づき国などへの要望を決定。会議後には出席者により各省と関係国会議員に対する陳情を実施した。能登半島地震、埼玉県八潮市での下水道管による道路陥没事故があり、大規模な漏水事故も各地で相次ぐ。上下水道施設の耐震化・老朽化対策の重要性がクローズアップされる今、全国の水道事業者が声を上げる。

「国土強靱化実施中期計画」を決定/上下水道の耐災害性強化へ/政府

 政府は6日、「第1次国土強靱化実施中期計画」を閣議決定した。2026~30年度の5カ年を事業期間とし、実施すべき326施策と、推進が特に必要な114施策を示した。国土強靱化3か年緊急対策(2018~20年度)、5か年加速化対策(2021~25年度)に続き、能登半島地震や埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故などの教訓を踏まえつつ、国土強靱化施策の更なる加速化・深化を図る。事業規模は概ね20兆円強程度、資材価格や人件費の高騰を毎年の予算編成で適切に反映するとしている。

 上下水道施設の耐災害性強化を図る。例えば、2000戸以上の給水を受け持つなど影響が大きい浄水場(全国約2000カ所)の停電対策(22年度73%)を30年度に完了させる。影響が大きい浄水場のうち、洪水等の浸水想定区域内にある施設(全国約700カ所)の浸水災害対策完了率を44%(22年度)から75%に引き上げ、2036年度に完了させる。

補正執行・概算要求テーマに/意見交換会に18事業体・6行政部局/中国地方の水道事業体の連携を/中国地整(写真あり)

補正執行・概算要求テーマに/意見交換会に18事業体・6行政部局/中国地方の水道事業体の連携を/中国地整(写真あり)

 国土交通省中国地方整備局河川部地域河川課は5月29日、第3回中国地方の水道事業等に関する意見交換会をウェブ併用で開催し、18水道事業体、6水道行政担当部局が参加した。同整備局では、昨年4月に水道整備・管理行政が国交省等へ移管されたことを踏まえ、同整備局、県の行政担当部局と水道事業体がさらなる連携を図ることを目的として意見交換を実施している。

工事の品質と技術力向上へ/水道工事担当者研修会開く/会津若松市上下水道局

工事の品質と技術力向上へ/水道工事担当者研修会開く/会津若松市上下水道局

 会津若松市上下水道局は5月22日、市内で今年度の第1回会津若松市水道工事担当者研修会を開いた。水道工事の品質と技術力向上を図るために2016年度より開催しているもので、同市水道施設工事入札参加登録業者の現場代理人や主任技術者、同市と技術連携協定を締結している周辺自治体の職員など35人が参加し、同局が水道工事の施工管理基準等の改正点をはじめ、施工情報システムや水道事業の最新動向など、市総務部が建設業の働き方改革の取り組みについて説明した。

コンクリ・セグ部材の劣化に着目/原因究明委で管路協にヒアリングも/埼玉県

 埼玉県は5月29日、「八潮市で発生した道路陥没事故に関する原因究明委員会」(委員長=藤野陽三・城西大学学長)の第2回会合をさいたま市内で開いた。3月開催の第1回で論点とした、陥没部に埋設された下水道管(中川流域下水道中央幹線)に生じた損傷や、路面下の空洞が発生・拡大した要因・メカニズムについて、これまでに確認した事項をもとに議論を進めた。また、長谷川健司・日本下水道管路管理業協会会長を招き、過去の管きょ内調査に関するヒアリングが行われた。

13・6%の使用料改定が必要に/来年度から管路包括が第2期へ/千葉市建設局

13・6%の使用料改定が必要に/来年度から管路包括が第2期へ/千葉市建設局

 千葉市建設局は5月27日、今年度第1回千葉市下水道事業経営委員会(委員長=森田弘昭・日本大学教授)を開催し、今年度千葉市下水道事業会計当初予算、農業集落排水事業会計当初予算、下水道管路施設包括的維持管理業務委託審議部会の設置、下水道事業の経営見通しについて審議した。また、森田委員長からの下水道施設の老朽化の現状と対策についての説明と、千葉市上下水道耐震化計画の策定についての報告があった。

次期下水道マスタープラン策定へ/中間案23日まで意見募集/仙台市建設局

 仙台市建設局は、次期仙台市下水道マスタープラン策定に向け、学識経験者らで構成する検討委員会(委員長=佐野大輔・東北大学大学院工学研究科教授)を設置して意見を聞きながら作業を進めている。このほど、仙台市下水道マスタープラン(中間案)をまとめ、6月23日まで意見募集を行っている。募集方法など詳細は同市のホームページで。

上下水道のさらなる進化へ/水インフラの未来へ一層の努力/老朽化対策や官民連携を/業界団体総会/施設協

 日本下水道施設業協会(会長=北尾裕一・クボタ代表取締役社長)は5月30日、都内で第49回定時総会を開催した。2024年度事業報告を中心に、異動等に伴う役員一部改選など議案すべてを承認した。国・自治体などに実施した提言活動の成果についての説明や、総会表彰もあった。総会後には意見交換会が行われ、来賓や自治体関係者も多く訪れた。