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名古屋市フリーGIS活用が大賞/広報は熊本市「水道管リニューアル大作戦」/水道イノベーション賞/日水協
日本水道協会は8月26日、「水道イノベーション賞」と、今年度新たに創設した「水道イノベーション広報大賞」の受賞取り組みを発表した。水道イノベーション賞の大賞は名古屋市上下水道局の「災害復旧支援におけるフリーGISソフト『QGIS』の活用」で、簡易な水道台帳システムの構築により災害時の調査・復旧活動を効率化した点を高く評価した。一方の水道イノベーション広報大賞は熊本市上下水道局による「まちなか水道管リニューアル大作戦」で、地域の理解を深めながら更新事業の円滑な遂行を図った取り組みだった。水道事業の課題解決に向けた取り組みと、それら課題への国民理解を促す官民合わせた広報の取り組み。この両輪が水道事業を基盤強化に導いていく。
カナダで小規模水処理施設の技術確認へ/厳冬期の処理性能など検証/JS

日本下水道事業団(JS)は、カナダ・カルガリー市のパインクリーク処理場で、日本の民間企業が開発した小規模水処理施設の技術確認を開始した。来年度までの実証実験を通じて、現地の低温環境でも安定した水処理性能を発揮できるか検証を行う。JSは、昨年1月にカルガリー大学と下水道に関する研究開発分野における協力の覚書を締結しており、実証施設の設置や実験は、両者の協力により進められる。
水道と道路インフラ管理高度化へ/全国初、異分野の先端技術連携/アイシン、天地人と実証実験/磐田市

静岡県磐田市は8月19日、アイシン、天地人と「インフラ管理の高度化に向けた実証実験に関する基本合意書」を締結した。磐田市と天地人はこれまでに、衛星とAIを活用した漏水リスク評価の見える化を実施し、調査の効率化を図っている。今回は新たにアイシンと連携して、道路の路面異常のデータを収集し、データを天地人と共有することで、漏水リスク評価の精度を向上し、水道と道路インフラの管理の高度化を目指す。路面データの取得は、市の道路パトロールカー2台に加え、遠鉄タクシーの協力を受けてタクシー車両1台に機材を搭載して実施する。異分野の先端技術連携で、水道の漏水リスクと道路劣化状況を一体的に可視化・分析・検証する取り組みは全国初だという。
新潟開催からスタート/江夏理事、庄司教授が講演/内容充実 セミナーを各地で/関東支部/ダク協

年々そのメニューの充実と相まって好評を博している日本ダクタイル鉄管協会の2025年度セミナーが開幕、第1回となる関東支部主催のセミナーが8月26日、新潟市で約70人の参加を得て開催された。今回のセミナーの講師(演題)は、江夏輝行・横浜市水道局担当理事(水道技術管理者)(横浜市水道局の取り組み~料金改定と施設の更新・耐震化)と庄司学・筑波大学教授(巨大地震における水道施設の被害の特徴と今後の施策について~2024年能登半島地震から学ぶべきこと)で、2題の講演の合間には、同協会の石川大輔・技術委員による施工管理システムに関する情報提供が行われたほか、同協会および会員企業による展示コーナーも用意された。