スマートメータ13万個導入/先行実装プロジェクトを推進/10月から順次運用開始/東京都水道局

 東京都水道局は20日、「水道スマートメータ先行実装プロジェクト推進プラン」を公表した。2030年代までの全戸導入に向け、これまでは「トライアルプロジェクト」として、2024年度までに約13万個のスマートメータを導入し、導入効果の確認や技術的課題の解決などを図ることとしており、20年3月に実施プラン、21年4月には推進プランを策定し、準備を進めてきた。今年4月にはスマートメータの設置が始まり、10月から順次運用を開始するなど、プロジェクトが本格化することを機に、プロジェクト名を「先行実装プロジェクト」に改め、推進プランではより詳細に取り組み内容を取りまとめた。推進プランに基づき着実にプロジェクトを推進するとともに、利用者やスマートメータに関する事業者、他の水道事業者に広く情報を発信し、理解・協力を得ていく。

国内初、合成メタンの都市ガス利用へ/東邦ガスとメタネーション実証で協定/バイオガス由来のCO2を活用/知多市

国内初、合成メタンの都市ガス利用へ/東邦ガスとメタネーション実証で協定/バイオガス由来のCO2を活用/知多市

 愛知県知多市と東邦ガスは、「メタネーション実証に関する協定」に調印した。期間は2023~26年度まで。メタネーションは、水素とCO2からメタンを合成する技術で、同市南部浄化センターの汚泥処理工程で発生するバイオガス由来のCO2を提供する。製造した合成メタンは、都市ガスの原料として利用する予定で、国内初の試みとして注目される。

財政健全化へ議論を開始/ヘリウムガス調達状況も紹介/岡山市水道事業審議会

 第69回岡山市水道事業審議会(会長=石井克典・弁護士)が3日、水道局庁舎内で開催された。今回の議題は「財政健全化に向けた議論(第1回)」と「水質検査に用いるヘリウムガスの調達状況について」で、同局の取り組みなどが説明された。

 冒頭、今川眞・水道事業管理者が「活発な意見交換を」などとあいさつ。財政健全化に向けた議論(第1回)では、同局が今年3月に策定した『アクションプラン後期編』(2022~26年度)で示した収支のギャップなどを踏まえ、財政健全化を図り、安定給水を次世代につなげる対応策について、委員の意見を聴取した。

クラウド型水監視システム/中国地域ニュービジネス大賞で優秀賞/国内外での需要増加に期待/小松電機産業

クラウド型水監視システム/中国地域ニュービジネス大賞で優秀賞/国内外での需要増加に期待/小松電機産業

 小松電機産業の「広域クロスオーバー管理体制によるクラウド型水監視システムの開発・販売」が、一般社団法人中国地域ニュービジネス協議会(会長=内海良夫・データホライゾン社長)による第30回中国地域ニュービジネス大賞で、優秀賞を受賞した。同大賞制度は、中国地域のニュービジネスの育成と振興を図るため、独創的かつ市場性があるビジネスを展開している企業を表彰するもので、今回は9社(大賞1社、優秀賞3社、特別賞5社)が受賞した。

 同社のシステムは近年の自然災害の多発などを踏まえ、遠隔監視でき、災害に強い新型クラウド端末を開発し、2020年4月から販売を開始。従来製品に比べて部品点数を5分の1、容積も4分の1に減らすことで、少人数で安価に管理できる。