技術的課題解決へ情報共有/第178回水道技術管理者協議会/日水協

技術的課題解決へ情報共有/第178回水道技術管理者協議会/日水協

 日本水道協会は21日、第178回水道技術管理者協議会を開催した。事務局と各地の水道事業体をウェブで結んでの方式となったが、5題の設定議題や事務局からの報告事項を通じて情報共有を図り、意見交換を行った。水道事業が直面する技術的課題の解決に向け、技術部門トップらの真摯な姿が見られた。

認証審査委で再発防止策/検査合格品再塗装の暫定措置も/塗料問題/日水協

 日本水道協会は18日、第43回認証審査委員会を開き、神東塗料による認証品塗料に関する不適切行為の原因究明と再発防止に向けた品質認証業務の検討を行っていくことを決めた。同委員会での審議内容は、認証制度運営委員会に報告する。

 3月下旬の第44回、4月下旬の第45回認証審査委員会で原因究明と再発防止策案を作成。5月中の第46回認証制度運営委員会に報告・決定し、内外部の関係者に周知するとしている。再発防止に向けた品質認証業務の検討については協会ホームページで公表している。

宇宙ビッグデータで漏水判定/精度のさらなる向上へ/天地人、フジ地中情報と実証実験/豊田市上下水道局

 豊田市上下水道局は1日、JAXAベンチャーである天地人、フジ地中情報と連携して、衛星画像を含む優れた精度・分解能を持つ地球観測データ(宇宙ビッグデータ)を駆使して漏水可能性区域を判定する実証実験を開始した。令和2年に市内の一部地域で実施した衛星画像の解析による水道管の漏水調査において、その効率性を確認することができたことから、今回の実証実験では、調査対象を市内全域に拡大し、漏水可能性区域の判定精度のさらなる向上などを目指す。

目標整備水準を時間75mmに/浸水対策計画2022案を公表/東京都下水道局

 東京都下水道局は、今後の目標整備水準や新たな重点地区、ソフト対策などについて取りまとめた「下水道浸水対策計画2022(案)」を局のホームページで公表した。計画期間は令和4年度から18年度までの15年間。都民から寄せられた意見を踏まえ、今年度末に計画を策定する。計画案は、今後の下水道浸水対策のあり方検討委員会の報告をもとに取りまとめた。

 計画案では、都の治水対策の方針である「東京都豪雨対策基本方針」に基づき、現在は、区部全域で1時間50mm降雨への対応を基本としている下水道施設の「目標整備水準」を引き上げ、1時間75mm降雨とする方針を示した。

〝最大150㎞〟鉄蓋の自動開閉装置「GDオープナー」販売開始/作業者の負担軽減、安全性向上/グラウンドデザイン研究所

 ヒノデグループの工事用資機材を開発・販売するグラウンドデザイン研究所は、鉄蓋の自動開閉装置「GDオープナー」の基本機構を開発し販売を開始した。

 インフラで使われるφ900の鉄蓋の重さは100㎞にもなるが、蓋の開閉には複雑な動きと独特のコツが必要なため、基本的に人力で行われており、特に蓋の持ち上げ時や閉める際には多大な負担がかかっていた。そこで同研究所は鉄蓋開閉時の非常に複雑な動きをプログラミングし、作業者の負担軽減を目的にGDオープナーを開発。労力のかかる蓋の引き出し→引き上げ→蓋の戻しまでを自動化した。使用しているDC24V電動パワーシリンダー3本にはロック機構が常時働いているので、万一の電源消滅時も状態が保持され安全。最大150㎞の蓋まで対応可能となっている。

水道用弁微減も100億円確保/昨年通期生産高を発表/滋賀バルブ協同組合

 滋賀バルブ協同組合はこのほど、令和3年通期の生産高調査結果を発表した。原材料の高騰や長期化するコロナ禍などの影響は見られたものの、水道用弁、産業用弁、船用弁、鋳物素材を合わせた生産高の合計は対前年比2・3%減の272億3100万円と、若干の減少に抑えることができた。