安全で強靱な水道の実現を/関係国会議員に切実訴え/運営会議/日水協

安全で強靱な水道の実現を/関係国会議員に切実訴え/運営会議/日水協

 日本水道協会は9日、今年度第3回の運営会議を開催した。1日に開催した第99回総会で討議し決議した会員提出問題と、令和4年度の水道関係予算確保を旨とする要望書を取りまとめ、会議後には関係国会議員に陳情した。なお、会議では、来年名古屋市での全国会議の開催日程・開催場所を審議し、10月19日から3日間、名古屋国際展示場(ポートメッセなごや)での開催とすることが了承された。

厚労大臣賞に水中ロボット協会/コスモ工機、日本原料も受賞/下水道では建設技術研究所AI/第5回インフラメンテナンス大賞

 インフラメンテナンスの優れた取り組みや技術開発を表彰する「インフラメンテナンス大賞」の受賞事例が3日、発表された。

 各省が設けた賞のうち、厚生労働大臣賞を一般社団法人日本水中ロボット調査清掃協会の「水中ロボットによる配水池の不断水工法での調査および清掃」が受賞した。この取り組みは、水道水の水質に影響を及ぼさない水中ロボットを使用し、配水池を通水運用の状態で、衛生的に清掃を行うもの。安全に堆積物を外部に排出するとともに、高性能水中カメラで配水池内部を調査点検し記録することにより、水道施設の適切な管理と長寿命化に寄与している。

セミナー開き海外情報を共有/来年開催の水サミットなど紹介/GCUS

 下水道グローバルセンター(GCUS、事務局:日本下水道協会)は1日、第32回セミナーをウェブ会議形式で開いた。海外の水ビジネス展開などに有益な情報の共有を目的としたもので、今回は来年4月に熊本市で開催される「第4回アジア・太平洋水サミット」の概要説明や、国土交通省の下水道分野における海外展開の取り組みについての紹介があった。

 同サミットは、アジア太平洋地域の49カ国の首脳・閣僚クラスが参加し、水問題に対する具体的な資源動員や行動を促す目的で開催される国際会議。主催する「アジア・太平洋水フォーラム」は日本主導で設立されており、事務局は日本水フォーラムが務めている。日本水フォーラムの村山英俊・ディレクターは、サミットの概要を説明するとともに、大分県別府市、タイ・チェンマイ、ミャンマー・ヤンゴンで開催した第1回から3回までの同サミットの様子を紹介した。

設立10周年で成果報告会/カンボジアやベトナムから祝辞も/累計受注額200億円超え/北九州市海外水ビジネス推進協議会

設立10周年で成果報告会/カンボジアやベトナムから祝辞も/累計受注額200億円超え/北九州市海外水ビジネス推進協議会

 北九州市海外水ビジネス推進協議会(KOWBA)は11月29日、設立10周年成果報告会(臨時総会)を、北九州市内のホテルでの参会とオンラインのハイブリット開催で実施した。活動の成果報告や支援先のカンボジア、ベトナムからの祝辞、さらにJICAの講演などを通し、10年の歩みを振り返った。

 冒頭、KOWBA会長の白川敬・北九州商工会議所副会頭は「当協議会は10年の節目となり、会員数は140社を超え、累計受注額は200億円を突破した。この2年間はコロナ禍に巻き込まれ、海外ビジネスや我々の暮らしも大きく変わった。こうした時代はDXの発達など未来を引き寄せる。KOWBAの活動は社会に必要な新たな価値を創ることであり、さらに連携して事業展開を行いたい」とあいさつ。

配管職種で初の特定技能試験/外国人受け入れへ33人合格/全管連

 改正出入国管理法に基づく新在留資格(特定技能外国人)の受け入れに向け、全国管工事業協同組合連合会と建設技能人材機構は11月25日、東京都昭島市の東京都立多摩職業能力開発センターで「配管職種」の技能試験を実施した。同分野では国内外通じて初めての特定技能1号評価試験となる。試験は実技と学科が行われ、ベトナムやインドネシア、フィリピン、中国、ネパール、ミャンマー、バングラデシュ、カンボジアといったアジア圏出身者80人が受験した。合格者は33人で、合格率は41%だった。