下水道の浸水対策を支援/ガイドライン類を改訂/国交省

 国土交通省下水道部は、下水道による内水浸水対策に関するガイドライン類改訂検討委員会で検討していた「雨水管理総合計画策定ガイドライン(案)」と「内水浸水想定区域図作成マニュアル(案)」を改訂した。それぞれ、気候変動の影響や、流域治水関連法を踏まえたもの。下水道における浸水対策の推進に期待がかかる。

持続可能な水道システム構築を/100周年記念式典開く/川崎市

持続可能な水道システム構築を/100周年記念式典開く/川崎市

 川崎市の水道事業は、7月1日に給水開始100周年を迎えた。16日にはカルッソかわさきで記念式典を開催、市民や水道関係者約330人が出席するなか、福田紀彦・市長は「100周年を契機に、これまで先人が築き上げてきた歴史を再認識するとともに、引き続き地震対策の強化や県内水道システムの再構築に連携して取り組むなど、事業環境の変化に対応した持続可能な水道システムを構築し、安全・安定給水体制のさらなる充実を図ることが市民の未来へとつながっていく」と決意を新たにした。

下水コンセッション事例が最優秀発表/田中宏明・京大名誉教授が講演/水コン協 技術研究発表会

 全国上下水道コンサルタント協会はこのほど、技術研究発表会をオンラインで開いた。約400人が参加し、12編の発表から技術委員の選考により、最優秀・優秀発表者を表彰した。また、田中宏明・京都大学名誉教授が「最近の水環境の課題と水質管理への影響」と題して特別講演した。

 村上雅亮会長(NJS社長)は、「政府の『骨太の方針2021』では、4つの原動力として、1番目にグリーン化、2番目にデジタル化が挙げられた。これから環境問題を軸に社会が大きく動いていく中で、ポストコロナを契機に、水コンサルタントの活動もさらに広がると考えている。そのために私たちはもっと考え、工夫し、技術開発を進める必要があり、今日の発表会がステップになればと期待している」とあいさつした。