ポートモレスビー下水道整備が最優秀賞/質の高いインフラ輸出を後押し/JAPANコンストラクション国際賞/国交省

 国土交通省は6月22日、日本の「質の高いインフラ」の海外展開を代表するプロジェクトや中堅・中小企業を表彰する第4回JAPANコンストラクション国際賞(国土交通大臣表彰)の表彰式を都内で開いた。建設プロジェクト部門を受賞した7件の中から、「ポートモレスビー下水道整備事業[パプアニューギニア]」を最優秀賞に選び、施工を手がけた大日本土木の馬場義雄社長が朝日健太郎・国交大臣政務官から表彰状を授与された。また、「アラハバード・サロリ下水処理場及び関連施設設計・建設・運転維持管理[インド]」(東芝インフラシステムズ)も同部門で表彰された。

「みやぎ型」、県議会で可決/来年4月の事業開始へ/宮城県

 宮城県議会は5日、水道用水供給事業、工業用水道事業、流域下水道事業の一部にコンセッション方式を取り入れ官民連携で運営する「宮城県上工下水一体官民連携運営事業(みやぎ型管理運営方式)」の導入に向け、4月に基本協定を締結したメタウォーターグループに運営権を設定する議案などを賛成多数で可決した。令和4年4月の事業開始に向け、今後は厚生労働大臣に許可申請し、その後、同グループが設立したSPCと実施契約を締結する予定となっている。

SDGsに貢献し売上高1兆円を/上下水道民営化への対応強化/JFEエンジ

 JFEエンジニアリングは、中長期ビジョンと第7次中期経営計画を策定した。廃棄物資源の有効利用、カーボンニュートラル、複合ユーティリティサービス、基幹インフラの構築、DXなどの事業分野に注力し、事業拡大を図る。大下元社長は「事業を通して、SDGsへの貢献を果たしていく。そのため、CO2削減に寄与するビジネスの推進やサーキュラーエコノミーの実現に向けたビジネス展開を図る。2030年度には売上高1兆円、セグメント利益800億円を目指す」と説明した。

配管業界の人手不足解消へ/ベトナムで配管の教育訓練/シンテック

配管業界の人手不足解消へ/ベトナムで配管の教育訓練/シンテック

 各種プレハブ加工管の製造を手がけるシンテック(旧シンワ工業、山口浩社長)は、配管工事に特化した外国人技能実習生の教育訓練を行うサポート事業を始めた。ベトナムの送り出し機関が日本語教育、同社が独自プログラムによる配管作業の教育訓練を行い、依頼のあった配管工事会社に技能実習生を送り出す。受け入れ企業は教育期間を削減でき、技能実習生が現場で作業する時期を早めることができるようになる。

 配管業界では、新規入職者の減少や作業員の高齢化などによる人手不足で、外国人労働者の雇用を検討する企業が増えているが、配管工事業は特殊な技術が必要なことや、実習生は通常3~5年と短期間の就業に限られるなどの理由から採用を見送る企業も多いという。

ICT活用 新たな展開を/民間企業が10件の提案発表/オンラインで第2回を開催/水道ICT情報連絡会

 水道ICT情報連絡会は6月18日、第2回情報連絡会をオンラインで実施した。今回は、民間企業から27件の提案があり、そのうち10件を発表。水道事業者の課題と企業提案を巡り、活発な意見交換を行った。事務局は大阪市水道局が務めた。

 同連絡会は、水道事業へのICT活用を推進するため、平成31年3月に東京都水道局、横浜市水道局、大阪市水道局により発足し、現在は16水道事業体で構成する。水道事業の抱える課題の発信と新技術の提案募集などの活動を行い、その中で、ICT活用の新たな展開を目指している。昨年12月に民間企業に対してICTに関する技術提案を募集し、27件の技術提案があり、第2回情報連絡会を開催した。