新技術事例集を作成/企業からの募集開始/「Aqua―LIST」始動/JWRC

新技術事例集を作成/企業からの募集開始/「Aqua―LIST」始動/JWRC

 水道技術研究センター(JWRC)は、「水道施設の点検を含む維持・修繕に関する新技術事例集(Aqua―LIST)」作成に向けた取り組みをスタートさせた。4月26日には、発足式と第1回検討委員会をオンライン併用で開催。新技術を用いた具体的な点検方法や活用事例を取りまとめ、JWRCのホームページ上で掲載する同事例集について、その趣旨や掲載手順、今後の予定などを確認した。

下水道展はリアルとオンラインで/出展者説明会開く/下水協

下水道展はリアルとオンラインで/出展者説明会開く/下水協

 日本下水道協会は4月21日、下水道展’21の出展者説明会を都内で開いた。今回は、リアル展示会とオンライン展示会を同時開催する初のハイブリッド型の展示会となる。リアル展示会は8月17~20日にインテックス大阪で開催し、オンライン展示会は8月17日から次回開催前日まで公開する予定だ。

 現在の出展者数は282の企業・団体で、そのうちオンラインのみの出展者は11者。出展小間数は861小間となる。出展者の内訳は、▽下水処理78▽建設(土木・建築)61▽管路資器材47▽維持管理40▽設計・測量15▽その他8―となっている。

AIで設備診断、水質予測、運転支援/O&M支援に新機能/日立製作所

 日立製作所は、上下水道事業における運用・保全業務の可視化・省力化・効率化やノウハウの継承などを支援するクラウドサービスO&M支援デジタルソリューションのラインアップに、AIを活用した設備診断、水質予測、運転支援の新機能を拡充し、提供を開始した。同社は平成30年10月から上下水道事業クラウドサービスO&M支援デジタルソリューションの提供を開始している。

 新機能はポンプやブロワなどの設備の状態を診断することでコンディション・ベースド・メンテナンスを可能とする「設備状態診断機能」、原水水質を予測し、薬品注入量などの適正化を支援する「水質予測機能」、学習した運転員のノウハウ・判断に基づいて将来の需要予測や運転計画を提案する「プラント運転支援機能」となっている。さらに、クラウドに集約した監視・点検データを組み合わせて運転管理や保全に有用な指標を算出・表示する「データ見える化機能」もラインアップに加え、データ解析系サービスを拡充した。

「みやぎ型」のSPC設立へ/19日予定、社長はメタW酒井氏

 宮城県の「宮城県上工下水一体官民連携運営事業」(みやぎ型管理運営方式)の事業主体として、水道用水供給2事業・工業用水道3事業・流域下水道4事業を実施する特別目的会社(SPC)が、19日に設立される予定だ。会社名は「株式会社みずむすびマネジメントみやぎ」で、所在地は仙台市。代表取締役社長には、メタウォーター執行役員常務PPP本部長である酒井雅史氏が就任する。

DBで相模湖系導水路改良/清水・鴻池・中鉢建設JVと契約/横浜市水道局

 横浜市水道局は4月22日、「相模湖系導水路(川井接合井から西谷浄水場)改良事業に係る導水施設整備工事」の工事請負契約を清水・鴻池・中鉢建設共同企業体と締結した。西谷浄水場再整備事業の関連事業として、導水能力の増強と耐震性の確保を目的に、川井接合井から西谷浄水場までの相模湖系導水路約10㎞の改良を行う。発注方式はDB方式を採用し、設計は令和5年3月、施工は15年3月までの完了とする。契約金額は263億7482万1000円(税込)。

124戸にスマートメータ/中部電力と試験導入開始/名古屋市上下水道局

 名古屋市上下水道局は6日、中部電力と水道スマートメータによる水道使用量自動検針の試験導入を市内の集合住宅124戸で開始した。将来の本格的な導入に向けて、電力スマートメータの通信網を活用し、安定的に水道使用量データを取得できることを確認することに加え、水道使用量の「見える化」や漏水の早期発見など、取得した水道使用量データの利活用に関する検討を進めていく。

 北区と熱田区の集合住宅2棟124戸の各水道メータを水道スマートメータに取り替えるとともに無線通信端末を取り付け、中部電力が保有する既存のネットワークを活用することで、水道使用量データの遠隔取得を行う。検針は1時間に1回、データの収集は1日に1回の頻度で行うこととしている。通信方式は、多段中継方式を採用する。試験期間は、令和6年3月まで。