扱いやすい評価基準へ改訂着々/水道施設管理業務評価マニュアル案/日水協

 日本水道協会は「水道施設管理業務評価マニュアル案」の改訂作業を進めている。マニュアル案は業務の進捗や業務内容を評価する基準として委託業務評価指標(CEI)を策定し平成25年11月にまとめたものだが、適用範囲や構成を見直したり新たなCEIを設定し、運用性、適用性の向上を図る。先月25日には第4回の改訂専門委員会(委員長=滝沢智・東京大学大学院教授)を開催し、CEI標準例の執筆内容や改訂素案を確認するなどしている。改訂作業は着々と進む。

日本での学びを母国で活かす/「水道留学生」が研究成果を報告/東大JICA

 東京大学大学院工学系研究科とJICAは9月23日、両者が連携して取り組んでいる留学生受入プログラム「水道分野中核人材育成コース」で学んだ留学生の研究報告会を、Zoomを使ったウェブ会議形式で開催した。カンボジア、ラオス、ミャンマーの水道事業体および水道所管官庁から来日した4人の留学生が、2年間の研究成果や日本で学んだこと、今後の抱負などを報告した。

 同コースは、日本の水道が培ってきた経験を途上国に伝え、次世代を担う知日派の水道幹部を育成することを目的に開始した。一昨年9月に一期生となる4人が来日、東京大学大学院の滝沢智・教授や風間しのぶ・特任講師の指導を受け研究を行うとともに、自治体や企業でのインターン・現場見学、第11回水道技術国際シンポジウムや国際水協会(IWA)関係の国際会議への参加を通じて日本の水道関係者などとのネットワークを構築した。そして、9月18日に修士課程を修了した。

水道担う自覚と責任感を/延期していた入社式開く/東京水道

水道担う自覚と責任感を/延期していた入社式開く/東京水道

 東京水道は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から延期していた今年4月入社の新入社員119人の入社式を同社会議室で開催し、野田数・社長がエールを送った。一堂に会することを避けるため、1日、2日、5日の3日間に分けて行うとともに、フェイスシールドやマスクの着用、座席の距離を確保するなど、感染防止対策を講じた。また、終了後には志村昌孝・副社長による新入社員研修が行われた。

水道サービスセンターを開設/窓口業務など第一環境に委託/東大阪市上下水道局

水道サービスセンターを開設/窓口業務など第一環境に委託/東大阪市上下水道局

 東大阪市上下水道局は窓口業務などを第一環境に委託し、1日、庁舎1階に「東大阪市水道サービスセンター」を開設した。業務委託は滞納整理業務からスタートし、範囲を拡大させながら効果的・効率的な業務執行、サービス向上に取り組んでいく。

 センター開所式で、賀川宏宣・東大阪市上下水道局次長は「現在、コロナ禍が叫ばれているが、いかなる時も安全な水の安定供給が我々の使命。より質の高いサービスが求められている中で、今回の委託事業は我々の悲願だった。センターは本市水道における窓口であり、市民や利用者に愛されるよう第一環境と一丸となって進めたい」とあいさつ。岡地雄一・第一環境社長は「全国の130を超える事業体から業務を受託し、6300人以上の従業員で事業展開している。水道サービスセンターは市民に一番近い仕事で我々の対応が評価につながり、非常に重要だ。さらなるサービス向上に向け取り組んでいきたい」と抱負を語った。

野畑配水場でマイクロ水力発電/再生可能エネルギー活用へ/豊中市上下水道局

野畑配水場でマイクロ水力発電/再生可能エネルギー活用へ/豊中市上下水道局

 豊中市上下水道局は1日、DK―Powerとマイクロ水力発電事業の実施に向けた基本協定を締結した。同発電事業は野畑配水場の敷地の一部をDK―Powerに貸し出し、同社の費用負担で、発電設備の設置から事業運営までを行うもの。売電による収益の一部と、行政財産使用料は局の収入となる。事業期間は運転開始日から20年間としており、来年10月の発電開始を目指す。

 冒頭、吉田久芳・豊中市上下水道事業管理者が「当局はこれまで、寺内配水場の小水力発電で実績があり今回が2例目である。DK―Powerには、これまでの経験とノウハウを大いに発揮していただきたい。互いに協力し、再生可能エネルギー活用の推進を図れれば」とあいさつ。

管路DB泉佐野市と締結/浄水場周辺で計1・3㎞/栗本鐵工所代表の特定JV

 栗本鐵工所を代表企業とする共同企業体は1日、泉佐野市上下水道局が設計・施工一括方式(DB方式)で発注した「泉佐野市日根野浄水場他管路更新業務」について、公募型プロポーザル方式による審査を経て業務委託・工事請負契約を締結した。期間は10月1日から令和4年9月末までの2年間で、契約金額は3億4100万円となっている。

 日根野浄水場と直結する導水管、配水本管、配水支管、排泥管の合計延長約1・3㎞区間で布設替え、撤去、モルタル注入などの工事を実施するもの。同社は泉佐野市認定水道工事業協同組合と特定JVを結成し、プロポーザルに参加した。GX形およびNS形ダクタイル鉄管の使用や、水道管工事施工管理システムの導入など、安全かつ効率的に強靱化を図る技術提案が高く評価され、受託者として選定された。

今からでも間に合う台帳整備/最短3カ月で運用開始が可能/次世代型マッピングシステム「myWorld」を発売/フジテコム

 フジテコムは、台帳整備に最適な次世代型マッピングシステム「myWorld」を今秋から発売することを明らかにした。

 「myWorld」はGoogleマップをベースに管路や付帯設備のデータ、竣工図などの図面を紐づけた誰にでも使いやすいインターフェースが魅力。ストリートビューから多くの現場情報を得ることもできる。

 管路データの整備やファイリングという台帳整備に最低限必要な機能に集中しているため、最短3カ月での運用開始を実現できる。さらに、モバイル端末での現場持ち出しや災害時の対応でも便利さを発揮する。