「New Pipes」始動/管路の新共同研究プロジェクト/JWRC

「New Pipes」始動/管路の新共同研究プロジェクト/JWRC

 水道技術研究センター(JWRC)は、新たな管路共同研究プロジェクト「水道の基盤強化に資する管路の構築及び情報活用に関する研究」を本格始動させた。水道の基盤強化につながる効果的な管路網内の管理手法の確立や、情報活用方法などを探り報告書をとりまとめる。9月17日に都内で開いた発足式では、愛称を水道管路インフラの促進や向上、強化における新たな時代を目指すことを意味する「New Pipes」に決定。プロジェクトの委員長は東京都立大学大学院の小泉明・特任教授が務める。研究期間は令和4年度末までの3年間。

西谷排水処理再整備を公告/耐震化と能力増強をDBOで/総合評価落札方式で 12月入札/横浜市水道局

 横浜市水道局は、9月29日「西谷浄水場再整備事業(排水処理施設)」の入札説明書などを公表した。西谷浄水場排水処理施設の耐震化と能力増強をDBO方式により行うもので、設計・工事の期間は令和3年7月から11年3月までで、運転・維持管理期間は4年4月から29年3月まで。選定は総合評価落札方式により行う。予定価格は167億8020万円(税抜)。入札参加資格確認申請書などの提出期間は11月12日までで、入札期間は12月15日から17日、提出資料のプレゼンテーション・ヒアリングは令和3年2月9日、開札日は2月17日、落札者の決定は3月頃を予定している。

 西谷浄水場再整備事業は、「1水源1浄水場」「自然流下系の優先」の方針に基づき、▽耐震性が不足しているろ過池と排水池の整備▽水源水質の悪化にも対応できる粒状活性炭処理の導入▽相模湖系統の水利権水量の全量処理を可能とするための処理能力の増強―を主な事業内容としている。

迅速な応急体制の確立へ/第一環境と災害時協定/伊達市

迅速な応急体制の確立へ/第一環境と災害時協定/伊達市

 福島県伊達市は9月16日、今年4月から水道事業包括的業務を委託している第一環境と「災害時における応急給水業務等の応援に関する協定」を締結した。地震や風水害などの災害発生時に、運搬給水や拠点給水などの応急給水業務や、市民からの電話対応などに協力してもらうことで、迅速な応急給水体制の確立につなげていく。

 締結式では、須田博行・伊達市長と岡地雄一・第一環境社長が協定書を取り交わしたほか、同社が保有する3tの加圧式給水車の視察などを行った。

DBで小布施町の配水池更新/ステンレス製、容量は2000立法m/森松工業

 森松工業はこのほど、長野県の小布施町建設水道課上下水道係が設計・施工一括発注(DB)方式で進める低区配水池更新事業を受注した。工期は今年8月14日から令和5年度末、事業費は5億3350万円。

 一番古いもので築造後92年が経過した既設配水池6施設をひとつに集約する形で更新し、レベル2対応の耐震性能を確保する。平時における安定給水および災害時の応急給水を可能とするとともに、維持管理性や経済性に優れた新配水池を建設するもので、民間企業が有する技術力やノウハウ、創意工夫を活かすDB方式が採用された。