下水道BIM/CIM導入へ/ガイドライン改定着手/事業の実施に主眼置き/国交省

 国土交通省下水道部は昨年5月に策定した「CIM導入ガイドライン(案)第8編下水道編」の改定に着手した。3次元モデル導入のためのガイドラインから、事業を実施するためのものへ改定する。下水道BIM/CIM導入ガイドラインに関する委員会を設置し、10日に第1回の会合を開催。BIM/CIMのこれまでの取り組みやガイドラインの改定方針(案)について審議した。委員会は年度末まで3~4回開催する予定としている。

サービス向上などで意見交換/第10回運営戦略検討会議開く/東京都水道局

 東京都水道局は8日、第10回東京都水道事業運営戦略検討会議(座長=滝沢智・東京大学大学院教授)を開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンライン会議での開催となり、「お客さまの声の検証と事業への反映」、「東京水道のグループ経営に向けた取組」について意見交換した。また、8月に開いた施設整備に関する専門部会について報告した。

 浜佳葉子・局長は「社会の様々な変化に伴って価値観が多様化するなかで、お客さまサービスを考えるにあたっては広報広聴が大変重要になる。本日も活発な議論をいただければ」とあいさつした。

 「お客さまの声の検証と事業への反映」では、これまでの取り組みや水道利用者へのアンケートの結果などを踏まえた今後の方向性などを示した。サービスの向上に向け、受付業務については全ての手続きをインターネットによる申込が可能となるようにする。検針・収納等業務については、スマートメータの導入により自動検針を実施するほか、請求書や領収書、検針票などペーパーレス化、支払のキャッシュレス化を推進する。

2段階の深度で水位を検知/浸水の早期把握へ静岡県内で試験/応用地質ら

 応用地質は8日、サンポール、ユアサ商事と共同開発した冠水センサ付ボラード(車止め)を静岡県函南町に2基設置し、実証試験を開始したと発表した。3者は、これまで内水・外水氾濫の早期検知などに向けた実証試験を福知山市や浦安市で行っているが、今回設置した冠水センサ付ボラードは、新たに2段階の深度で水位を設定・検知し、アラート通知する機能を追加している。実証試験期間は今月から1年間で、今月末までに伊豆の国市に2基増設し、試験を進めていく。