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2010年(平成22年)  2月 15日(第4551号)






活性炭処理が届出対象に/既存工程に追加の場合/パブコメ募集中/厚労省
 地方分権で高度浄水の導入が進む―。厚生労働省は、これまで事業の変更認可が必要だった既存の浄水処理工程に粉末活性炭設備または粒状活性炭設備を追加する場合について、届出事項として取り扱えるよう水道法施行規則を一部改正する。パブコメなどの手続きを経て早ければ、今年度中の施行となる。この改正は昨年12月15日に閣議決定された「地方分権改革推進計画」を踏まえており水道課では今後も引き続き、処理方法の変更以外にも届出対象の拡大を検討する方針だ。

改訂版は4月にも発刊/浄水技術ガイドライン
 水道技術研究センターは3日、第4回浄水技術ガイドライン改訂委員会(委員長=古米弘明・東京大学大学院教授)を東京都港区の日本消防会館会議室で開き、改訂内容について審議した。委員会の開催は今回で最後となり、ガイドライン改訂版は早ければ4月に発刊することになる。
 委員会で示された改訂のアウトラインによると、改訂版は全7章で構成し、第2章「浄水システムの設計」では、e―waterⅡの成果を反映させるとともに、現行ガイドラインの内容をベースに新たな知見を加えている。

営業業務マニュアル改訂へ/日水協・営業業務専門委
 日本水道協会は5日、第12回営業業務専門委員会(委員長=上西賢治・神戸市水道局総務部業務課長)を協会会議室で開き、3つのテーマについて情報交換したほか、報告事項として事務局から2件が報告された。また、平成17年に発行した「営業業務マニュアル」の改訂に着手することが了承された。
 同マニュアルは、給水申込の受付から水道料金の収納・未納管理までを解説した手引き書。発刊後、法改正などの動きがあったことから改訂することにした。具体的な作業は22年度に入ってからになる。

水質評価の方法でシンポ/東大で2月23日
 東京大学水環境制御研究センター(古米教授)は第12回シンポジウム「環境水・水道水・再生水の水質評価と有機物」を開催する。
 ◆目的 将来の気候変動に対する適応をにらむと、多様な水資源による水利用のあり方について考えることがますます重要になる。そのためには、多様な水利用を支えるための水質評価の方法が求められる。そこで、各種水源における水質評価の方法について、水利用の観点から、なかでも有機物に着目したシンポジウムを開催する。
 ◆開催日 2月23日(火)13時~17時
 ◆場所 東京大学武田ホール
 ◆定員 100人(定員になり次第締め切り)
 ◆参加費 無料。懇親会(1500円位)
 ◆問い合わせ先
  東京大学大学院工学系研究科附属水環境制御研究センター事務局
  TEL 03―5841―7445(栗栖)
  内容および参加申込方法等、詳細はWebサイト参照。
  URL:http://www.recwet.t.u‐tokyo.ac.jp/index‐j.html

PCタンク更新の報告書を販売/水道センター
 水道技術研究センターがとりまとめた「中小規模水道におけるPC製配水池の更新手法に関する研究報告書」(=本紙2月8日号に詳細)は販売もされている。同センター会員1500円、非会員2500円。ともに送料込み。
 同報告書には、PC製配水池のドーム屋根を不断水でアルミニウム屋根に架け替える“ウォーターラッピング工法”の実証実験や確認施工の概要が紹介されている。

手引き(案)の構成を審議/国交省・下水道資源化検討会
 国土交通省下水道部は1月28日、第2回下水道におけるリン資源化検討会(座長=津野洋・京都大学大学院教授)を東京都新宿区の下水道新技術推進機構会議室で開いた。前回委員会でフィージビリティスタディ(FS:事業採算性調査)を行うことが決まっていた大阪湾フェニックス計画での検討状況の報告や、今年度中にとりまとめる予定の下水道管理者によるリン資源化事業の実施検討を支援する手引き(案)の構成などについて審議した。
 下水や下水汚泥中のリンを回収し活用を図るためには、回収原価の改善や品質管理体制、地産地消型・広域循環型での流通ルートの構築など、事業化を検討する際の判断手法を整備する必要がある。このため、近畿の2府4県から出る下水汚泥を含む廃棄物を大阪湾に埋め立てる同計画で広域循環型の対象にした。
 これまでの検討によると、資源化施設の設置スペースや搬入方法、導入できるリン回収技術、搬出方法を考慮すると、尼崎沖埋立処分場で事業化の可能性があるという。
 手引き(案)は▽第1章総則▽第2章リン資源化の現状と課題▽第3章リン資源化の検討▽第4章品質管理▽第5章検討事例▽資料編―に分けており、今回は第1章と第3章について審議した。委員からは「リン回収技術の事例も紹介すべき」、「リンには他の使い方もあるので但し書きは必要」などの意見が出た。

監理団体活用し新たな国際貢献/東京都水道局
 東京都水道局は、1月22日に公表した「東京水道経営プラン2010」の中で、同局の監理団体である東京水道サービス(株)を活用して海外の施設管理などを応札していくとしたが、10日、そのスキームを構築するための実施方針を策定した。実施方針では、新たな国際貢献スキームをより具体化するため、同局と東京水道サービスで構成する海外事業調査研究会を設置することや、平成22年度から24年度までの3年間で10ヵ国程度に調査団を派遣するとした。さらに研究会の検討を踏まえ、コンサルティングの受注、東京水道サービスによる施設管理、ホールビジネスを行うコンソーシアムへの参画も視野に入れていくとしている。

紫外線で大学と共同研究/神奈川県営水道22年度予算案
 神奈川県企業庁は平成22年度の公営企業会計当初予算案を公表した。このうち、水道事業会計の資本的支出238億7507万円(対前年比15億1352万円減)。水道料金は2.6%落ち込むが、必要な整備事業は着実に進めていくとしている。
 新規事業としては、湖沼を水源とする谷ケ原浄水場を実験フィールドとして、お茶の水女子大学と藻類対策の紫外線処理技術に関する共同研究を実施する(事業費1000万円)。具体的には、流入原水に紫外線を照射し、設置した模擬槽での藻類増殖抑制効果を確認する。フローは、流入原水→紫外線→模擬沈でん池→紫外線→模擬ろ過池。実験にはUV―Cを放射するランプを用いる。研究期間は基本的に1年とし、研究結果によって範囲の拡大や研究継続を検討する。

鋼管テーマにセミナー/大阪府水道部
 大阪府水道部主催の技術研修がこのほど大阪府庁で開かれ、受水市町村関係者ら100名が出席した。今回は鋼管に関する技術をテーマにした。
 セミナーで挨拶した日本水道鋼管協会の鈴木信一事務局長は「厳しい国の予算の中で、耐震化やライフライン強化の予算がついた。今回は経費削減につながる管路更新などについて説明したい」とし、同協会の今井俊雄氏を講師に鋼管の基礎知識、鋼管による管路更新や鋼管の事例紹介、調査・補修などを紹介した。

老朽管更新ペースを加速/横浜市水道局22年度予算案詳報
 横浜市水道局は平成22年度予算案を公表した。資本的支出は387億9900万円(対前年度比3.9%減)、建設改良費は271億4035万円(同3.1%減)となっている。
 平成22年度は水道料金収入が2.9%落ち込むなど厳しい経営状況であることから、徹底したコスト縮減等による財源確保を図るほか、将来に向けて投資財源を減少させないよう単年度資金収支の均衡を図る。さらに実施事業の重点化を図り、メリハリのある予算を組んでいる。

サハリン水道ビジネスセミナー参加募集/札幌市で開催
 NPO法人北海道日本ロシア協会と社団法人ロシアNIS貿易会(後援・札幌市管工事業協同組合)は3月8日に札幌市のホテル札幌ガーデンパレスで、サハリン州水道局の幹部を招待し、サハリン水道ビジネスセミナーを開催する。
 同セミナーは、サハリンにおける水道事業の状況を知る中で北海道で使用されている機材、器具、技術等の優位性を理解してもらう中から、その導入の可能性について意見交換することを目的としている。
 セミナーは3部構成で行われ、第1部はサハリン市水道局幹部が「ユジノサハリンスク市における給水に関する状況と課題」について講演する。第2部は札幌市管工事業協同組合の伊藤保夫・理事が札幌市の水道について報告を行う。第3部は水道機器の紹介・説明が行われる。
 参加費は無料、申込締切りは2月26日で、札幌市管工事協同組合(FAX011―222―3021)まで。問い合わせは北海道日本ロシア協会(TEL011―261―8887)まで。

都の下水処理場を視察/ベトナム建設相
 ベトナムのグエン・ホン・クアン建設大臣は、日本とベトナムの下水道分野での協力関係強化を目的に来日した。前原誠司国交相と会談を行ったほか、国交省、GCUS主催の民間企業セミナーに参加し、日本企業の最先端の下水道技術を学んだ。
 また、1日には東京都下水道局の砂町水再生センターなどを視察。クアン大臣は、砂町水再生センター4階見学者室で、東京都の職員から東京都の下水道事業の概要、浸水対策、降雨レーダーシステム(東京アメッシュ)などの説明を受けたほか、水処理や沈でん池、東部スラッジプラントの炭化炉などを視察した。ベトナム側からは、特に降雨レーダーシステムの説明を聞きたいとの要望があったという。

配水池外壁で太陽光発電/「B―solar」来年度発売/ベルテクノ
 ベルテクノは、ステンレス製配水池の新製品として、太陽光発電システムを搭載した『B―solar』(実願2010―499)を開発し、来年度早々に販売を開始すると発表した。工場製作の段階で、電池モジュールと配水池パネルを一体化させることが最大の特長。これによって、優れた施工性や維持管理の容易性、軽量化などを実現している。取付け位置に応じてタイプの異なる3種類のパネルを組み合わせ、発電量の最大化を図りながら、設置空間を有効活用したエコ発電が可能となる。

新型携帯濁度計を発売/東亜ディーケーケー
 東亜ディーケーケーは、同社が国内総代理店となっている米国HACH(ハック)社の新型ポータブル濁度計「2100Q」の国内販売を開始した。同製品は、従来機として国内展開している「2100P」の後継機種で、同シリーズの「簡単・迅速・高精度測定」というコンセプトを継承しつつ、国内での使用により適した形に改良したもの。
 具体的には、ディスプレイが日本語表示できるようになり、表示単位も日本国内で一般的に採用されている「度」単位が使用可能となった。また、水道法で規定されているポリスチレン・ラテックス粒子(PSL)濁度標準液による校正にも対応している。

モルディブで上下水運営/日立プラントテクノロジー
 日立プラントテクノロジーは、モルディブ共和国の上下水道運営事業会社「Male'Water and Sewerage Company Pvt.Ltd.(以下MWSC社)」の株式20%を取得することで同国政府と合意。同社の経営に参画することになった。これにより上下水道の運営・管理ノウハウを蓄積し、水ビジネスのグローバル展開を加速させることがねらい。
 MWSC社は同国首都のマレに政府100%出資の上下水道運営会社として1995年に設立され、上下水道サービスの規模としてはモルディブ総人口の約40%をカバーしている。2008年度の売上高は約19億円。

研究講演会の参加者募集/日本オゾン協会
 日本オゾン協会は6月18日、19日の2日間、京都大学桂キャンパスで第19回年次研究講演会を開く。発表テーマはオゾン発生装置、オゾン計測からオゾン利用、実例紹介まで、オゾンに関連する分野全般を対象としている。また、研究論文に限らず、速報情報や実験成果も披露され、オゾンの最新知見に触れることができる。
 参加費は5月15日までに申し込んだ場合、会員・公共団体職員8千円、非会員1万2千円、学生2千円。5月15日以降は会員・公共団体職員1万円、非会員1万5千円、学生3千円となる。また、同期間中に懇談会(参加費6千円)と「オゾンに関する安全講習(同新規5千円、更新3千円)」も予定されており、同時に申し込むことができる。
 申し込み・問い合わせは同協会事務局(東京都中央区日本橋富沢町10―10、TEL03―6661―1622、FAX03―6661―1623、Eメール:joa@mwd.biglobe.ne.jp)まで。

水道業務でセミナー開く/富士通エフ・アイ・ピー
 富士通エフ・アイ・ピーは、東京・浜松町の世界貿易センタービルで「水道業務ソリューションセミナー(首都圏)」を開き、公金クレジット決済サービスの導入事例やサーバーの外部委託による効果などを紹介した。
 また「上下水道料金システムに今求められている機能」と題して、顧客対応効率化と満足度向上のための案件管理、情報漏洩や紛失を防ぐセキュリティ管理の概要などを説明。未収を減らす取組としての滞納管理についても「分割支払い約束日に応じて自動で納付書出力など充実した滞納者管理機能により、収納率向上だけでなく、事務の効率化を図ることができる」と解説した。

水道技術研究センターと共同受託/NEDO水循環プロ/メタウォーター
 メタウォーターが水道技術研究センターと共同で受託した、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)「省水型・環境調和型水循環プロジェクト」の「東南アジア地域での高濁度河川水利用型浄水供給システムによる水循環事業」がスタートした(本紙1月18日号で一部既報、28日号で特集)。同社はプラント事業で海外に進出するためのビジネスモデル構築をめざす。当面のスケジュールや目標について、同事業を担当する杉本隆仁・メタウォーター事業開発本部海外技術部機械グループ担当課長に取材した。