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2009年(平成21年)  6月 15日(第4495号)






神戸を舞台に白熱の議論/水道技術国際シンポが閉幕
 第8回水道技術国際シンポジウムは、神戸市中央区の国際会議場に17カ国、約700人の水道関係者を集め、12日、盛況裡に閉幕した。最終日の総合パネルディスカッションは、メインテーマとなった“持続可能な水道サービスに向けた新たな挑戦”を巡って、フロアーも巻き込んで活発な議論を展開。座長の大垣眞一郎・国立環境研究所理事長は「“新たな挑戦”には国際的な協力が不可欠」と述べ、今回のシンポジウムなどを通して世界の水道人のさらなる結束を呼びかけた。
3日間の締め、
総合パネルディスカッション

長寿命化対策で提言案/下水道議連施設長寿命化小委
 下水道事業促進議員連盟の下水道施設長寿命化対策検討小委員会(委員長=佐田玄一郎・衆院議員)の第4回会合が11日、都内の自民党本部で開かれ、下水道施設の長寿命化対策の推進に関する提言(案)を了承した。早急に講ずべき主要な施策として、「下水道長寿命化支援制度」を拡充することや民間の技術開発を積極的に支援することなどを求めている。
 提言(案)では、管きょ更生工法などの長寿命化対策の必要性を指摘、予防保全型管理への転換、ストックマネジメントの確立・導入促進、工事品質の確保、技術開発の推進を目指すべき方向とした。

MBR本格普及に向け「導入ガイドライン」公表/国交省
 国土交通省下水道部は「下水道への膜処理技術導入のためのガイドライン」(第1版)をまとめ同部ホームページで公表した。膜分離活性汚泥法(MBR)をはじめとした膜処理技術の国内での本格的な普及や海外展開を見据えて、最新の知見を収集・整理した。昨年6月に同部が設置した「下水道膜処理技術会議」(大垣眞一郎委員長)で検討を重ねてきたもの。
 ガイドラインは、地方公共団体が下水道への膜処理技術の導入にあたって検討するべき留意事項を示している。新設・既設処理場ごとにMBRを導入する場合の検討事項や経済性などを整理。例えば、既設の場合にMBRと従来法との並列処理の特徴として、反応タンクのコンパクト化や最終沈殿池の省略、水量配分によって様々なレベルの処理水質を得られることなどを挙げている。
 国交省では、モデル自治体を募ってMBRを活用した先進的な取り組みを検証する「A―JUMP」を開始する。この成果を今後のガイドライン(第2版)に反映させる方針だ。

水道エネルギー対策示す 76事例を紹介/日水協
 日本水道協会は水道事業体がエネルギー対策を進める上でのポイントや導入事例などを「水道施設におけるエネルギー対策の実際2009」にまとめ、このほど発刊した。全国の電力の約0.9%を消費していると言われる水道事業は環境保全への対策が求められており、事業体の取り組みの参考になりそうだ。
 機械・電気・計装専門委員会で平成19年7月から計6回の会合開き、作成作業を進めてきたもの。277の事業体に行ったアンケート調査の結果なども踏まえ、エネルギー対策を56事例、太陽光発電や小水力発電など新エネルギーの導入事例を20事例紹介している。添付CDに収録された「エネルギー診断チェックリスト」で、各項目ごとのエネルー対策の取り組み状況をレーダーチャートでチェックできるのも特徴だ。

台北会議の参加募集/日水協
 日水協国際課では今年10月18~22日に台湾・台北市で開催される第3回IWA―ASPIRE会議と展示会視察の参加者を募集している。178,000円の所要費用に会議登録費として700米ドル(約70,000円)が必要。詳しくは同課(電話03-3264-2307)へ。

新副会長3名選任第1回理事会開く/簡水協
 全国簡易水道協議会は4日、全国簡易水道大会の会議前に第1回理事会を開き、欠員に伴う役員の補選を行った。新副会長に東北・北海道ブロックから小田祐士・岩手県野田村長、近畿ブロックから北岡篤・奈良県吉野町長、九州ブロックから小嶺安雄・沖縄県渡嘉敷村長を選任した。

「簡水統合」財政面に大きな課題/日水協・水道事業管理者協議会
 日本水道協会の第133回水道事業管理者協議会が2日、東京・市ヶ谷の水道会館で開催された。正副座長の選出が行われ、座長には渡邊滋夫・松山市公営企業管理者が再任され、副座長には芳賀賢二・山形市上下水道事業管理者が選任された。
 情報交換事項として1.簡易水道事業の高料金対策に要する経費の繰り出し基準2.簡易水道事業統合計画策定にあたっての疑義3.資産維持費の算入規模と更新財源の確保策4.グループホームにおける料金徴収―について意見交換を行った。

共同で応急復旧訓練/仙台市水道局東京都水道局
 仙台市水道局と東京都水道局は10~12日の3日間、仙台市において共同で災害時訓練を実施したほか、情報交換会を行った。両都市は、「17大都市水道局災害相互応援に関する覚書及び実施細目」において、互いに災害発生時の応援幹事都市となっており、日頃から訓練を行うことで発災時の互いの応援活動の実効性を確認した。

総会で企業がプレゼン/日水協新潟県支部
 日水協新潟県支部は、このほど上越市で開催した第52回総会に併せて水道関係企業を招聘した「新技術等紹介」や展示ブースを開設し、企業の技術・製品に関する知見の確保に努めている。官民連携の重要性が喧伝される一方で発注者サイドが民間企業のアプローチを敬遠する傾向にある昨今、事業体関係者が企業の持つ技術情報の収集に向けた前向きなスタンスを示すものとして同支部の取り組みは注目されよう。
展示ブースでは官民で
前向きな情報交換が

トイレ排水は適切に接続/東京都下水道局
 東京都下水道局は、JR王子駅のトイレ排水が河川に流出していたことの対応として、JR東日本に対し23区内にあるJR東日本の全75駅等の排水設備の調査を要請、5月27日に調査結果を発表した。排水設備図面や現地調査結果と下水道台帳との照合などを行った結果、トイレからの排水については、全て適切に公共下水道に接続されていることが確認された。しかし、大久保駅、水道橋駅では、雑排水がJRの敷地内で浸透していた。また亀有駅の雑排水(店舗排水)は、雨水管に接続されていたが、この管は下流で合流管に接続されていたため、河川などへの流出はなかった。
 なお、改善を必要とした3箇所については、JR東日本が東京都下水道局に改修工事計画書を申請し、5月8日までに改善工事を完了させた。

夜間断水で17時間給水/愛媛県砥部町
 4月以降の少雨の影響で、水源の地下水位が低下している愛媛県砥部町は11日から、夜間断水(午後11時~翌日午前6時)を実施している。1日17時間給水で、町内約7,000世帯・事業所が影響を受けている。なお、同様の措置を予定していた同県松山市は、10日の降雨で地下水位が一時的に回復し、当面は見合わせることとした。

水道歴史館をリニューアル/東京都水道局
 東京都水道局は水道歴史館の展示内容の見直しや施設の老朽化に対応するために、一部を更新し、1日、リニューアルオープンした。同局では東京水道経営プラン2007でPR館の見直しの必要性を掲げており、水道歴史館、水の科学館の両PR館のレベルアップ整備を進めていくとしている。

水道週間行事 施設見学ツアー等で賑わう/名古屋市上下水道局
 名古屋市上下水道局は7日、鍋屋上野浄水場を一般開放する『なごや水フェスタ~育む水の環』を開催した。数多くのイベントが催され、晴天の中、約7,500人の親子連れらで賑わった。
 イベントの目玉は、局OBがガイドボランティアを務める施設見学ツアー。現役時代の経験を活かした分かりやすい説明に、参加者は熱心に耳を傾けていた。

水道フェスタで多彩な催し/広島市水道局
 広島市水道局は7日、「水道フェスタ2009ひろしま」を、同市中区の紙屋町地下街「シャレオ中央広場」で開催した。市民ら約5,700人が来場するなか、ステージイベントでは、「となりのトトロ」などの主題歌でおなじみの歌手・井上あずみさんのトーク&ライブなどが行われた。
 その他、ステージでは▽水道水のおいしい飲み方実演▽安全でおいしい水の実験(水道事業紹介)▽伝統芸能神楽の上演、会場では▽クイズラリー▽利き水コーナー▽ドクターフィッシュ体験コーナーなど、多彩な催しで盛り上がった。

駅前で「おいしい水」PR/豊中市上下水道局
 豊中市上下水道局は5日、阪急豊中駅と千里中央駅の駅前広場で街頭啓発活動を実施した。
 豊中駅前広場には淺利敬一郎市長、水川元・上下水道事業管理者らが並び、水道水を「おいしい水、安全な水」とPRしながら、大阪府営水道製造の備蓄水やポケットティッシュなどを配布した。

水道フェアに5,000人が来場/岡山市水道局
 岡山市水道局は6日、「おかやま水道フェア」を岡山ドームで開催した。市民ら約5千人が来場するなか、ステージではウルトラヒーローショーをはじめ、▽チアリーディング▽マジック▽水道クイズ大会、グラウンドでは▽水道水飲みくらべ▽ゲームコーナー(フワフワ・サッカーゲーム)▽工作コーナー(液体万華鏡)などを行った。

『安心ばい!フェスタ』開催/福岡市水道局
 福岡市水道局の水道週間イベント『安心ばい!水道水フェスタ2009』は6・7の両日、中央区天神のパサージュ広場で開催し、約2,600人の市民が参加した。
 イベントステージでは、地元の人気キャスター・川上政行氏による“水の原点を探る”と題したトークショーをはじめ、水道水のおいしい飲み方などを実施。さらにクイズラリーやパネルコーナーの展示、水道オリジナルグッズの配布などを行った。
 また街頭キャンペーンやデジタル水道CMの放送、浄水場見学会も開催しており、水の大切さなどを広く訴えた。

PSIで新チーム発足
 ポリシリカ鉄(PSI)による健全な水循環や資源循環のシステム実現に向けて「ポリシリカ鉄による水・資源循環システム推進チーム(TWRR with PSI)」が8日、発足した。PSIに関するガイドライン制定やPSIを水処理施設で用いる際の最適条件なども調査し、各方面に発信していく。

新会長に益田氏選任/FFT工法協会・総会
 FFT工法協会の第18回定時総会が4日、福岡市の西鉄グランドホテルで開催され、工法の一層の普及、技術の向上に向けた21年度事業計画などを決定した。また、任期満了に伴う役員改選では、新会長に益田一・クリーンサービス代表取締役を選任した。
 総会では、冒頭大田祐之会長が「下水管渠の総延長は40万キロメートル、このうち50年以上を経過した老朽管は7,000キロメートルといわれている。開削困難な場所も増えており、FFT工法が貢献できる時代となってきた。更生工法の将来は明るい。技術面での更なる改良に努め世界に羽ばたく工法へと発展を目指したい」と力強く挨拶した。議事では、20年度事業報告、同決算、21年度事業計画案、同予算案、役員改選などの議案を審議した。
 このうち20年度事業報告では20年度の施工実績は63.2キロメートルで、前年度比約25%増となったことが報告された。

耐震化さらに推進へ/ダク協総会
 日本ダクタイル鉄管協会の平成21年度定時総会が9日、大阪市中央区のスイスホテル南海大阪で開催され、21年度事業計画などを決定した。また役員選任では、新理事長に本山智啓顧問(元東京都水道局多摩水道改革推進本部長)が選ばれた。松澤昭夫理事長は、特別顧問に就任した。
 総会の冒頭挨拶に立った幡掛大輔会長は20年度の協会活動について「出荷実績は312,000トンとなった。減少幅の縮小が続いており、ようやく底打ち感が出てきた。これは、支部広報委員会による老朽管更新意欲喚起活動や、技術工法推進チームによる小規模事業体への広報活動の成果である」と総括し、さらに21年度の事業計画について「水道界では官民挙げて耐震化の推進に努めている。このような水道界の動きに合わせて引き続きタイムリーな取り組みと事業体とのより確かな信頼関係の構築に努めて頂きたい。一方、委員会組織の改革を実施して3年目を迎え、地道な活動や取り組みが成果を挙げつつあるが、今までの活動をもう一歩前進させ、需要減に歯止めをかけるだけでなく、今年度はプラスに転じるように有効な施策を講じて頂きたい」と求めた。

脇雅史会長を再選/さく井協会総会
 全国さく井協会(会長・脇雅史参議院議員)は5月29日、東京日本橋茅場町の鉄鋼会館で第35回通常総会を開き、平成21年度事業計画などを決めた。また、役員改選が行われ、脇会長が再選された。
 総会の冒頭、挨拶した脇会長は「補正予算が成立し、公共事業も増加すると言われている。仕事量の低下が緩和されると期待したい。8月になれば来年度予算の概算要求となるが、全力をあげて主張していくつもりだ」と述べ、会員の協力と結束を要請した。

誤接続調査の技術向上へ/管路管理協東京・大阪で講習会開く
 下水道管路管理業協会は5月26日に東京会場、27日に大阪会場で『下水道管路誤接続調査に関する講習会』を開催した。排水設備の誤接続が原因で、未処理の汚水が近隣河川に流出する問題が今年に入り数件明らかとなり、国土交通省は3月にその対策に着手。管路誤接続が水環境汚染に及ぼす影響と、対策に向けた点検・調査業務の重要性に注目が集まるなか、講習会では姫野和弘・国交省下水道部下水道企画課下水道管理指導室長ら4人を講師に迎え、同業務における会員の技術力向上を目指して指導した。

21年度活動報告会開く/施設協関西
 日本下水道施設業協会関西事務所の平成21年度活動報告会・講習会が5日、大阪市淀川区のメルパルクOSAKAで開催され、20年度の活動内容と成果、21年度活動計画などが報告された。また、報告会終了後には、独占禁止法、下水道事業団の入札・契約制度などをテーマに講習会が行なわれた。
 報告に先立ち挨拶に立った森康時関西事務所長は「公共工事の縮減などで大変な状況が続いている。待ちの姿勢ばかりでは状況は好転しない。我々自身でマニフェストを作り、行政に積極的に提案を行い、双方向で意見を交換しながら官民一体となってインフラ整備を進めなければならない」などと呼びかけた。

リサイクル充実へ/塩ビ協・総会
 塩化ビニル管・継手協会は5月29日、東京・元赤坂の東部ビルで第47回定期総会を開き、第48期事業計画などを審議し、承認した。また小西四郎専務理事の会長代行職の継続を決議した。21年度は、水道展や下水道展などのイベントで製品の耐震性をPRする。また契約中間処理会社の拡大を図り、リサイクル率64.5%(20年度は59.9%)を目指す。

髙橋氏らを表彰/水団連
 日本水道工業団体連合会は5日、会長表彰などを発表した。受賞者は次の通り(敬称略)。
【感謝状】▽扶桑建設工業▽給水システム協会▽柏原計器工業▽クロリンエンジニアズ▽サンエス護謨工業▽ティーム▽デック▽ユニチカ▽水道用鉄蓋工業会▽水機テクノス▽日本エンヂニヤ▽日本ジッコウ▽日本ハイコン▽明協電機
【表彰状】▽髙橋泰之(安部日鋼工業)▽加藤正明(コスモ工機)▽森田昌明(森田鉄工所)▽鈴木信一(日本水道鋼管協会)▽石垣真(石垣)▽傍士倶明(大成機工)▽田渕宏政(タブチ)▽鹿濱洋一(トミス)▽早稲田邦夫(日立製作所)