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第4017号   10月  9日発行

日水協第72回総会が開幕/岡山市に3,000人
 日本水道協会の第72回総会が29日、『中四国地方の中核拠点都市』岡山市の岡山ドームに全国の水道関係者3,000名を集め、3日間の幕を開けた。水道事業は今、料金収入が大幅に落ち込むという現状にも関わらず、新たな水質基準への対応や施設の再構築を迫られている。今後とも、より安全でおいしい水を安定的に供給し続けていくには、創意工夫による事業運営が不可欠だ。岡山総会は、転換期を迎えた水道の未来像を探る節目の総会といえる。30日の市町村合併と広域化をテーマにした初のシンポジウムも白熱したものとなろう。次期開催地は熊本市に内定している。
財政難が浮き彫りに/旭川市で下水道研究会議
 一般都市の下水道担当部局長で構成される『下水道研究会議』の平成15年度定時総会が16日、旭川市の旭川パレスホテルで33都市が参加して開催された。会議では2分科会に分かれ、合流改善や包括的民間委託などについて議論及び情報交換が行われた。合流改善については各都市とも財政難から対応に苦慮しているが、今後とも連携して取り組んでいくことを確認した。分科会の終了後、総会が開催され小林一朗・国土交通省下水道事業課長らの講演がなされた。
岡山水道展開く
 日本水道工業団体連合会主催の第37回・岡山水道展が10月29日、30日の両日、第72回日本水道協会総会に併せて岡山市の岡山ドーム隣接スポーツ広場を会場に開催された。「新水道時代にチャレンジ」をテーマに112の会員(団体・企業)が最新の技術・製品の展示、実演を展開している。
 初日には土橋芳邦水団連会長、厚生労働省の谷津龍太郎水道課長、赤川正和日水協専務理事、岡山市の植松健水道事業管理者によりテープカットが行われ、幕を明けた。
UF膜ろ過実験が順調に推移/岡山市水道局三野浄水場
 岡山市水道局が昨年10月から実施しているUF膜処理の実証実験が順調に推移している。同局は、富士電機システムズ株式会社及び株式会社水環境総合研究所と、三野浄水場構内で共同実験を行っている。使用している膜処理装置は、膜モジュールの水平設置による省スペース化、全量ろ過方式による省エネルギー化、薬品添加逆洗でのオンサイト・オンライン膜洗浄といった特長がある。実験では、高濁度時での安定的な運転、膜破断の検知等でも良好な結果が得られており、水道用膜の先進技術として全国的な注目を集めそうだ。
8万立方メートル膜ろ過へデータ収集/鳥取市の新浄水場
 鳥取市水道局は25日、「鳥取市浄水施設ろ過実験参加者審査会」を局庁舎で開催した。審査会では7グループのプレゼンテ─ションおよび審議の結果、「JFEエンジニアリング(株)・三機工業(株)・住友重機械工業(株)」「栗田工業(株)」「オルガノ(株)・前澤工業(株)」の3グループを適格とした。今後は約1年間かけ、叶水源地で膜ろ過実験を行う。
 同市では新規浄水場に日量8万立方メートルの膜ろ過方式の採用を選定。8月に開かれた「ろ過施設検討委員会」(委員長=渡辺義公・北海道大学大学院教授)では、実験参加者の選定方法などが議論された。審査会では膜ろ過施設の機能や排水処理施設の方式、建設費および維持管理費10年分の費用合計に重点が置かれ、材質などの多面的検討や将来性なども考慮された。
“アクアサポーター”を委嘱/神戸市建設局河川下水道部
 神戸市建設局下水道河川部は「下水道アクアサポーター」の委嘱式並びに説明会を10日、同市中央区の勤労会館で開催した。サポーターは公募抽選の市民100名で、任期は2年間。研修会や施設見学会などに参加し、下水道・排水設備の知識や理解を深め、地域における下水道の広報やPR活動の拡大などに協力する。
タイガースを応援!/岡山市水道局
 岡山市水道局はさきごろ作製したペットボトル「おかやまの水」を、阪神タイガースのキャンプ地に差し入れることを検討している。
 昨年の倉敷マスカットスタジアムでの秋季キャンプでは、水の缶詰「おかやまの水」3,000本を提供し、好評を得た。
ウォータハンマー軽減で用途拡大/充水バタ弁更に拡販/クボタ
 クボタの充水バタフライ弁が、発売から1年余りで早くも販売実績200台を突破した。この充水バタフライ弁は、充水機能を目的に開発した製品だが、独特の流量特性があるため、維持管理でバルブを閉めるとき心配なウォータハンマー軽減にも絶対的効果があるとしてコンサルタント関係者などから注目を浴びている。クボタでは、プラスワン機能で用途が広がったとして、更なる拡販を目指す。29日から岡山市で開催している水道展では、コンピュータ解析技術を使い、この技術を紹介している。
インサートバルブに新工法/大成機工
 不断水バルブ設置工事で知られる大成機工は、従来からの設置工法(インサートバルブ工法)に加え新たに切断方法の異なる工法を導入することとし、このほど無事施工を終了した。同社が開発してきたスタンダードな工法は、安定した高い技術力からユーザーの高い評価を得ていたが、今回の導入であらゆる条件下に適応できる国内初の総合不断水工事企業となった。
 今回の施工現場は併走管があり、管と管との離隔が300ミリしかなく新工法の採用となった。施工当日は、管切断からバルブ設置にいたる一連の手順を滞りなく実施でき、予定通り順調に完工した。
維持管理で全国調査/水道バルブ工業会
 水道バルブ工業会は、このほど、全国の水道事業体と工事業者を対象に行った「水道用バルブ類の維持管理マニュアル作成に関する調査」の調査結果を取りまとめた。それによると、バルブの点検マニュアルについては93%のユーザーが必要だと回答した。同工業会は、この調査結果を踏まえ、水道用バルブ類の維持管理マニュアルの早期作成を目指す。
傾斜板が第1号認証/ワセダ技研
 ワセダ技研はこのほど、日本水道協会品質認証センターから10月1日付で「ウノ式傾斜板沈降装置」(横向流式傾斜板装置・塩化ビニル製と非晶性ペット樹脂、上向流式傾斜板装置・塩化ビニル製)が水道用資機材等(その他)の認証を取得したことを明らかにした。
セラミック膜増産へ/日本ガイシ
 日本ガイシの浄水用セラミック膜の量産工場が岐阜県御嵩町に完成、本格稼働を開始した。
 同社は、このセラミック膜の量産体制を整備したことで、水道プラントメーカーとして独自の地位を確立し、セラミック膜浄水システムで2007年度に100億円の売上を目指す。生産能力は年間5,000本で、将来は1万本まで拡大が可能としている。
鉛管布設替で実績増加/ティーエス・サデ
 ティーエス・サデ(本社・東京)の鉛管布設替え工法「エクストラクター工法」の実績が伸びている。
 今年度だけの実績でも延長約700メートルに達しており、件数も累計で川崎市、千葉県、君津市、神奈川県、久居市、四日市市などで130件を超え、失敗例はこれまで皆無。今年度は更に200ヵ所で鉛管布設替えを実施したいとしている。鉛管の布設替えが課題となっている水道事業体も多いことから、同社の工法が今後一層注目されよう。
アクアランナーを発売/前澤工業
 前澤工業は水道配管などの余剰圧力を利用して発電を行う小水力発電装置「アクアランナー」を発売する。
 アクアランナーの特徴は1.水車と発電機が一体構造で管路途中に設置できる構造のため、設置スペースが小さくて済み、据付も容易2.最低落差2メートル~20メートルまで対応可能3.発電機は外置きになっているため、メンテナンスが容易4.可動ガイドベーンを採用し、1機種で広範囲の流量に対応可能5.誘導型、同期型の2種類がある─など。
消火栓縦管部のサビ対策に朗報/日本水機
 地下式消火栓縦管部のサビコブの発生は、出水不良など緊急時における消火活動の支障になりかねないうえ、赤水発生の原因となるなど様々な問題を惹起している。水道管路内調査・メンテナンスの専門企業である日本水機(谷本和男社長)はこのほど、不断水で縦管部のサビコブを除去する不断水縦管更生工法システム「消火栓縦管部サビコブ除去機」及びサビコブを除去した縦管のサビの再発を防ぐ同システム「防錆装置」を開発した。今後生産体制を整え、来春から本格販売を開始するが、まったく新しい発想の消火栓縦管部のサビ対策技術として注目される。