水道の費用対効果分析マニュアル改訂へ/水道事業の評価手法研究会開く/国交省

 国土交通省水道事業課は、「水道事業の費用対効果分析マニュアル」の改訂の検討に着手した。2017年の前回改訂以降、事業評価の事例が蓄積されてきたことや、上位計画にあたる指針が改訂されたことなどを反映させるという。12日、有識者や水道事業体委員で構成する水道事業の評価手法に関する研究会(座長=小泉明・東京都立大学特任教授)の第1回を開催、現行マニュアルで掲載している換算係数法の扱いや、算定事例の充実などを巡り議論を深めた。

下水道の新たな可能性を/「循環のみち下水道賞」を表彰/国交省

下水道の新たな可能性を/「循環のみち下水道賞」を表彰/国交省

 国土交通省は10日、今年度の国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」の表彰式を行った。今年度は応募の中で最も優れていると評価されたグランプリに、豊田市上下水道局・岡崎市上下水道局・安城市上下水道部・西尾市上下水道部・知立市上下水道部の「給排水工事オンライン申請システムの共同導入~西三河5市によるデジタル広域連携~」が選ばれた。そのほか、今年度創設した「上下水道一体部門」など各部門賞として11件が選ばれた。受賞した12件の代表者に中野洋昌・国交大臣から表彰状が授与された。

「強靱」「持続」で知見共有/宮島名誉教授、香川広域・遠藤氏を講師に/水戸市でセミナー開催/ダク協関東支部

「強靱」「持続」で知見共有/宮島名誉教授、香川広域・遠藤氏を講師に/水戸市でセミナー開催/ダク協関東支部

 日本ダクタイル鉄管協会の2025年度第3回のセミナーが4日、水戸市内で約40人(オンライン聴講者含めると約90人)の参加の下、開催された。今回のセミナーの講師(演題)は、遠藤智義・香川県広域水道企業団計画課課長補佐(香川県広域水道企業団における広域連携の取組みについて)と宮島昌克・金沢大学名誉教授(2024年能登半島地震から学ぶ水道耐震化の課題)が務めた。

災害時の給水復旧を最短5分に/多用途空気弁の販売開始/明和工業

 明和工業は、災害時・非常時の迅速な応急給水体制構築に貢献する水道配管用の多用途空気弁「MCV―G」の販売を開始した。

 MCV―Gは、通常の空気弁としての機能を備えながら、本体に同社独自の高速接合方式を採用することで、全国85%以上の自治体に採用されているという同社のレンタル仮設配管と簡易な接続が可能となり、応急給水体制の構築を地上から最短5分で行うことができるという。

管工事業界の健全な発展へ/高橋国交副大臣に要望/全管連

管工事業界の健全な発展へ/高橋国交副大臣に要望/全管連

 全国管工事業協同組合連合会の藤川幸造・会長と和田均・副会長(栃木県連会長)は8月27日、高橋克法・国土交通副大臣を表敬訪問し要望活動を行った。藤川会長は、国民生活の安心・安全を支える管工事業界の健全な発展に向けて説明した。

次期中期経営計画策定へ/審議会で主要事業案など議論/さいたま市水道局

 さいたま市水道局は8月27日、第2回さいたま市水道事業審議会(会長=石井晴夫・東洋大学名誉教授)を開いた。2026~30年度を期間とする次期中期経営計画(2026―2030)の策定にあたり、主要事業(案)や投資・財政計画の見直しなどについて意見交換した。

施設整備方針と料金体系を整理/料金改定に向け議論深める/千葉県

 千葉県総合企画部、企業局はこのほど、第2回千葉県水道事業運営審議会(委員長=滝沢智・東京都立大学特任教授)を開催した。前回事務局が提示した料金改定率や、料金体系の妥当性に対する専門部会での意見のとりまとめ結果について審議し、了承を得た。

安心なまちづくりへ防犯協定/第一環境、横須賀上下水道ProtectJVと/横須賀市

安心なまちづくりへ防犯協定/第一環境、横須賀上下水道ProtectJVと/横須賀市

 横須賀市は8月21日、水道料金等徴収業務を委託している第一環境、管路維持管理業務を委託している横須賀上下水道ProtectJVと防犯協定を結んだ。第一環境とは「よこすか安全・安心ステーションに関する協定」と「よこすか安全・安心パトロールに関する協定」、水ingAM(代表企業)、横須賀管工事協同組合、横須賀水道工事協同組合、第一環境、コスモリサーチ、水みらい広島で構成する横須賀上下水道ProtectJVとは「よこすか安全・安心パトロールに関する協定」を締結した。

浸水可視化へ産官学で検証/センサ活用し減災や精度向上へ/いの町・東京電機大・石垣

浸水可視化へ産官学で検証/センサ活用し減災や精度向上へ/いの町・東京電機大・石垣

 高知県いの町は、東京電機大学、石垣と浸水センサの可視化システム「AREA RAIN」の実地検証を行う覚書を締結した。台風や局地的豪雨など異常気象時、対象地域の水害による被害防止・軽減や避難情報の精度向上、地域特性に応じた対策などへの防災活動の効率化を図るため、浸水センサと、その可視化システムの効果などを産官学連携で検証する。いの町は浸水センサの設置およびセンサデータの提供、システムの活用に関する意見などの提供を、東京電機大学はシステムの開発・提供、システムを活用した運用オペレーションへの分析・助言、石垣は浸水センサの設置およびセンサデータの提供、実証実験の全体管理、プロジェクトの取りまとめなどを担い、試験的利用期間は1年間を予定している。

龍宮橋雨水幹線整備が本格化/シールドマシンが発進/横浜市下水道河川局

龍宮橋雨水幹線整備が本格化/シールドマシンが発進/横浜市下水道河川局

 横浜市は横浜駅周辺のまちづくりを進めるための計画である「エキサイトよこはま22」の中で、浸水に対する安全度の向上の取り組みを進めている。下水道事業では、30年確率の降雨(時間82mm)に対応するとともに、周辺ポンプ場改築時には代替機能を担うこともできるエキサイト横浜龍宮橋雨水幹線と東高島ポンプ場を整備する。その中核となる雨水幹線の工事が本格化する。