今週の紙面

2025年(令和7年)12月18日(第5884号)

2025年(令和7年)12月15日(第5883号)

上下水道の運営基盤の強化へ/広域連携と施設の最適配置を/上下水道政策あり方検討会

 国土交通省上下水道審議官グループは12日、上下水道政策の基本的なあり方検討会(委員長=滝沢智・東京都立大学特任教授)の第8回を開催し、第2次とりまとめ案について意見交換した。第2次とりまとめでは、「強靱で持続可能な上下水道インフラを次世代に守り継ぐ」という将来に対する使命を果たすため、広域連携に伴う事業規模拡大による業務執行体制の強化と集約型・分散型のベストミックスによる施設の最適配置の2つを大きな施策の方向性としている。第2次とりまとめは、来年1月に公表する予定。

下水道展’26東京の出展者募集/「IT・DX」ゾーンなど新設/8月4~7日 東京ビッグサイト西展示棟で/下水協

 日本下水道協会は「下水道展’26東京」の出展者を募集している。8月4日(火)~7日(金)の4日間、東京ビッグサイト西展示棟で開催する。出展申込入力締切は2月16日。下水協賛助会員の価格は1小間38万7000円となっている。出展申込は公式ホームページの出展申込ページから。

松本市で卵型消化槽の増設進む/地域のシンボルの役割も期待/JS

松本市で卵型消化槽の増設進む/地域のシンボルの役割も期待/JS

 日本下水道事業団(JS)が松本市の両島浄化センターで手掛けるPC卵形消化槽の増設工事が折り返しを迎えた。同事業は高いエネルギー効率や運転管理性を有する形状の消化槽に加え、大型型枠を用いる施工性に優れた工法など、様々な特長を有している。

人材育成テーマに情報交換/東京都らアジア5事業体参加/A1―HRD

 アジア水道事業体人材育成ネットワーク(A1―HRD)はこのほど、第18回会議をタイ・バンコクで2日間にわたり開催した。東京都水道局をはじめとする4つの国と地域から5事業体が参加し、人材管理、危機対策における人材育成について各事業体が発表、質疑を行うなどした。

日本初、水管橋更新で採用/安全な自立管形成/工事時間の短縮も/群馬東部(企)でチューブテックス工法/圧力管更生工法協会

日本初、水管橋更新で採用/安全な自立管形成/工事時間の短縮も/群馬東部(企)でチューブテックス工法/圧力管更生工法協会

 全国の事業体が老朽化した水道管の更新を進める中、施工困難箇所が更新工事の支障となっており、更生工法の採用の動きが活発になっている。圧力管更生工法協会はこのほど、群馬東部水道企業団が老朽管更新事業として進める水管橋の更生工事において、自立強度型圧力管更生工法の「チューブテックス工法」で施工した。同工法による水管橋更生工事は日本初の事例となる。

使い捨てに頼らない世界へ/「ステハジ」EXPOを開催/OSGコーポレーション

使い捨てに頼らない世界へ/「ステハジ」EXPOを開催/OSGコーポレーション

 OSGコーポレーション(山田啓輔・社長)は3日、ららアリーナ東京ベイで「ステハジ」EXPOを開いた。

 同EXPOは、使い捨てに頼らない日常・未来に向けて、取り組みを啓発・実践する「ステハジ」プロジェクトで共創する個人・企業・自治体、団体・教育機関・プロスポーツクラブなどが垣根を越えてつながり、新たな交流を生むための共創イノベーションイベント。昨年に続き、2回目の開催で、今回の開催テーマは、「共創から新結合・変革へ~魅せる・拡げる・創り出す」で、サブテーマは「つなぐ」となる。「ステハジ」プロジェクトは、〝使い捨ては恥ずかしい〟という考え方を通して誰でも・毎日・どこでも、少しの意識と行動で、海洋プラスチック問題や使い捨てから生まれる様々な社会課題を一体となって啓発・実践して行動変容に取り組むプロジェクト。同プロジェクトで取り組む2大チャレンジが▽「ペットボトル50億本削減」チャレンジ▽「みんなで拡げる給水スポット」チャレンジ―となる。

規格改正2件を審議/衛生常設調査委員会を開催/日水協

 日本水道協会は2日、第271回衛生常設調査委員会(委員長=木村慎一・東京都水道局水質センター所長)を開いた。JWWA K149(水道用コンクリート水槽内面FRPライニング材料)の改正、K135(水道用液状エポキシ樹脂塗料塗装方法)およびK157(水道用無溶剤形エポキシ樹脂塗料塗装方法)の衛生性に関する改正の審議のほか、各専門委員会での検討状況等の報告を行った。議事に先立ち、東利博・環境省水道水質・衛生管理室長が水道水質管理に関する行政の動向について説明を行った。

「上下水道に引き続き支援を」/能登地震・豪雨の支援機関へ感謝状/複合災害の記録を全国に/石川県

「上下水道に引き続き支援を」/能登地震・豪雨の支援機関へ感謝状/複合災害の記録を全国に/石川県

 石川県は2024年の能登半島地震・奥能登豪雨において復旧や復興の支援に携わった県内と全国の363企業・団体へ知事感謝状を贈呈した。10日に金沢市の地場産業振興センターで贈呈式を開き、馳浩・知事が各機関の代表者へ感謝状を手渡した。

 上下水道関係団体では、▽日本水道協会▽日本下水道協会▽日本下水道管路管理業協会▽日本下水道事業団▽水資源機構▽石川県管工事業協同組合連合会▽全国上下水道コンサルタント協会中部支部▽管路協中部支部石川県部会―等が感謝状を受け取った。

「エコプロ」で水循環ブース/次世代に上下水道をPR/GKPなど

「エコプロ」で水循環ブース/次世代に上下水道をPR/GKPなど

 国内最大級の環境展示会「エコプロ」が10~12日に東京ビッグサイトで開催され、GKP(下水道広報プラットフォーム)や日本下水道協会をはじめとした「21世紀の下水道を考える会」協議会、協賛企業からなる「水をめぐる大冒険実行委員会」は、「まもれ!みんなの上下水道」をテーマに、水循環を土台に上下水道の大切さを訴えるブースを出展した。

給水図面作成へ「KOBEかけるアプリ」/AMDlabと共同開発 全国展開し課題解決へ/簡単作成で迅速・正確審査/神戸市水道局

 神戸市水道局は、市内のシステム開発会社であるAMDlab(エーエムディーラボ)と共同で、給水装置工事の申請に必要な図面を簡単かつ正確に作成できるアプリ「KOBEかけるアプリ」を開発し、1日から運用を開始した。アプリの導入により、指定給水装置工事事業者の作図負担軽減や図面不備の減少、同局の審査業務の効率化が同時に実現できるとしている。同市の指定工事事業者は登録後に無料で利用できる。同局担当者は「給水装置工事の図面審査は全国の事業体で多くの時間を要している。他の事業体と連携して効率化を図るとともに、将来的にはアプリを全国展開し、課題解決に貢献したい」と話している。

上下水道一本化へ矢作川流域協議会/豊川流域でも準備会設置へ/愛知県

 愛知県建設局上下水道課は11日、これまで検討を進めてきた矢作川流域を中心とした西三河地域の上下水道の一本化について、具体的な検討、準備を円滑に行うための「矢作川流域上下水道広域連携協議会」を設立することを明らかにした。26日に設立総会を開催する。愛知県知事のほか、岡崎市長、碧南市長、刈谷市長、豊田市長、安城市長、西尾市長、知立市長、高岡市長、みよし市長、幸田町長が出席を予定している。

神戸市からリン回収設備受注/リアクタ見直しで撹拌効率向上/地域資源の循環に貢献/水ingエンジニアリング

神戸市からリン回収設備受注/リアクタ見直しで撹拌効率向上/地域資源の循環に貢献/水ingエンジニアリング

 水ingエンジニアリングはさきごろ、神戸市から東灘処理場リン回収設備増設工事を受注した。今回の増設により、同処理場が排出する全消化汚泥の半分以上から約200t/年のリンを回収することが可能となり、1つの処理場における全国トップレベルとなる。

水道分野強化へ横断的に連携/上下水道一体やW―PPPの対応力強化へ/水道セクターを設立/オリジナル設計

水道分野強化へ横断的に連携/上下水道一体やW―PPPの対応力強化へ/水道セクターを設立/オリジナル設計

 オリジナル設計は、OECグループにおける上水道事業の受注・売上・生産性の向上を図るため、10月から部署横断型グループ「水道セクター」を新設した。広島水道展にあわせ、広島市内のホテルで「水道セクター設立記念パーティー」と、「キックオフミーティング」を開催した。