バックナンバー
2026年(令和8年)08月20日(第5939号)
- 水道管路システムの健全化・高度化を/「E―MIRAIプロジェクト」発足/JWRC
- 国交省「上下水道支援チーム」の対応
- 協業で地域課題の解決を/水インフラの高度化へ/メタウォーター、NTT
- 下水道管きょ損傷リスク診断高度化/JS、静岡市と共同研究/天地人
- ブルーカーボン実証へ協議会/茨城県の港湾インフラ活用/日立製作所、日建工学、三井住友信託銀行
- 垂直統合へ覚書を締結/2031年度を目途に/山形県企業局・庄内広域(企)
本号の特集
水道管路システムの健全化・高度化を/「E―MIRAIプロジェクト」発足/JWRC
水道技術研究センター(JWRC)は、第9期となる新たな管路共同研究プロジェクトとして「希望ある未来の実現に向けた水道管路に関する研究(E―MIRAIプロジェクト)」を立ち上げた。5日に都内で発足式を開催し、研究の概要や体制について説明した。老朽管の増加や耐震化の遅れ、人手不足に伴う職員の業務負担増加などの課題解決に向けて、水道サービスを維持・向上させることを目指し、水道管路システムの健全性を確保するための手法や最新のデジタル技術を活用した維持管理業務の高度化に関する手法を明らかにすることを目的として、産官学が連携して研究に取り組んでいく。
国交省「上下水道支援チーム」の対応
熊本地震の被災地では上下水道の復旧に向けた活動が急ピッチで進む。国土交通省上下水道審議官グループでは発災以来、先遣部隊を皮切りに現地に「上下水道支援チーム」を派遣し、情報収集や応急給水に関する調整をはじめとした各種の支援活動を行っている。今回、応急給水、水道・下水道の応急復旧について、現地で初動段階から対応にあたった若公崇敏・上下水道事業調整官、草川祐介・水道強靱化対策官、石川剛巳・下水道事業課課長補佐に、対応状況などについて聞いた。
協業で地域課題の解決を/水インフラの高度化へ/メタウォーター、NTT
メタウォーターは7月30日、持続可能な水インフラの実現に向けて、NTTと業務提携契約を締結したと発表した。両社の強みを融合するとともに、地域パートナー企業との連携を推進し、上下水道や通信を起点にインフラ運営の高度化、地域の課題解決に取り組んでいく。
提携をもとに1.上下水道事業運営の高度化・効率化 2.地域のニーズに応じた地方創生への貢献 3.「地域インフラ群再生戦略マネジメント(群マネ)」における多分野連携―の領域において協業を推進するとともに、さらなる課題解決に向けた新事業創出の可能性について検討を進めていく。
下水道管きょ損傷リスク診断高度化/JS、静岡市と共同研究/天地人
天地人は4日、静岡市上下水道局、日本下水道事業団(JS)とともに、下水道管きょの損傷リスク診断技術の高度化に向けた共同研究に取り組んでいることを発表した。JSの専門的知見と、天地人が展開する水道DXサービス「宇宙水道局」を融合させるもので、静岡市上下水道局が実証フィールドを提供している。
ブルーカーボン実証へ協議会/茨城県の港湾インフラ活用/日立製作所、日建工学、三井住友信託銀行
日立製作所、日建工学および三井住友信託銀行は、茨城県常陸那珂港でのブルーカーボン実証の推進を目的とした「常陸那珂港区ブルーカーボンフィールド試験協議会」を設立し、このほどキックオフ会議を開催した。
同協議会は、港湾インフラを活用した藻場造成による脱炭素社会への貢献と地域経済活性化の可能性を検討する実証試験を円滑に進めるために設置されたもので、行政機関、研究機関、民間企業など多様な主体が参画する連携基盤として位置付けられる。従来、ブルーカーボンは沿岸域を中心とした取り組みが主だったが、取り組みでは港湾インフラという人工構造物を積極的に活用する点が特徴となっている。
垂直統合へ覚書を締結/2031年度を目途に/山形県企業局・庄内広域(企)
山形県企業局と庄内広域水道企業団はこのたび、「庄内広域水道用水供給事業と庄内広域水道企業団水道事業との垂直統合に係る覚書」を締結した。覚書の内容は、▽垂直統合の時期は2031年度を目途とする▽垂直統合前後に県企業局と企業団が相互に職員を派遣する▽企業団に庄内広域水道用水供給事業の資産(有形及び無形固定資産など)を無償譲渡し、負債(企業債未償還残高)を承継する―。垂直統合に向けて同企業団では、今年度以降は財政シミュレーションの実施や各種許認可等に係る事前協議、2028年度以降は垂直統合に係る基本協定書の締結、国土交通大臣への水道事業創設認可申請、各種許認可等の承継手続き、施設の運転管理に関する引き継ぎを行うこととしている。
【特集】上下水道事業における維持管理の高度化に向けた取組/電気学会・公共施設技術委員会
デジタル技術の導入や新たなマネジメント手法の活用を進める官民のこれから
わが国の水道・下水道事業は、施設の老朽化や生産年齢人口の減少、大規模災害や異常気象への対応など、施設稼働に際してのリスクは増加している。限られた人材・財源のもと、持続的かつ効率的な施設の維持管理は、喫緊の課題とされている。9月1日(火)~9月3日(木)の3日間、リアル(岡山大学・津島キャンパス)とオンラインのハイブリッド方式で開催される「2026年電気学会産業応用部門大会」では、公共施設技術委員会が「上下水道事業における維持管理の高度化に向けた取組」をテーマに、シンポジウム開催を予定している。そこで、シンポジウムに先立ち、同じテーマで座談会を開き、公共施設技術委員会の電気学会での活動を紹介していただくとともに、上下水道分野の維持管理の高度化に寄与する技術やソリューションの最新動向などについて、自治体、企業、それぞれの立場から発言をいただいた。