バックナンバー
2026年(令和8年)08月17日(第5938号)
- 各地の復旧活動が軌道に/8月末の断水解消見据え一丸で/熊本地震
- 会津若松市がダブル受賞/個人表彰に豊田市の岡田氏/日本DX大賞
- インタビュー PFAS対策を念頭に置いた浄水処理の今後/~米国における先進事例を踏まえ~/北海道大学名誉教授 松井 佳彦氏
- データ整備の負担最小限に/水道料金改定案試算ツール「AQUA―Simulator」/第一環境
- 早期に社会実装の本格化を/金子国交大臣へ提案/下水サーベイランス2団体
- MABR併用型活性汚泥法の実証開始/省エネ化、LCC縮減に/横浜市栄第二水再生セで/三機工業
- 宇宙水道局下水道向けサービス開始/管きょ点検・調査の計画策定支援/天地人
- 樋門管理の負担を軽減/管理システム「Eba―GatesTM」を発売/荏原実業
- 官民連携、新技術の活用などで情報共有/維持管理の将来像を展望/3社の最新技術を紹介/スペシャルセミナー「インフラDXが拓く下水道の未来」
- AI活用で担う力の確保を/「AIは敵か味方か」テーマに/FJISS
本号の特集
各地の復旧活動が軌道に/8月末の断水解消見据え一丸で/熊本地震
令和8年熊本地震発生から2週間あまりが経過し、被災各地では上下水道施設の被災状況の確認を経て、応急復旧活動が進展、全戸断水に見舞われた八代市をはじめ、全般に復旧が軌道に乗ってきた。本紙では、取材班が8月12~13日に各地を取材し、復旧活動の進捗状況を確認した。
会津若松市がダブル受賞/個人表彰に豊田市の岡田氏/日本DX大賞
7月22、23日に都内で開催された日本DX大賞で、過去最多となる186件の応募の中から会津若松市上下水道局がサスティナビリティ部門の優秀賞と、部門の垣根を超えた「オーディエンス賞」をダブル受賞した。また、個人表彰としてDXリーダー賞を豊田市上下水道局企画課の岡田俊樹氏が受賞した。
インタビュー PFAS対策を念頭に置いた浄水処理の今後/~米国における先進事例を踏まえ~/北海道大学名誉教授 松井 佳彦氏
現在のわが国の水道事業における最大の水質的課題の1つがPFOA・PFOS等に代表される有機フッ素化合物(PFAS)であることに論を待たない。そして、この問題への対応については、米国をはじめとする諸外国で先進事例が目立つ。浄水処理を専門分野とする学識者の中でもとりわけこの問題に造詣が深い松井佳彦・北海道大学名誉教授は昨年11月の訪米の際に当地の浄水施設や研究機関を視察するなど最新の知見の収集に努めている。本紙では、松井名誉教授のインタビューを実施することで、この問題の解決に向けた考察を試みた。
データ整備の負担最小限に/水道料金改定案試算ツール「AQUA―Simulator」/第一環境
第一環境は水道料金改定業務の効率化を支援する新ツール「AQUA―Simulator(アクア・シミュレーター)」を開発した。同社の水道料金システムに蓄積された調定データを活用することで、データ整備の負担を大幅に抑えながら実務に即した料金改定シミュレーションを実現する。
早期に社会実装の本格化を/金子国交大臣へ提案/下水サーベイランス2団体
全国下水サーベイランス推進協議会(会長=片山浩之・東京大学教授)と日本下水サーベイランス協会(会長=村上雅亮・NJS社長)は6日、「骨太の方針2026」に下水サーベイランスの社会実装が明記されたことを受け、国土交通省を訪問、金子恭之・国土交通大臣に対し、下水サーベイランスの社会実装推進に向けて提案を行った。面談には同協会特別顧問の尾身茂氏(公益財団法人結核予防会理事長)も同席した。
MABR併用型活性汚泥法の実証開始/省エネ化、LCC縮減に/横浜市栄第二水再生セで/三機工業
三機工業は7月31日、国土交通省の「上下水道一体革新的技術実証事業(AB―Cross)」に採択された「脱炭素化に資するMABR併用型活性汚泥法」の実証事業を開始したと発表した。同事業は、同社と日本下水道事業団、横浜市からなる共同研究体で実施するもので、横浜市下水道河川局栄第二水再生センターの既設反応タンク(1系列3池、処理能力:約3万5000立方m/日)にMABR(膜通気式活性汚泥法)を組み込んだMABR併用型活性汚泥法について実規模で実証実験を行い、処理性能、省エネ性・温室効果ガス排出量削減効果、経済性などを検証する。
宇宙水道局下水道向けサービス開始/管きょ点検・調査の計画策定支援/天地人
天地人は、下水道管きょの点検・調査の計画策定を支援する「宇宙水道局 下水道向けサービス」の提供を開始した。同社は2023年から上水道分野で、衛星データとAIを活用したDXソリューション「宇宙水道局」を展開してきた。サービス開始から3年で累計契約自治体数は60以上に拡大し、管路の状態把握や漏水リスクの高いエリアの絞込みによる点検の効率化、更新対象の優先順位付けや予算配分の最適化を支援している。下水道向けサービスは、これまでに確立した衛星データとAIによる診断技術を、下水道管きょにも応用したものとなる。
樋門管理の負担を軽減/管理システム「Eba―GatesTM」を発売/荏原実業
荏原実業は、蓄電池とIoT技術により、遠隔地から樋門を監視・操作する新製品「蓄電池駆動式樋門管理システムEba―Gates TM(エバゲーツ)」の販売を開始した。Eba―GatesTMは、「蓄電池」を電源とした電動化と「クラウド管理システム」を用いた遠隔化を行うことで、現地に赴くことなく、PCやタブレット等の操作端末から安全かつ迅速なゲート操作を行える。
官民連携、新技術の活用などで情報共有/維持管理の将来像を展望/3社の最新技術を紹介/スペシャルセミナー「インフラDXが拓く下水道の未来」
下水道展26東京の特別企画として5日に開かれたスペシャルセミナー「インフラDXが拓く下水道の未来」では、AIを活用した道路空間の異常検知システムを共同開発した燈とインフロニア・ホールディングス、上下水道施設の運転維持管理の効率化に向けた総合プラットフォームの開発を支援したアイ・ビー・エムの3社によるパネルディスカッションが行われた。モデレーターを務めた野中賢・日経BP総合研究所上席研究員からは、ディスカッションのテーマとして1.下水道・インフラの維持管理の課題 2.課題解決のための取り組み 3.下水道維持管理の将来―が示された。
AI活用で担う力の確保を/「AIは敵か味方か」テーマに/FJISS
持続可能な社会のための日本下水道産業連合会(FJISS、会長=野村喜一・日水コン会長)は4日、セミナーを開きた。同協会副会長の中村靖・メタウォーター会長が「AIは敵か味方か?~上下水道業界にも来るAI進化の波~」をテーマに講演し、定員100人の約1・5倍の参加者があった。
【特集】さらなる飛躍へ事業を展開する岡山市水道・下水道
岡山市の水道事業は1905年7月の送水開始以来、不断水の歴史を継続するとともに、7回の拡張事業や4次の基幹施設整備事業などに取り組み、施設整備などを展開している。一方、同市の下水道事業は1963年1月の処理開始以降、人口集中区域などで重点的に整備を進めるとともに、未普及対策や浸水対策、地震・津波対策、環境問題などに対応した取り組みを展開している。本紙では今年4月に就任した同市水道局と同市下水道河川局の幹部職員のインタビューとともに、同市水道・下水道事業の施設整備、技術開発、計画策定などの取り組みを紹介する。