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2015年(平成27年)05月14日(第4992号)

本号の特集

改正下水道法が成立/浸水対策や運営体制強化/参院本会議全会一致で

改正下水道法が成立/浸水対策や運営体制強化/参院本会議全会一致で
今国会に提出されていた「水防法等の一部を改正する法律案」が13日の参議院本会議で、全会一致で可決、成立した。今回の下水道法、日本下水道事業団法、水防法の改正は、近年多発する浸水被害への対応や持続的な機能確保のための下水道管理、再生可能エネルギーの活用促進が軸。新下水道ビジョンや社会資本整備審議会の答申で下水道事業における課題を洗い出し、法律で網羅した形だ。法改正とともに、下水道事業が新たな時代を迎えることになる。
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水ビジネス支援へFS調査/事業実施者を募集/環境省

環境省水環境課は、日本企業の技術を活かして水ビジネス市場への進出を支援するため、平成23年度から「アジア水環境改善モデル事業」を実施している。アジア・太平洋諸国の水環境を改善する事業計画を広く公募し、選定された事業者が提案した地域で実現可能性調査(FS調査)を通じた事業計画書の作成、それに基づく実証試験、事業効果やビジネスモデルとしての適用性の検証を行う。
 同事業を通じて、ビジネス化に向けた課題抽出など現地の行政施策の検討、現地関係機関に対する事業実績構築のノウハウを国内へ還元することで、現地に効果的な水質保全対策となるビジネスモデルの確立と普及を目指している。
 なお、同課は6月12日まで、今年度の同事業に関するFS調査と実証実験を実施する事業者を募集している。応募希望者は電子メール(MIZU11@env.go.jp)で申し込む。問い合わせ先は、同課の末久氏、池上氏、三好氏(電話03―3581―3351)。今月20日には、同省で説明会を開く予定。

「魅力のある企画を」/EICA総会開く

環境システム計測制御学会(EICA)は11日、都内で総会を開き今年度の事業計画を決めた。会長を務める清水芳久・京都大学大学院工学研究科附属流域圏総合環境質研究センター教授は挨拶で「EICAの“色”を明確にし、魅力ある企画を考え、若い個人会員に入っていただけるようにしたい」と述べ、引き続き会員増強活動を進めていくことを強調した。事業計画の中で主なものでは、第27回研究発表会は10月28、29日に名古屋市の大同大学ゴビーホールで開催。150人程度の参加を見込む。また、新・未来プロジェクトの活動も支援し、プロジェクト10周年記念セミナーを開催する。

簡易水道協議会ブロック会議

更新や水質検査に支援を/補助拡充など5項目を決議/中国・四国ブロック
 平成27年度全国簡易水道協議会中国・四国ブロック会議が4月21日、高知市の高知共済会館で開催された。来賓や県・協会関係者ら約40人が出席し、各県協会提出議題などを審議した。同28年度会議開催県は広島県。
 冒頭、塩田始・高知県簡易水道協会会長(同県いの町長)が「連携を深めて問題解決の糸口に」、吉田秀光・簡水協常任理事(鳥取県簡易水道協会会長、同県三朝町長)が「これまで以上の財政支援を」とあいさつ。来賓の松尾純也・厚生労働省水道計画指導室水道指導官、伊藤武人・総務省公営企業経営室総務事務官、山本治・高知県健康政策部長は、簡易水道の重要性などに理解を示した。
 議事の各県協会提出議題では、提出協会が応急給水資機材の整備・鉛管更新・水質検査への補助創設・拡大、上水道との統合後の財政措置拡充・繰出金制度見直し・交付税措置継続など要望要旨を説明。審議の結果、全題を全国簡易水道大会・通常総会に提出することを承認した。

整備や復旧で経営を圧迫/事業全般の支援必要性強調/近畿ブロック
 平成27年度全国簡易水道協議会近畿ブロック会議が4月23日、奈良県吉野町の竹林院群芳園で開催された。来賓や各府県の関係者ら約40人が出席し、各府県協会提出議題などを審議した。次期開催県は滋賀県。
 冒頭、北岡篤・奈良県簡易水道協会長(同県吉野町長)が「上水道との統合問題など活発な議論を」、牧田久・簡水協会長(徳島県美馬市長)が「諸問題解決へ体制整備や具体的要望が不可欠」とあいさつ。
 来賓の堀内靖康・厚生労働省水道課長補佐、木村重成・総務省公営企業経営室課長補佐、前田努・奈良県副知事(同県地域振興部長事務取扱)は、予算獲得への協力などを求めた。

補助要件の緩和など要望へ/会員提出問題10件を検討/九州ブロック
 全国簡易水道協議会九州ブロック会議が4月30日、福岡市博多区のANAクラウンプラザホテル福岡で開催された。『国庫補助金の事業統合の期間延長及び補助率の引き上げ』など10件の会員提出問題を検討すると共に熱心に情報交換を行った。

水を育む地球環境の継承へ/環境5か年計画を策定/東京都水道局

東京都水道局はこのほど、平成27年度から31年度までの5年間を計画期間とする「東京都水道局環境5か年計画2015―2019」を策定した。「エネルギー効率化の推進」、「健全な水環境の保全」、「資源の有効利用」、「環境コミュニケーションの推進」の4つの環境基本方針の下、大規模浄水場の更新に伴う代替浄水施設の整備に併せたエネルギーの効率化や太陽光・小水力発電の導入など34の取組事項を設定している。同計画に基づいて環境施策に取り組んでいくことで、水を育む豊かな地球環境を次世代に継承していく。

新トップ横顔 就任インタビュー 新潟市水道事業管理者 井浦 正弘氏

今年4月1日付で新潟市水道事業管理者に就任した井浦正弘氏は、水道局は初めての勤務となるが、同市で人事・福祉・都市計画・下水道・財務など、多様な職務経験を重ねてきた。本紙では、新たに新潟水道を切り盛りすることになった井浦新管理者にこれまでの足跡を振り返っていただくとともに、就任の抱負をお聞きした。

作品コンクールの受賞作発表/東京都水道局

東京都水道局はさきごろ、「なるほど!東京水!作品コンクール」審査結果発表会を開いた。同コンクールは、水道水の使用量が減少する冬に、水道利用者に水道水を改めて見つめ直してもらうため、水道水にまつわるエピソードなどを川柳・短歌・四コマ漫画で表現してもらうもの。3部門合わせて1350点の応募があり、各部門で表彰した。発表会では、特別審査員を務めた俳優・タレント・芸術家の片岡鶴太郎氏が受賞作品を発表したほか、吉田永・同局局長と片岡氏によるトークショーを行った。

松江市で合同防災訓練/日水協島根県支部

松江市で合同防災訓練/日水協島根県支部
日本水道協会島根県支部はさきごろ、合同防災訓練を松江市内で実施した。同県西部豪雨災害(平成25年7・8月)などを踏まえ、広域災害支援や公民連携・協力などの体制確立を図るもの。訓練には県内事業体をはじめ、昨年6月に「災害の応援に関する協定」を松江市と締結した広島県福山市並びに同県尾道市、日水協島根県支部と締結した県管工事業協会などの関係団体並びに地元住民ら約170人が参加した。
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「名水レター」配信開始/名古屋市上下水道局

名古屋市上下水道局は20代から40代の子育て世代をメインターゲットとして、上下水道に関する情報を発信するメールマガジン「名水レター」の配信を7日から開始した。配信内容は水にまつわるお得な情報や健康に関する情報、イベント情報などで、登録料は無料。平成27年度は、早坂信哉・東京都市大学教授の健康と入浴に関するコラムを毎月配信する。

西部工事課と南部工事課を移転/横浜市水道局

横浜市水道局は、西部工事課と南部工事課の執務室を移転する。業務開始は6月1日から。
 移転先は次の通り。
【西部工事課】
 〒222―0032港北区大豆戸町155(菊名ウォータープラザ)、TEL045―542―3600
【南部工事課】
 〒232―0033横浜市南区中村町4丁目305(中村ウォータープラザ)、TEL045―315―7550

ジェネッツと災害時応援協定/官民連携で災害対応力強化/柏崎市ガス水道局

柏崎市ガス水道局は、官民連携で災害対応の強化をめざし、平成20年4月から同局の料金関係業務を包括的に委託しているジェネッツと「災害時における応援に関する協定」を締結した。
 協定内容は、災害発生時にジェネッツが電話・窓口対応、給水活動、広報活動、ガス・水道の開閉栓などの業務について応援を行うこととなっている。

青森市で消化ガス発電事業/八重田浄化センターで12月始動/東北最大のFIT事業/月島機械

月島機械は青森市の八重田浄化センター内で12月から消化ガス発電事業を開始する。4月28日には「消化ガス売却契約」を締結した。発電設備の建設・運営・維持管理を同社が行う民設民営方式で、固定価格買取制度(FIT)を活用した消化ガス発電事業としては県内初。発電能力は最大約750kW、想定年間発電量は440万kWhで、事業規模は東北地方最大となる。

汚泥乾燥施設の運転開始/放射性汚泥を減容化/福島県県北浄化センター/JFEエンジニアリング

JFEエンジニアリングは11日、昨年3月に日本下水道事業団から受注した福島県の「県北浄化センター汚泥乾燥施設建設工事」が完工し、福島県から受託した同施設の運転管理業務を4月から開始したと発表した。
 今回の受託事業では、福島県国見町に位置する県北浄化センター内に長期保管されている放射性濃度8000ベクレル/㎏以下の脱水汚泥2万5000tを乾燥処理して約7000tまで減容化し、容器に封入して次の処理を行う飯館村の仮設処理施設に搬出できる状態にする。
 運転管理期間は2015年4月から17年3月までで、解体・復旧期間は17年4月から18年3月まで。汚泥乾燥施設の処理能力は日量60t(稼働率80%)となっている。

管内洗浄、映像も保存/新型洗浄ノズル拡販へ/カンツール

上下水道維持管理用機械器具販売大手のカンツール(本社・東京、小川尚社長)はハイビジョンカメラ搭載洗浄ノズル「クリーンビュー」を今年1月に発売しているが、今後本格的に拡販していく方針だ。
 クリーンビューはハイビジョンカメラ(約92万画素)を搭載するとともに、SDカードに動画を保存でき、パソコンやタブレット端末などですぐに管きょ内の映像を見られることが最大の特長だ。
 管内の詰まりにどのようなノズルを使うか、適切な洗浄ができるか、調査が必要かなどの悩みが解消できる最新式の洗浄ノズル。
 クリーンビューの特長は1.適応管径は200~600mm 2.適用ホースサイズ1インチ 3.ハイビジョンカメラ搭載(1280×720ピクセル) 4.SDカードに動画を保存(SDHC、最大32GB) 5.防水構造(10m防水、点検用インジケータ付き) 6.動画記録が簡単な操作で可能―など多くのメリットがある。

明電舎のセラ膜プラントが受賞/シンガポールの水再生に貢献/グローバル・ウォーター・アワード2015

明電舎の開発したセラミック平膜を用いたMBR(膜分離活性汚泥法)プラントが、世界的に権威のある「グローバル・ウォーター・アワード2015」の「インダストリアル・ウォーター・アワード・プロジェクト・オブザイヤー」を受賞した。
 受賞したMBRプラントは、明電舎がシンガポール公益事業庁(PUB)やシンガポール環境・水産業開発審議会(EWI)の支援を受けて、建設・実証運転を行った集合型工業排水再利用設備で、処理能力は4550立方m/日。

2会員増加し活動充実へ/中部WC総会/6月にHP開設予定

中部ウォータークラブの平成27年度総会が4月21日、名古屋市中区のローズコートホテルに関係者ら約140人を集め開催された。
 山田雅雄理事長の冒頭挨拶に続き、議事では平成27年度事業計画案や予算案などを審議、決定した。総会、例会など定例行事のほか、6月には同クラブのホームページを開設する予定としている。団体会員は昨年度、水問題研究所、明電舎中部支社、日邦バルブ名古屋営業所、デック名古屋営業所、国際航業の5団体6会員が新たに入会。2会員の純増となった。

技術士試験対策で講習会/26年度合格者の体験談も/水コン協

技術士試験対策で講習会/26年度合格者の体験談も/水コン協
全国上下水道コンサルタント協会は4月27日、東京都渋谷区のけんぽプラザで平成27年度第1回技術講習会を開いた。技術士試験対策を主眼に、講義と合格者5人の体験談で構成。テキストには過去5年間の問題と15年間の選択問題のテーマ一覧、回答例を使用した。
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新社長に角川副社長/佐藤社長は相談役に/水道機工

水道機工は12日、角川政信副社長が6月26日付で社長に昇格する人事を発表した。佐藤眞理社長は相談役に就任する。6月26日開催予定の定時株主総会、取締役会の決議を受けて就任する。
 また、同社の子会社である水機テクノスの近藤泰正社長が同日付で水道機工の監査役に就任し、新社長には武藏昌弘・水道機工常務取締役が就任する予定。

6月に沖縄でセミナー/膜分離技術振興協会

膜分離技術振興協会は、6月4日と5日に、那覇市のぶんかテンブス館で第12回上下水道膜セミナーを開く。協会で発行している「浄水膜(第2版)」に基づき、浄水膜の基礎、水道用浄水膜の制度や実用例、下水・排水処理における膜技術の動向などを解説する。2日目は沖縄県企業局の海水淡水化センター、県内で初めて膜分離活性汚泥法を導入した大宜味村の大宜味浄化センターの見学を予定している。
 申し込みは、協会ホームページから申込書をダウンロードしFAX(03―6712―0192)またはEメール(info@amst.gr.jp)に必要事項を記入し送る。締め切りは5月28日。参加費は、地方自治体所属者は4000円、会員企業は1万円、非会員企業は1万2000円。

【特集】平成27年度地方下水道協会総会

全国に7つある地方下水道協会の総会が、5月21日の北海道地方下水道協会を皮切りに順次開催される。下水道事業は、多くの課題を抱えており、各地の総会では、これらの課題の解決に向けた活発な議論や会員同士の情報交換・共有を通じた連携強化が期待されている。本紙では、下水道広報プラットホーム会長を務める長岡裕・東京都市大学教授へのインタビューを行うとともに、各地の総会開催担当下水道事業体にそれぞれの下水道事業の概要について紹介していただいた。

【特集】災害時のトイレ対策の現状と方向性を探る

災害時のトイレ対策は、避難者の健康管理や避難所の衛生対策を進める上でも重要な課題となっており、その推進が求められている。阪神・淡路大震災でトイレ問題がクローズアップされたが、東日本大震災でも同様の問題が発生するなど、対策が進んでいないのが現状だ。特集では、今後の災害に備え、積極的にトイレ問題に取り組んでいる県を紹介するほか、国交省下水道部の水田課長補佐に災害時のトイレ対策の重要性などについて聞いた。