今週の紙面
2026年(令和8年)02月19日(第5898号)
- 換算係数法整理し改訂案/水道事業の費用対効果分析マニュアル/国交省
- 全国初、4県で漏水調査共同発注/衛星活用でコスト削減と効率化へ/宮城・岩手・山形・福島の15事業者
- 強靭で持続可能な下水道の実現へ/脱炭素推進へカーボンマイナス炉導入も/経営計画2026案を公表/東京都下水道局
- レベル3・5導入を検討/サウンディング調査実施へ/横浜市下水道河川局
- 下水道管路DXを活用/NTT東日本と連携協定/行田市
- 「DeROs―ER」が経産大臣賞/水処理設備の排水エネを回収再利用/電業社機械製作所
- バルブへの造詣を深める/メーカー2社から技術・製品紹介/水を語る会
本号の特集
2026年(令和8年)02月16日(第5897号)
- 分散型水道の導入検討を後押し/「手引き」骨子案示す/国交省
- 人口減少下の持続的な下水道経営を支援/AB―Cross施設が稼働/メタ・JS・宮城県
- 上下水道管の効率的な維持管理へ/漏水等判定の実証実験開始/車載用赤外線センサーを活用/豊田市上下水道局
- 効果的・効率的な情報取得へ/水道技術研修会で10社発表/札幌市水道局
- 国内外水道DX事例など紹介/水インフラセミナーを開催/水みらい広島
- 〝挑戦〟で多様な事業に貢献/合同で新規開発プロジェクト/OECグループ
本号の特集
換算係数法整理し改訂案/水道事業の費用対効果分析マニュアル/国交省
国土交通省水道事業課は、「水道事業の費用対効果分析マニュアル」の改訂作業を進めている。2017年の前回改訂以降、事業評価の事例が蓄積されてきたことや上位計画にあたる指針が改訂されたことなどを反映させる。16日、有識者や水道事業体委員で構成する水道事業の評価手法に関する研究会(座長=小泉明・東京都立大学特任教授)の第3回研究会を開き、これまでの検討を踏まえマニュアル改訂案を取りまとめた。今年度末を目途に改訂マニュアルを公表する。
全国初、4県で漏水調査共同発注/衛星活用でコスト削減と効率化へ/宮城・岩手・山形・福島の15事業者
宮城、岩手、山形、福島の4県の15事業者は12日、漏水調査にかかるコスト削減や業務効率化に向けて、人工衛星を活用した水道管の漏水調査を共同発注することで基本合意した。宮城県と福島県では2024、25年度に人工衛星を活用した漏水調査を共同発注しており、今回はそれを拡大したもので、4県が連携した同様の取り組みは初めてとなる。
強靭で持続可能な下水道の実現へ/脱炭素推進へカーボンマイナス炉導入も/経営計画2026案を公表/東京都下水道局
東京都下水道局は、「東京都下水道事業経営計画2026(案)」を取りまとめ、公表した。計画期間は2026~30年度までの5年間。事業を取り巻く課題に的確に対応するため、レジリエンス(強靭性)とサステナビリティ(持続可能性)の確保を基本コンセプトとし、各施策を、「強靭な下水道の構築」「脱炭素・良好な水環境への貢献」「持続可能な経営基盤の確立」の3つの柱により体系立て、相互に関連する取り組みを一体的に実施することで、強靭で持続可能な下水道の実現を目指す。
レベル3・5導入を検討/サウンディング調査実施へ/横浜市下水道河川局
横浜市下水道河川局は、下水道事業における新たな公民連携の推進に向けたサウンディング型市場調査を実施する。管路・更新一体マネジメント方式(レベル3・5)の導入を検討している。調査では、市場性の有無を確認するとともに、将来の新たな公民連携の事業範囲等の検討に活用する。調査実施期間は3月13日17時まで。その後、3月中旬から下旬にかけてヒアリング調査を実施する。詳細は同市ホームページで。
下水道管路DXを活用/NTT東日本と連携協定/行田市
埼玉県行田市は5日、NTT東日本と「下水道管路のDXに関する連携協定」を締結した。昨年8月に下水道の点検中に作業員4人が死亡する事故が発生したことを受け、安全管理の徹底と再発防止のために、下水道管路内に人が立ち入ることを必要としない点検を実現して安全性の確保と業務効率化を目指すもの。ドローンで下水道管内を撮影し、撮影データの解析・診断、点検結果データの管理を行う。
「DeROs―ER」が経産大臣賞/水処理設備の排水エネを回収再利用/電業社機械製作所
電業社機械製作所の水処理設備用エネルギー回収装置「DeROs―ER」(デロスイー)が、2025年度「省エネ大賞」(主催:省エネルギーセンター、後援:経済産業省)の製品・ビジネスモデル部門・電気需要最適化分野において、最上位の経済産業大臣賞を受賞した。表彰式は1月28日に東京ビッグサイトで開催された。
バルブへの造詣を深める/メーカー2社から技術・製品紹介/水を語る会
水を語る会(眞柄泰基・会長)の第52回会員集会が14日、日本水道会館で開催された。オンラインでの聴講も含め約100人が参加。今回はバルブメーカー関係者による2題の講演が持たれ、演題(講師)は、▽水道施設で使用される制御弁と緊急遮断弁について(松永伸宏 ・前澤工業埼玉製造所購買部長)▽ 1.オート弁(減圧弁)について、 2.水道における新技術事例集Aqua―LIST掲載「工場再生」を用いたバルブ運用システム(川俣光正・森田鉄工所執行役員品質保証部長、寒河江貴志・技術部設計三課主任、森山陽介・設計一課係長)―。
◆前澤工業から3種のバルブについて詳細に
「現在は購買部の所属だが、入社以来、長年、設計・技術開発に携わってきたので、そこで得られたものも併せてお話しさせていただく」との言葉で口火を切った前澤工業の松永部長は、まず、制御弁のうちのスリーブ弁、多孔可変オリフィス弁、キャビテーション抑制形バタフライ弁についてイラストや画像も多用しながらその構造・機能について丁寧に説明。
【特集】日本の浄水処理
浄水施設が水道事業の「安全」「安心」、さらには「おいしさ」の拠り所となる最重要施設となっていることは論を待たない。本紙では、「浄水処理」に特化した技術特集を例年この時期に発行しているが、今回の特集では、東京都市大学の長岡名誉教授と大阪広域水道企業団の三島浄水場を視察した上で、同企業団技術系幹部との座談会を実施した。また、茨城県企業局の霞ヶ浦浄水場、姫路市甲山浄水場更新事業を取り上げた。さらに、浄水処理を支える主要な要素技術ごとに整理した各企業の製品・技術の紹介記事で紙面を構成した。
分散型水道の導入検討を後押し/「手引き」骨子案示す/国交省
国土交通省上下水道審議官グループは、水道事業の「分散型システム」導入に向けた検討を加速させる。有識者らによる検討委員会で導入の〝手引き〟の作成を進めており、9日に開催した第2回委員会で骨子案を示し了承を得た。3月の次回委員会で手引き案を提示する。中山間地域や過疎地域等で用いられる分散型システム。今後、人口減少が進行するなかで適地が増えていくことが考えられている。手引きは、地域における分散型システムの検討のきっかけに期待される。
人口減少下の持続的な下水道経営を支援/AB―Cross施設が稼働/メタ・JS・宮城県
国土交通省が公募した2025年度上下水道一体革新的技術実証事業(AB―Crossプロジェクト)に採択された「好気性グラニュールによるダウンサイジング可能な下水処理技術実証研究」の施設が完成し、宮城県阿武隈川下流流域下水道の県南浄化センターで10日から稼働を開始した。国土技術政策総合研究所からの委託研究として、メタウォ―ター・日本下水道事業団(JS)・宮城県の共同研究体が事業を実施。窒素・りんの同時除去が可能な汚泥を用い、コンパクトな施設で効率的な高度処理の実現を目指す。
上下水道管の効率的な維持管理へ/漏水等判定の実証実験開始/車載用赤外線センサーを活用/豊田市上下水道局
豊田市上下水道局は、上下水道管の維持管理を効率的に行うため、車載用赤外線センサーから取得した路面温度をAIにより解析することで、漏水等を判定する実証実験を、モビリティを活用した社会インフラ維持管理ソリューションなどを展開するEssenと協定を締結して実施する。豊田市つながる社会実証推進協議会の取り組みの一環で、期間は今月3日から来年2月末を予定している。
効果的・効率的な情報取得へ/水道技術研修会で10社発表/札幌市水道局
札幌市水道局は1月27日、水道局本庁舎で「水道技術研修会」を開催した。効率的かつ効果的に技術情報を取得し、技術職員としての資質向上を図ることを目的として開催するもので、10社が技術情報を発表した。水道局のほか、近隣水道事業体やさっぽろ水道サービス協会などから約40人が参加した。
国内外水道DX事例など紹介/水インフラセミナーを開催/水みらい広島
水みらい広島はさきごろ、「水道×DX×海外で切り拓く、水インフラ最前線セミナー」を、会場(広島大学東千田キャンパス)とオンライン併用で開催した。国内外の水道DX事例紹介やウォーターPPPの説明、パネルディスカッションなどが行われ、会場とオンライン合計で260人が聴講した。
〝挑戦〟で多様な事業に貢献/合同で新規開発プロジェクト/OECグループ
オリジナル設計を中心に構成するOECグループはこのほど、合同プロジェクトのイノベーションミーティングを大阪市内で開催した。同社は2025年1月にクラックスシステム、7月に日本技術サービスを子会社化。各社の特性を踏まえ、地域に対応した新技術活用などにより、上下水道を中心に多様な事業に貢献するとしている。
【特集】長野県の上下水道事業
各地で基盤強化に向けた取組を推進
長野県内の地方公共団体では上下水道の基盤強化に向けて様々な取り組みを進めており、全国の先進事例として注目されている。今回の特集では、長野市の大学との連携による水道啓発、創立70周年を迎えた佐久水道企業団の取り組み、小諸市の公民共同企業体による事業運営、4月より長野県上下水道公社に名称変更する長野県下水道公社の取り組みを紹介する。