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2016年(平成28年)02月25日(第5059号)

本号の特集

執行体制の支援、各地で/下水道の持続的な機能確保へ/JSの代行制度や災害時協定

下水道法、日本下水道事業団法の改正によって、自治体の執行体制に対する支援が強化された。自治体が“実情に合わせて選択”できるようになり、持続的な機能確保に向けた下水道管理が期待される。昨年7月に施行された改正法を踏まえた各施策の活用状況が国土交通省下水道部のとりまとめた資料で明らかになった。災害時維持修繕協定制度や日本下水道事業団(JS)による代行制度などの活用が増えつつある。10年前と比較すると、全国の下水道技術職員は約2割減少している一方で、下水道管きょの延長は約36万㎞から約45万㎞と約2・5割増加しているという課題がある。今後の下水道事業持続のカギを握る執行体制。その支援策の活用に注目が集まる。

技術的課題解決へ意見交換/「独自の設計指針」など5テーマ/技管協開く/日水協

日本水道協会は9日、第163回水道技術管理者協議会(議長=及川明彦・旭川市水道局上下水道部次長)を開いた。設定議題に対する各事業体からのアンケート結果や取り組み内容を報告したほか、意見交換を行い、課題解決に向け情報共有した。冒頭、及川議長は「議題に対するたくさんの情報提供をいただきたい」と呼びかけ、活発な情報交換を促した。

凍結には空家対策や事前周知が重要

この日は設定議題による情報交換のほかに、長崎市と鹿児島市が、1月24日の記録的寒波の影響で発生した断水の概要と原因について報告し、出席者の関心を集めた。
 長崎市では、凍結による給水管の破損により配水池の水位が低下したことから、計画断水を実施した。吉岡悦朗・長崎市上下水道局事業部次長の説明によると、一つの地区では、浄水能力を漏水量が上回ったため、計画断水と試験通水を繰り返して漏水箇所を特定していったという。

インドネシア下水道整備を支援/建設次官級会合開く

インドネシア下水道整備を支援/建設次官級会合開く
日本・インドネシア建設次官級会合が17日、都内で開かれ、社会資本整備に関する課題や取り組みについて情報交換が行われた。平成25年9月に交わされた両国大臣間の協力覚書に基づくもので、今回で3回目、日本での開催は初めて。
 全体会議のほか、下水道や水資源、道路、建築・住宅など分科会が設けられた。

災害対策でブロック変更/設計指針改定も着々と/工水協

日本工業用水協会(会長=吉田雅一・千葉県企業庁長)は1月29日、第20回理事会を都内で開催した。来年度の事業計画案などの議案を審議し、事務局案通り決定した。
 事業計画では「効率的、効果的に事業を展開していく」としており、総会などの会議、国への要望活動や各種委員会での調査研究、出版などの事業を実施する。調査研究事業の中では、今年度から開始した工業用水道施設設計指針の改訂作業を進め、29年度の発行をめざす。

カンボジアと下水道の政策対話

カンボジアとの政府間会議が11日、プノンペンで開催された。今後の下水道分野の協力関係の強化と、そのあり方・内容について意見交換した。下水道担当部局間の政策対話は初。

小型内面塗装機で効率化/作業期間が従来の1/3に/都水道局対象に見学会開く/JFEエンジニアリング

JFEエンジニアリングは9日、東京都水道局の職員32人を対象に、東大和市で同局が行っている導水管φ2100更新工事現場で、「無溶剤形エポキシ樹脂塗装用小型内面塗装機」の見学会を行った。この塗装機を使うと、これまで3日かかっていた作業が1日で終了することから、作業の効率化と施工性の向上に期待が寄せられている。見学した職員は新技術に興味津々といった様子で、機能などについて活発に質問していた。特許は取得済み。
 この塗装機は水道用鋼管の長寿命化防食仕様が確立され、JIS規格、JWWA規格に反映されたことから、鋼管の現地塗装用として平成25年に同社が開発し、現地工事に適用したもの。JWWAK157:水道用無溶剤形エポキシ樹脂塗料の塗装用として、工場で一般的に使用されている二液内部混合形塗装機を5つのユニットに分割、小型化することで、600A人孔からの搬入とφ800管内での移動が可能となっている。90度曲管も通過できる。

4カ国語の工事看板で水道PR/植木組が最優秀賞/イメージアップコンクール/東京都水道局

東京都水道局は1月29日、新宿区立角筈区民ホールで平成27年度「水道工事イメージアップコンクール」表彰式を行った。工事に伴うお客さま対応や広報活動など優れた取り組みを表彰するもので、今年度は81件の応募があった。そのうち19件の工事を表彰し、最優秀賞には、植木組が選ばれた。

研究・業務改善事例を発表/はまピョンカップに300人参加/横浜市水道局

研究・業務改善事例を発表/はまピョンカップに300人参加/横浜市水道局
横浜市水道局は1月20日、「はまピョンカップ2015」を中区の横浜情報文化センターで開催した。「よりよいサービス」、「より効率的な仕事の実現」のために同局職員が日常業務を通して気づき・実践した取り組みや研究の成果を発表するもので、第1部の研究発表会で8件、第2部の業務改善推進大会で10件の発表などがあった。会場には渡辺巧教・同市副市長をはじめ、同局職員や他水道事業体職員、市民ら第1・2部あわせてのべ約300人が来場した。

効率的な浄水場維持管理へ/日立・昱JVと委託契約/茨城県企業局那珂川浄水場

茨城県企業局は1月25日、「那珂川浄水場運転管理等業務委託」の受託事業者である日立・昱特定共同企業体(JV)と業務委託契約を締結した。民間事業者の持つ先進的な技術を有効に活用して一層効率的な浄水場の維持管理を目指すとともに、民間事業者の運転管理技術を育成・向上させることが目的。同局県中央水道事務所那珂川浄水場と関連する取水場、配水場、中継ポンプ場における運転管理業務の一部と保全業務を委託する。委託期間は平成28年4月1日から31年3月31日までの3年間。契約金額は3億2400万円。

"リーダーシップ発揮を"/水道GLP認定を更新/盛岡市上下水道局

盛岡市上下水道局は1月31日付で、日本水道協会の水道GLP(水道水質検査優良試験所規範)の認定を更新した。2月10日に日本水道会館で認定証授与式が行われ、平野耕一郎・同市上下水道事業管理者と三浦孝洋・同局浄水課水質管理センター副主幹兼水質管理係長が出席し、尾﨑勝・日水協理事長から認定証を受け取った。
 尾﨑理事長は「これからも“東北の雄”として、リーダーシップを発揮してもらいたい」と期待を述べた。

とまチョップ水が大人気/苫小牧市上下水道部

苫小牧市上下水道部が今年度から販売しているボトルドウォーター「とまチョップ水」が人気だ。3万本製造したが、売れ行きが好調で、さらに3万本増産した。その人気の秘密は…!?
 市役所売店の販売員さんは「(ボトルにデザインされている)市のゆるキャラ『とまチョップ』がカワイイって買っていく方が多いですね」と教えてくれた。

"水質管理に安心感が"/水道GLP認定を取得/尼崎市水道局

尼崎市水道局は12月24日付で、日本水道協会の水道GLP(水道水質検査優良試験所規範)の認定を取得した。2月10日に日本水道会館で認定証授与式が行われ、藤田末廣・同市水道事業管理者、近藤武彦・同局技術部神崎浄水場長、森本浩・同浄水場係長が出席し、尾﨑勝・日水協理事長から認定証を受け取った。
 認定証授与式で藤田管理者は、阪神水道企業団とその構成団体の尼崎市水道局、神戸市水道局、西宮市上下水道局、芦屋市上下水道部が連携し、安全で良質な水道水を供給していることを連携してPRする広報活動「KAHNA」を行っていることを紹介するとともに、「GLPの取得により、水質管理の安心感や水道利用者への水道水質に関する広報などの面で良い効果を期待できる」と語った。

予決算、事業計画など審議/大流の会・総会

大流の会は1月29日、大阪中央区の道頓堀ホテルで平成27年1月総会を開催し、会員ら約80人が参加するなか、予・決算や事業計画を審議し、さらに会員交流の懇談のひと時を過ごした。
 同会は、大阪府及び府内市町村において下水道事業に従事する現職、OBを会員に、下水道事業の促進や親睦を目的に諸事業を実施している。

下水道の役割・重要性PR/水循環セでフォトセッション/埼玉県下水道局

埼玉県下水道局と埼玉県下水道公社は1月29日に荒川水循環センター、31日に中川水循環センターで「埼玉の下水道フォトセッション」を開いた。より多くの下水道使用者に下水道の役割や重要性を認識してもらうことが目的で、それぞれ約20人が参加した。

官民出資会社を設立へ/4月に事業者選定の公告/群馬東部水道企業団

群馬県東部水道企業団は「群馬東部水道企業団事業運営及び拡張工事等包括事業」の実施方針を明らかにした。民間グループと企業団とで共同出資の「官民出資会社」を設立し、事業を実施する。同企業団は、群馬東部地域3市5町(太田市、館林市、みどり市、板倉町、明和町、千代田町、大泉町、邑楽町)の事業統合により、平成28年4月に運営を開始。群馬東部地域の持続可能な水道事業の実現をめざす。

長野県で下水道BCP図上訓練/初動体制の迅速化が課題/100人超が見学/合同は全国初

長野県で下水道BCP図上訓練/初動体制の迅速化が課題/100人超が見学/合同は全国初
長野県と国土交通省下水道部、日本下水道新技術機構が主催した「下水道BCP図上訓練」が1月21日、長野市更北体育館で県の職員ら45人が参加して行われた。この訓練は状況付与型のロールプレイング方式図上訓練として行われた。災害時を想定した制約条件のもと、BCPの行動計画に基づき初動体制を実践することによりBCPの不足点、改善点を洗い出し、災害時における連絡体制の確立、職員の対応力の強化および人材育成などの危機管理体制のレベルアップにつなげることが目的。

千曲市に注目集まる/大輝の管理システム

千曲市は下水道BCP図上訓練に、採用している「下水道施設管理システム」を持ち込み見学者の注目を集めた。このシステムは(株)大輝が作成したもので、公共下水道台帳をはじめ、農業集落排水施設台帳、工事竣工図、公共枡設置申請書および調書、排水設備台帳、耐震対策に基づく重要管きょ、マンホール位置図を管理することができる。システム構成は管理用端末、窓口用端末、現場用タブレットとなっている。

クロスワード・Waterクイズ当選者発表

本紙の「2016年クロスワード・Waterクイズ」にご応募いただき、ありがとうございました。正解は、「ジゾクカノウ」でした。厳正な抽選により次の方々が当選いたしました。
 【1等】(賞金5万円)▽吉毛利真弓(室蘭市)
 【2等】(賞金1万円)
 ▽近藤貴代(天童市)▽川崎秀男(神戸市)▽益田康司(広島市)▽平田英典(田布施町)▽白石史佳(福岡市)
 【3等】(賞金5千円)
 ▽照井基四(恵庭市)▽畑山裕季子(二戸市)▽八島正志(塩竈市)▽吉野明(前橋市)▽岡田紀雄(ふじみ野市)▽奥埜梨恵(中央区)▽高松春奈(足立区)▽中川貴文(江東区)▽松永英治(江戸川区)▽本田梨紗(三鷹市)▽風間伸生(横浜市)▽酒井晃(相模原市)▽溝口和幸(岐阜市)▽隅田昌孝(名古屋市)▽大舘了也(日進市)▽田邊健一(甲賀市)▽藤本高之(阪南市)▽廣野貴則(岡山市)▽木原睦美(防府市)▽家村芳喜(鹿児島市)
敬称略

【特集】防災用マンホールトイレ

震災発生時に最も困ったことの1つとして挙げられるのが、トイレだ。しかし、阪神・淡路大震災でトイレ問題が顕在化してから、この教訓が生かされず災害時のトイレ対策が進んでいない。特集では、国土交通省下水道部が意見募集を行った「マンホールトイレ整備・運用のためのガイドライン(案)」の概要を紹介するほか、マンホールトイレを整備している横浜市や北九州市の取り組みを紹介する。

【特集】東京都水道局新経営プラン・新年度事業計画

東京都水道局が首都の都市基盤を支えるライフラインの使命を担いつつ、前向きな事業展開を図っていることは、わが国水道関係者の共通認識となっているが、今月2日には「東京水道イノベーションプロジェクト」、12日には「東京水道経営プラン2016」を公表するなど、その積極性は加速の度合いをさらに増してきている。本紙では、この時期の定例企画として、新年度予算を審議する東京都の第1回定例議会に上程する予算案の内容を紹介する新年度事業計画特集を毎年発行しているが、今回は、新年度が新たな経営プランの初年度に当たることに留意した企画内容とし、併せて施策展開の新機軸、イノベーションプロジェクトにもスポットを当てた。