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2010年(平成22年)05月31日(第4575号)
- 海外展開、現実的方法示す/総務省検討チームが中間まとめ
- 広域化を牽引し50年/企業団協第54回総会
- 「新交付金制度」で議論白熱/下水道研究会議幹事会
- 予算制度見直しに懸念/下水協がアンケート
- 地球上の水問題の解決へ向けて/水フォーラムが総会
- 人事/全国給水衛生検査協会
- 焼却施設の運転最適化へ/札幌市建設局東部スラッジセンター
- 次回会議で素案提示へ/横須賀市上下水道局の経営ビジョン
- 「関東地方下水道協会」に/日立市で下水協関東支部総会
- 交付金採択要件の緩和を/下水協九州地方支部総会
- 残塩低減化を効果的に/千葉県水道局
- 東京水道の技術力を確認/猪瀬東京都副知事
- 他局と連携した広報を/横浜市環境創造局第7回下水道経営研究会
- 法人移行の検討状況を説明/日水協神奈川県支部総会
- 会員10市の連携強化を/日水協東京都支部総会
- 会員相互の更なる連携を/日水協千葉県支部総会
- 山村氏が総会後に講演/日水協愛知県支部愛知水と緑の公社
- 沖縄県の水道詳細に/簡水九州ブロック大会で
- 日本型水メジャー目指す/日立グループ
- 自動化SPR工法を共同開発/積水化学工業
- 円滑な改築・更新に向け/地盤工学会・老朽カルバート復旧委
- 管路管理の重要性PRを/管路協関東全体会
- 公共事業の精度向上に貢献/管路協関西全体会
- 長寿命化ニーズに対応/JER認定施工協会・総会
- WHX、WHTの拡販へ/HL上水道会総会
- 「光硬化」1割増える/光硬化工法協会・総会
- 公益法人化へ定款変更/管渠推進協総会
- 全国的な普及へ/ハットリング・総会
- 単独から合併へ/全浄連・総会
- 経営の安定化に/東管機商・総会
- 緊急用浄水装置を発売/竹村製作所
- 岩部氏らを表彰/施設協
- 人事/九州鋳鉄管
- NPO法人で認可/環境フロンティア21
本号の特集
- シリーズ「東京水道経営プラン2010」-1
- 下水道における管渠の改築・更新
- 拠点都市シリーズ・千葉県
- 豊岡市で国内最大の浸漬ろ過施設
- 水道技術最前線・ナガオカ
海外展開、現実的方法示す/総務省検討チームが中間まとめ
広域化を牽引し50年/企業団協第54回総会
水道の広域化を牽引してきた企業団の役割は大きく、来賓挨拶においても、50年に渡る同協議会の取り組みを高く評価する声が相次いだ。一方で、国における一括交付金化の議論の結果によっては、企業団への補助制度がなくなる可能性があるため、主催者側の挨拶は、一括交付金化を懸念する発言とともに、会員が一層団結する必要性を訴えるものとなった。
「新交付金制度」で議論白熱/下水道研究会議幹事会
冒頭の挨拶で開催地の加賀谷久輝・青森市副市長が「今後の下水道事業は新たに導入される国の社会資本整備交付金制度のもとで運営される。各自治体の事業運営はこれまで以上に計画性、効率性が求められている」と述べたのをはじめ、各都市から「実務を扱う者としては不透明な部分が多く困惑している」などの意見が出さた。それに対して国土交通省の岡久宏史・下水道事業課長は交付金の申請には社会資本総合整備計画の作成が必要であることを説明し、「計画作成には様々なパターンが考えられる。各自治体の工夫次第だ。他都市の事例なども紹介できるので、どんなことでも相談して欲しい」と話した。
なお、今後の下水道研究会議のあり方についても議論され、来年度以降年会費を原則として廃止することが承認され、秋の総会で諮られることになった。また、会員の再加入やホームページをさらに充実などについても話し合われた。
予算制度見直しに懸念/下水協がアンケート
下水道事業における国の責務・関わり方については▽公共用水域の水質保全などは国の責務。国として下水道事業を推進すべき51%▽下水道はナショナルミニマム。整備格差の是正は国の任務23%▽事業主体(自治体)のパートナーとして基本方針の提示、財政・技術支援が必要19%―となり、国として引き続き下水道事業を推進していく必要があるという意見が大勢を占めた。
また、一括交付金化など、今後予算制度が見直された場合の懸案事項としては▽必要額の確保、計画遅延への懸念34%▽地域のニーズに沿った予算配分が困難に22%▽事務費が交付対象外とされること15%―となり、自治体が策定した計画通りに事業が進まなくなることや、地域に合わせた予算措置がなくなるおそれがあることに懸念が寄せられた。また、現在の社会資本整備総合交付金でも事務費が交付対象外になっていることへの不満も上がっている。
調査は、2月3日から19日にかけて全正会員(47都道府県、1449市町村)に実施。540自治体から回答があった。
地球上の水問題の解決へ向けて/水フォーラムが総会
平成22年度の事業費は前年度と同額の6300万円。事務局を担うアジア・太平洋水フォーラムを中心とした活動を展開するとともに、第6回世界水フォーラム(2012年3月・フランス・マルセイユ)開催に向けた準備を進める。
また、「水の安全保障戦略機構」「ダルビッシュ有水基金」「打ち水大作戦本部の運営」もあわせて進める。7月には関東地区を対象に新聞広告を掲載する予定だ。
人事/全国給水衛生検査協会
▽事務局長(日本環境衛生センター管理部長)島貫輝夫
焼却施設の運転最適化へ/札幌市建設局東部スラッジセンター
次回会議で素案提示へ/横須賀市上下水道局の経営ビジョン
「関東地方下水道協会」に/日立市で下水協関東支部総会
法人改革については平成23年7月1日から名称を「関東地方下水道協会」に改めること、22年度に改選された幹事及び会計監事の任期1年、22年度の会費免除について審議され了承された。会員提出議題は、1.市町村合併による流域下水道に関する財政負担(提案都市・佐野市) 2.社会情勢の変化を踏まえた汚水処理に係わる下水道全体計画の見直し(川崎市) 3.下水道事業債の公的資金補償金免除繰上償還及び借換の要件の緩和と必要枠の確保(町田市) 4.補償金免除繰上償還制度の拡充(さいたま市)について審議された。 2.は先進都市として東京都が事例を紹介。その他は重要な問題として全国総会に上程されることになった。
交付金採択要件の緩和を/下水協九州地方支部総会
冒頭、下水協九州地方支部を代表して岩崎憲彰・福岡市道路下水道局長が挨拶し、続いて開催地の川田洋・佐世保市副市長、来賓からは佐々木一英・国土交通省都市・地域整備局下水道部流域管理官、佐伯謹吾・日本下水道協会理事らが登壇し、総会への期待を語った。
残塩低減化を効果的に/千葉県水道局
残留塩素低減化試験については、北船橋給水場、北習志野分場、妙典給水場で実施し、低減効果が確認できたことを報告したほか、来年度は3系統で試験を行うこととした。
水質状況については、局独自で設定した水質目標の達成状況や今後目標設定すべき項目とされているトリクロラミンの浄水場および給水栓の配水系統毎調査結果について報告があった。トリクロラミンは、これまでと同様に冬期にやや高くなる傾向がみられ、クロラミン類とカルキ臭の関連を解析したところ、トリクロラミンの影響は大きく、カルキ臭の有力な要因となっていたと報告した。
東京水道の技術力を確認/猪瀬東京都副知事
他局と連携した広報を/横浜市環境創造局第7回下水道経営研究会
研究会では委員から、広報について「水道局など他局と連携した広報を」「一方的な広報ではなく、市民満足度調査実施など、往復の中で下水道に関心を持ってもらっては」、人材育成について「リタイアした人の活用方法を考えるべき」「水ビジネスは世界的に大きな市場。横浜市などは経営ノウハウを、企業は技術力をもっているので、それをどうオペレートするかではないか」などの意見が出された。
また、第四期経営研究会における各回の論点とまとめについても確認され、それをもとに今後は同会報告書起草委員会を設置し、次期財政計画2011に向けての報告書を取りまとめることを確認した。
法人移行の検討状況を説明/日水協神奈川県支部総会
支部長都市を代表して齋藤力良・川崎市上下水道事業管理者は「施設の耐震化や活発化している国際水ビジネスなどに柔軟に取り組む必要がある」と挨拶。
会員提出問題は▽水質事故の発生防止▽上水道施設に係るCAD製図基準の策定▽水道事業における耐震化対策の強化に資する国庫補助制度の拡充等▽鉛製給水管更新事業に対する国庫補助制度の拡充▽公的資金補償金免除繰上償還制度における許可要件の緩和―。
また、羽根田卓一・日水協総務部次長が公益法人制度改革に関わる新制度移行への検討状況を詳細に説明した。
会員10市の連携強化を/日水協東京都支部総会
会員相互の更なる連携を/日水協千葉県支部総会
冒頭、名輪淑行・千葉県水道局長が「様々な問題が山積している中で、会員相互がさらに連携を深め、協力して事業に取り組むことが重要」と挨拶した。
会員提出問題は▽水道管路の耐震化事業に係わる繰出し基準の見直しについて(佐倉市)▽地下水利用による専用水道に対する規制及び対応について(柏市)―の2題。審議の結果、2題を関東地方支部総会へ上程することを決めた。
総会に先立ち、特別賞、勤続賞の表彰式が行われ、30人が表彰された。表彰者を代表して前・北千葉広域水道企業団技術部副技監の井上泰孝氏が謝辞を述べた。
山村氏が総会後に講演/日水協愛知県支部愛知水と緑の公社
沖縄県の水道詳細に/簡水九州ブロック大会で
これは、沖縄県地域振興対策協議会が開催事務局を務めて同日開催された全国簡易水道協議会九州ブロック会議に併せて開催されたもので、金城氏はブロック会議に出席した九州地方の首長や水道関係者を前に沖縄の水道の歴史・現状について水資源や水道施設で顕著な特徴・独自性を軸に詳細に説明した。
日本型水メジャー目指す/日立グループ
日立グループはこれまで水環境ソリューション事業として、上下水道施設の設備建設、MBR・RO膜システムなど各種水処理システム、送水ポンプ、監視・制御システムから設備管理システム、料金システムなどのバックオフィスシステムまで幅広い製品・システムを提供している。日立プラントテクノロジーでも今年3月にモルディブ共和国の上下水道運営事業会社であるマレ上下水道社の株式を20%取得し、管理・運営事業に参画している。
日立製作所は、水環境ソリューション事業を社会イノベーション事業における成長分野と位置づけ、強力に事業を推進するためグループ横断の統括組織である「水環境ソリューション事業統括本部」を設立した。
自動化SPR工法を共同開発/積水化学工業
管更生工法であるSPR工法では従来、更生材料の製管機への送り出し作業、管路の水量・流速など状況に合わせた製管機の調整作業、既設管と更生管を一体化させる裏込め材(モルタル)の注入作業を管路内で人の手により行っていた。
円滑な改築・更新に向け/地盤工学会・老朽カルバート復旧委
今後急増する既設カルバートの改築・更新を円滑に進めるため、工法や設計法が乱立する現状に対し、学術的・技術的見地から妥当と思われる方向性を検討し、平成24年度に成果を公表する。
管路管理の重要性PRを/管路協関東全体会
開会にあたって挨拶した小野靖支部長(明日香工業)は「事業環境は厳しいが、下水道行政は大きく変わろうとしている。この流れを新たな仕事に結びつけられるように、自治体に管路管理の重要性をPRしていくべき」と会員に訴えた。
なお、全体会に先立って行われた講演会では、田中修司・管路協専務理事が同協会本部の22年度の取り組み計画や管路管理における安全管理・対策の重要性について解説。上海市を対象に中国市場の調査に着手することや、管路管理サービスの標準化戦略などに言及した。
公共事業の精度向上に貢献/管路協関西全体会
全体会は、今中支部長の挨拶「昨年10月の公益社団法人認定後初の支部全体会となるが、より重くなった冠のもと、公益社団法人としての総合力の向上とともに、協会が地道に積み上げた技術者認定資格者を現場に活かす方針を強化し、公共事業の精度向上に努め、社会に貢献したい」で始まり、次いで本部の田中修司専務理事が挨拶した。
長寿命化ニーズに対応/JER認定施工協会・総会
WHX、WHTの拡販へ/HL上水道会総会
「光硬化」1割増える/光硬化工法協会・総会
公益法人化へ定款変更/管渠推進協総会
2010年度は、大口径部会で、推進工事施工に伴うトラブルに関する情報を収集し、それらの要因と対策について整理、検討。小口径部会では「推進工法用設計積算要領・高耐荷力方式編(2009年版)」と「同・鋼製さや管方式編(2008年版)」について、問い合わせ事項と意見を収集し、その対応を検討するとともに、次期改訂について審議する。また「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」の規定に基づく公益認定の申請に必要な定款の変更を行う。中野会長は「下水道を中心に活動を展開してきたが、今や推進技術は農業用水や工業用水などあらゆる分野でも採用されている。公益化を目指すと共に“日本推進技術協会”といった展開も検討していきたい」と語った。
全国的な普及へ/ハットリング・総会
総会の冒頭、挨拶した杉山会長は「当研究会は設立した3年が経過した。昨年は下水道展に出展したのをはじめ、現場見学会など活発な活動を展開した。ハットリング工法は黎明期から成長期になってきており、今年、来年が勝負の年になる。今後も全国的な普及に努力していきたい」と述べ、会員の結束を呼びかけた。
平成22年度事業計画では講習会、工法説明会の開催、工法の改良・向上、地下埋設物回避ハットリングの構造の検討、試験施工など各種事業を展開する。
単独から合併へ/全浄連・総会
経営の安定化に/東管機商・総会
緊急用浄水装置を発売/竹村製作所
同社は創業以来、水道の凍結防止器具を主要製品として製造発売してきているが、もう一つの事業柱として昭和40年からプールなどのろ過装置、雨水利用システムなど環境を考えた浄水装置を手がけてきている。新製品は、こうした経験をベースに、小型化・軽量化・高機能化を実現するというもの。
岩部氏らを表彰/施設協
【功労賞】▽岩部秀樹(クボタ)
【感謝状】▽大嶋篤(メタウォーター)▽岡島なな子(三菱電機)▽唐木田和夫(メタウォーター)▽木村直人(荏原エンジニアリングサービス)▽栗原秀人(メタウォーター)▽佐野裕一郎(明電舎)▽牧野義史(クボタ)▽横田慎(神鋼環境ソリューション)
人事/九州鋳鉄管
▽会長(代表取締役専務)波多野穣▽取締役総務部長(総務部長)有馬和明▽取締役営業部長(営業部長)山口高広▽取締役企画部長(企画部長)松本岳▽監査役(取締役)清水秀幸
▽退任(監査役)山口賢次郎
NPO法人で認可/環境フロンティア21
【特集】シリーズ「東京水道経営プラン2010」-1
東京都水道局が今年初頭に明らかにした『東京水道経営プラン2010』では、より高度な事業展開を図る同局の強い意欲が色濃く反映されている内容となっているが、それは今後の我が国水道事業が進むべき方向性を示唆したものにもなっている。本紙では、同プランで謳われている施策にスポットを当てたシリーズ特集を企画、第1回目となる今回は「水道管路の耐震継手化緊急10ヵ年事業」をテーマとし、尾﨑局長インタビュー、宮島金沢大学教授と同局幹部との座談会等を掲載した。
【特集】下水道における管渠の改築・更新
高普及を実現したわが国の下水道事業にとって、管渠の改築・更新・再構築が最も重要なテーマとなっていることは言うまでもない。本紙では例年、この重要なテーマについて特集を発行しているが、今回の特集では上下水道を一体で実施している事業体の管更生のメリット、更生工法の採用動向、最新技術動向などの取り組みにスポットをあてた。
【特集】拠点都市シリーズ・千葉県
千葉県水道局は最下流県で水質が悪く必然的に浄水処理技術が発達してきた。おいしい水への取組みとしてハードではオゾンと粒状活性炭を併用した高度浄水処理、ソフトでは住民と一緒にキャンペーンを進めるなど意欲的に取り組んでいる。今回の拠点都市シリーズでは、同県の秋葉有一技術部長と、同県のPFI、老朽施設調査委員会の委員長を務めて事業内容を熟知している東海大学名誉教授の茂庭竹生氏とで語り合っていただいた。
【特集】水道技術最前線・ナガオカ
水道の安定給水は、取水の安定から始まるといっても過言ではない。しかしながら、長期にわたって地下水や伏流水の取水を続けると、取水施設の目詰まりなどに伴う取水量の低下が避けられず、水道事業体の悩みの種となっている。ナガオカのリングベーススクリーンを使用した取水施設は、開口率が50%と極めて大きく、取水障害が発生しにくいうえ、高強度で地震にも強いなど数々の優れた特長を有し、地下水取水のトップランナーとして着実に実績を伸ばし続けている。近年は、新設に代わって既存施設の改修・更新ニーズが高まっているが、多様な工法・技術を駆使してこれらのニーズにも応えている。そこで本紙では、東京都、鳥取市、松山市における採用事例を紹介した。