新下水道ビジョン加速戦略を見直し/フォローアップ会合を開催/国交省

 国土交通省下水道部は3日、「新下水道ビジョン加速戦略フォローアップ会合」を2年ぶりにオンラインで開催した。「新下水道ビジョン加速戦略」に位置付けられている施策に関するこれまでの取り組みをフォローアップするとともに、流域治水関連法の施行や今年4月に施行された改正地球温暖化対策推進法などの動きを踏まえ、戦略の見直しを行う。

情報公開の範囲など意見交換/管理者協議会で熱心に/日水協

情報公開の範囲など意見交換/管理者協議会で熱心に/日水協

 日本水道協会は8日、第162回水道事業管理者協議会(座長=長澤秀則・盛岡市上下水道事業管理者)を開いた。ウェブ会議形式を併用し、33都市が参加。同協会発行のマニュアルの改訂について講演するとともに、協議会構成都市の間で情報交換を行った。

 冒頭、吉田永・理事長は前日に開催された運営会議で来年度の政府予算獲得に向けた決議を行い、関係議員・省庁への陳情活動を行ったことなどに触れたほか、「ウェブ会議併用ではあるが全国の水道事業管理者が一堂に会して情報交換ができる貴重な機会。課題解決に向けた有意義な場としていただければ」と述べた。

石川能登地方で震度6弱/上下水道に目立った被害なし

 19日、石川県能登地方で最大震度6弱を観測する地震が発生したが、大規模な断水などの被害は無かった。震度6弱の珠洲市では宅内給水管からの漏水が100件余り確認されたが、浄水施設や基幹管路など水道施設の被害はない。また、下水道施設も珠洲市と震度5弱の能登町で処理場・ポンプの点検を実施されたが被害は報告されていない。20日午前にも震度5強の地震があった。

国内初、料金徴収で10年契約/飯塚市から包括委託を受託/第一環境とケイ・イー・エスのJV

 第一環境を含む「ケイ・イー・エス 第一環境共同企業体」は、福岡県の飯塚市企業局から「飯塚市水道施設の運転管理及び料金収納等業務」を受託した。履行期間は2023年4月1日から33年3月31日までの10年間で、水道料金徴収業務を含む業務委託が10年間におよぶ事例は日本初となる。

 同JVは「10年間という『未来』を委託された飯塚市の皆様のご期待に沿えるよう、安心・安全な飯塚市水道の持続に向け、引き続き努力・貢献してまいります」とコメントしている。

水質7項目を自動連続測定/堀場AT、桐田機工、江田島市と共同実験/毎日検査費減やDX推進へ/水みらい広島

 民間主体の水道事業運営会社である水みらい広島は、水質自動計測装置を用いて、末端給水栓で水質関連7項目の自動連続測定を行う実証実験を、5月から広島県江田島市内で行っている。実験は環境計測メーカーの堀場アドバンスドテクノ、水処理設備機器メーカーの桐田機工との共同実施で、来年3月末まで検証を行うとしている。

北部汚泥資源化センター/汚泥有効利用3施設が完成/BTO方式 管理・運営39年4月まで/横浜市環境創造局

北部汚泥資源化センター/汚泥有効利用3施設が完成/BTO方式 管理・運営39年4月まで/横浜市環境創造局

 横浜市環境創造局が「北部汚泥資源化センター汚泥処理・有効処理事業」として整備を進めていた汚泥焼却炉・汚泥燃料化施設・改良土プラントの3施設が全て完成した。汚泥焼却炉の高温化と汚泥燃料化、施設の省エネ化により、CO2換算で年間8200tの温室効果ガス排出量削減を見込む。2013年度比で市全体の約0・9%、下水道事業全体で約4・5%の削減に相当する。

産官学で水道水の利用促進/高校で授業 給水スポットも/大阪市水道局

産官学で水道水の利用促進/高校で授業 給水スポットも/大阪市水道局

 大阪市水道局は、大阪府が設置した「おおさかマイボトルパートナーズ」に参画する大阪府環境農林水産部、大阪市環境局、浄水器メーカーのBRITAJapanとともに、府立住吉商業高等学校への授業を通じてマイボトルによる水道水の利用促進に取り組んでいる。5月30日には、同校の全校生徒ら約500人を対象に、4者が授業を実施した。