水道を未来につないで/課題への対応 活動着実に/理事会・運営会議/日水協

水道を未来につないで/課題への対応 活動着実に/理事会・運営会議/日水協

 日本水道協会は7日、今年度第1回の理事会と運営会議を開いた。理事会では、今月23日に開催する第100回総会に提出する決算案などを了承。運営会議では協会活動に関する各種報告がなされ、来年度の水道関係予算獲得に向けた運動方針とそれに基づいた国などへの要望を決めた。会議後には出席者による要望活動も実施している。コロナ禍の影響はいまだ続くとはいえ、日水協の活動は徐々に以前のスタイルを取り戻しつつある。安全・安心な水道を未来につなげる担い手として、新ステージへのチャレンジ―。日水協は全国の水道事業をサポートする。

コロナ禍経て活動活発化を/50周年記念功労賞表彰も/通常総会/水環境学会

コロナ禍経て活動活発化を/50周年記念功労賞表彰も/通常総会/水環境学会

 日本水環境学会(会長=西嶋渉・広島大学教授)は1日、都内で第42回通常総会を開き、昨年度の事業報告・決算や名誉会員の推挙について承認した。また、学会設立50周年を記念した功労賞など各賞の表彰式を実施。前会長の松井佳彦・北海道大学大学院教授の特別講演をはじめ、受賞者らによる講演を行った。

 冒頭、西嶋会長は昨年度で50周年を迎えた同学会の設立からこれまでを振り返るとともに、「新型コロナウイルスが完全に消滅するということはなく、どのように共生していくかを学会としても模索していく必要がある。コロナ禍を通じて得られた知見を取り入れながら、活動を活発化させていきたい」と述べた。

使用料改定ソフトの作成へ/経営委で事業計画を審議/下水協

 日本下水道協会は1日、第77回経営委員会(委員長=飯田貢・名古屋市上下水道局長)をオンライン併用で開催した。昨年度の事業報告や今年度の同委員会事業の進め方について審議し、承認した。また、副委員長の選任を行い、荻田葉一・札幌市下水道河川局長が就いた。

 冒頭、岡久宏史・理事長は2月に公表した中期計画2022の基本理念や協会が果たすべき3つの役割を説明した上で「下水道事業マネジメントの時代に入り、経営に関する業務が大事になっている。我々としても力を入れて取り組んでいく。この委員会の審議は重要で、忌憚のない意見をいただければ」とあいさつした。

グリーンインフラの効果を見える化/浸水対策の強化・充実へ/下水道機構と実証実験/横浜市環境創造局

グリーンインフラの効果を見える化/浸水対策の強化・充実へ/下水道機構と実証実験/横浜市環境創造局

 横浜市環境創造局は5月26日、日本下水道新技術機構とタイアップして、グリーンインフラの導入効果を定量的に把握するための実証実験を開始した。港北水再生センター内に整備した屋外実証実験施設において、約70mm/hの人口降雨を約4時間降らせ、地下砕石貯留層の貯留量やオーバーフローする量、原地盤への浸透量、地表面と樹木からの蒸発散量などを1分間隔で計測して水収支の時系列を確認し、大雨に対するグリーンインフラのポテンシャルを確認する。今後は、自然降雨による実験を継続して行い、実験結果は下水道機構から技術資料として公表される。同局では、公園や公共施設のリニューアルに合わせてグリーンインフラを導入しており、成果を今後のグリーンインフラの導入に活かしていく考えだ。