下水道台帳管理システム構築へ/導入手引き改訂版を発刊/下水協

 日本下水道協会は「下水道台帳管理システム標準仕様(案)・導入の手引きVer.5」を13日に発刊する。同手引きは、下水道台帳管理システム構築時における、全国共通のデータ整備環境を整えることを目的とし、管理すべき基本的情報やシステムの機能を定めており、本編と資料編で構成される。

優良地方公営企業に吹田市、戸田市/経営の健全性確保を評価/総務省

 総務省自治財政局公営企業課は、今年度の「優良地方公営企業総務大臣表彰」の受賞団体として大阪府吹田市(水道事業)、埼玉県戸田市(水道事業・下水道事業)、長野県企業局(電気事業)を決定し9日、発表した。経営の健全性が確保されており、他の地方公営企業の模範となる団体を表彰するもので、今回で7回目。

 吹田市は、タウンミーティングなどの住民参加の取り組みを積極的に実施し、短期間で2回の料金改定につなげた。アセットマネジメントを効率的に実施できるよう「吹田版アセットマネジメントツール」を作成し他団体へ無償提供している点も評価した。

功労賞に河谷氏ら/令和3年度会長表彰/日水協

 日本水道協会は10日、令和3年度の会長表彰を発表した。功労賞は、大阪市水道事業管理者・水道局長を務めた河谷幸生氏を始め、阪庄司氏(前札幌市水道局給水部長)、近藤博幸氏(前横浜市水道局施設部長)、山田喜美雄氏(前名古屋市上下水道局技術本部長)、岸本憲二氏(前岡山市水道局統括審議監)の計5人。特別賞は83人、勤続賞は724人だった。

西長沢浄水場で膜ろ過共同研究/22日まで実験者を募集/神奈川県内(企)

 神奈川県内広域水道企業団は9月13日から22日まで、公募型共同研究「西長沢浄水場更新に係る水処理実験」の実験者を募集している。将来の同浄水場の更新に向け、今年度から浄水処理方式の検討を開始しており、その1つとして実施する。膜ろ過方式による浄水処理プロセスが同浄水場の原水水質に適合し、安全かつ安定的な浄水処理が実現可能なことを前提としたうえで、膜処理を中核とした実験施設の処理水質が要求水準を十分満足することができるかを検証するために行う。実験期間は令和4年4月から令和6年3月まで。

 昭和49年に給水開始した西長沢浄水場は、施設能力93万7700立方m/日の急速ろ過方式の浄水場で、原水は、酒匂川・相模川表流水と相模湖の混合水。現在は塩素消費物質や臭気物質などの増加時における塩素・活性炭の注入不足、点検工事などによる沈でん池・ろ過池内の流速上昇の際のろ過水濁度の上昇、ろ過池洗浄後のろ過水濁度の上昇、洗浄排水による排水処理返送水の濁度上昇などが課題となっている。今回の実験では、膜処理を中核とした浄水処理フローで、課題となっている事象に対処が可能であることなどを求めている。

1200億円を投資しDX推進/グループのDX戦略を発表/JFEホールディングス

 JFEホールディングスは8月26日、グループ全体のDX戦略を発表した。令和3年度からの4年間で約1200億円を投じ、各事業会社において培った技術・データを活用して既存ビジネスの変革や新規ビジネスの創出に取り組む。

 JFEスチールは、全製造プロセスのCPS化や操業のリモート化・自動化により、生産効率化や労働生産性の向上を図っていく。

 JFEエンジニアリングは、DXを活用して事業の効率化を加速させるとともに、新たなデジタルサービスを提供していく。具体的には、仮想空間上にプラントを再現するデジタルツインをEPCやO&Mに適用し、EPCにおいては設計や工程管理の最適化、コストの見える化、O&Mではプラントの見える化や施設の最適な運用につなげ、業務効率の20%向上を目指す。

「Web水道展」で発信/オンライン全国会議に併せ/水団連

 日本水道工業団体連合会は、日本水道協会全国会議の開催に併せ12月に予定していた「仙台水道展」の中止を正式決定した。全国会議がオンライン開催に変更されたことに伴うもの。9日、会員各社に伝えた。前日開いた第167回広報宣伝委員会(委員長=藤原昌明・JFEエンジニアリング環境本部理事)で決めたもので、出展料も徴収しないこととした。