簡水の基盤強化へ一つひとつ/地域の課題 声高に/全国簡易水道大会/簡水協

簡水の基盤強化へ一つひとつ/地域の課題 声高に/全国簡易水道大会/簡水協

 全国簡易水道協議会による「全国簡易水道大会」が5月27日、島根県松江市で開催された。首長をはじめ、都道府県、市町村、賛助会員企業など、簡易水道事業に携わる関係者およそ250人が参加。各地の課題を集約し、その解決に向け国への要望をまとめた。昨今の災害や事故で水道の重要性が再認識されている。簡易水道を取り残さない―関係者は地域の実情を伝え、支援を訴えた。なお、大会に先立ち開催された理事会で、会長職務代行者の北村政夫・長野県青木村長が会長に選任された。任期は大会翌日の28日から1年間。

余力ある浄水場を共同利用/県境越えた水道広域化事業が通水/協力関係をより強固に/コスト削減や水質安全性向上も/秋田・横手市・岩手・西和賀町

余力ある浄水場を共同利用/県境越えた水道広域化事業が通水/協力関係をより強固に/コスト削減や水質安全性向上も/秋田・横手市・岩手・西和賀町

 秋田県横手市と岩手県西和賀町は5月31日、「水道広域化事業完成通水式典」を西和賀町内で開催した。給水能力に余力がある西和賀町の柳沢浄水場を共同利用し、横手市の山内黒沢地区に給水する県境を越えた取り組みで、同月29日に給水を開始している。横手市にとっては新たな施設を整備する場合と比べて施設建設費と維持管理費の削減や安定給水、西和賀町にとっても余剰水を利用した収益の確保につながる。

水源林保全で感謝状/トヨタカローラ福岡に/福岡市水道局

水源林保全で感謝状/トヨタカローラ福岡に/福岡市水道局

 福岡市水道局は5月14日、「福岡市水源の森づくり共働事業」の協定第1号として、2009年度から15年間活動しているトヨタカローラ福岡に感謝状を贈呈した。贈呈式では、中村健児・同市水道事業管理者が金子護・トヨタカローラ福岡社長に感謝状を手渡した。

6月は「浸水対策強化月間」/動画で日常からできる備えを呼びかけ/東京都下水道局

6月は「浸水対策強化月間」/動画で日常からできる備えを呼びかけ/東京都下水道局

 東京都下水道局では、出水期前の6月を「浸水対策強化月間」と定め、下水道管やマンホール、水再生センターなど主要施設の点検を実施するとともに、下水道の利用者に対するPR活動や、下水道の役割への理解を深めてもらうため、ポンプ所などの施設見学会を行っている。

下水処理場で養鰻パイロット事業始動/排熱利用でサーキュラーエコノミーに貢献/浜松ウォーターシンフォニー

下水処理場で養鰻パイロット事業始動/排熱利用でサーキュラーエコノミーに貢献/浜松ウォーターシンフォニー

 浜松市で、国内第1号の下水道コンセッションとなる下水処理場運営事業を行う浜松ウォーターシンフォニー(HWS)は、同社が管理する西遠浄化センターで、汚泥焼却時の排熱と水処理設備を活用した養鰻パイロット事業に乗り出した。これまでに実績のない「温水かけ流し式陸上養殖」の実証試験を行い、下水道事業と養鰻業のさらなる可能性の追求、地元産業やサーキュラーエコノミーへの貢献を目指している。5月14日には同センターで記者説明会を開催し、国内外のメディアが参加した。

過給式流動燃焼システム普及へ/仏国SNF社とライセンス契約/TJAS

 月島JFEアクアソリューション(TJAS)は、フランス・SNFグループ社と 「過給式流動燃焼システム」のライセンス契約を締結した。同システムは燃焼排ガスのエネルギーを利用して過給機を駆動し、燃焼空気を製造するため流動ブロア、誘引ファンが不要で、従前の気泡式流動床焼却炉と比較して消費電力を40~60%削減可能。国内実績は20件を超えている。この次世代型下水汚泥焼却炉の欧州における普及拡大を目指す。