安全性確保最優先のマネジメントへ/5月中に第2次提言を公表/下水道陥没事故対策検討委/国交省

安全性確保最優先のマネジメントへ/5月中に第2次提言を公表/下水道陥没事故対策検討委/国交省

 国土交通省は16日、下水道等に起因する大規模道路陥没事故を踏まえた対策検討委員会(委員長=家田仁・政策研究大学院大学特別教授)の第6回を開き、今後の下水道等のインフラマネジメントに関する基本的な方針展開の考え方を示した第2次提言案について審議した。提言は、今回の意見を踏まえ修正し、5月中を目途にとりまとめて公表するとともに、国土強靱化実施中期計画などに反映させる。同委員会では夏ごろには下水道等のインフラマネジメントの具体的方策やインフラ全般のマネジメントのあり方などをまとめた第3次提言を行う予定としている。また、委員会に先立ち、横浜市における下水道管路の全国特別重点調査の視察も行われた。

配水池越流管の接続確認を/群馬事故踏まえ衛生措置徹底を要請/国交省・環境省

 国土交通省水道事業課と環境省環境管理課は14日、水道事業者に水道における衛生上の措置を徹底するよう事務連絡した。群馬県神流町で水道水を原因とする食中毒が発生したことを踏まえたもの。この水質事故は配水池内の越流管を経由し農業用水が混入したことが主な原因とされ、また、原則として末端給水栓で行われるべき毎日検査が上流部の浄水場での残留塩素自動測定システムによる監視のみしか行われておらず異常の早期発見ができなかった。

1750戸にスマートメーター/水道ポータルサイト導入も/積雪寒冷地の検針課題解消へ/名寄市

 北海道名寄市は、昨年度より約1750戸に水道スマートメーターを設置し、自動検針を行っている。検針の自動化による検針員不足への対応、宅内漏水の早期発見・対応などによる利用者サービスの向上のほか、水道事業運営の効率化を図ることが目的。水道スマートメーターの設置と水道自動検針システムの導入を行う水道スマートメーター化事業の受託者は北海道電力ネットワーク。また、4月には、使用開始・中止などの手続きや水道料金等のデータ確認がいつでも簡単にできる水道ポータルサイトを導入、水道利用者の利便性向上を図っている。導入業者はBSNアイネット。

ベトナムで3者協定締結/ティエンザン水道公社へ技術協力/北九州市上下水道局

 北九州市上下水道局はベトナムのティエンザン水道公社への新たな技術協力について、同国ハイフォン水道公社を交えた3者間の協定を締結した。4月28日にハノイ市の首相府で文書交換式を開き、廣中忠孝・北九州市上下水道局長、ホー・フー・ニャン・ティエンザン水道公社会長、チャン・ベト・クォン・ハイフォン水道公社会長が協定書を取り交わした。

人員確保が最優先課題/合同政策集会で情報共有/自治労公企評

人員確保が最優先課題/合同政策集会で情報共有/自治労公企評

 全日本自治団体労働組合公営企業評議会は4月20、21日、奈良市の奈良春日野国際フォーラム甍~Ⅰ・RA・KA~別館などで第9回合同政策集会を開いた。「水・地域エネルギー政策から公共サービスを捉える」をテーマに据えて、全体会や分科会を実施し、課題解決に向けて情報共有や意見交換を行った。

県南地区の汚泥資源化施設が完成/4市2町の下水汚泥をコンポスト化/秋田県

県南地区の汚泥資源化施設が完成/4市2町の下水汚泥をコンポスト化/秋田県

 秋田県の県南地区4市2町(横手市、湯沢市、大仙市、仙北市、美郷町、羽後町)の下水汚泥を集約し、コンポスト化する「汚泥資源化施設」が横手処理センター敷地内に完成し、運営を開始した。処理量は年平均で脱水汚泥7189wet―tを予定。今後は肥料登録を行う。5月末に堆肥化、6~7月に植害試験を含む肥料分析を行い、8月に登録申請、9月に登録、10月より肥料販売を開始する予定。

PPPや新技術展開を推進/米国下水汚泥処理市場に参入/メタウォーター

 メタウォーターは、今年度で2年目となる「中期経営計画2027」(2024~27年度)に基づき、上下水道PPPや下水道新技術の展開、海外事業の拡大といった取り組みを推進する。

 上下水道PPPについては、ウォーターPPPを含むDBO、DBM、PFIなどの「広義のPPP」について、同社で市場調査を実施したところ、中小規模案件が多く、広域化の動きも鈍い印象だったという。調査結果を踏まえ同社では、大都市における大規模再構築事業(DBO)に注力するとともに、他の案件については採算面や投資回収などを踏まえて応札すべき案件の絞り込みを行うとしている。

宇宙水道局の展開推進へ/3社と代理店契約結ぶ/天地人

 JAXA認定の宇宙ベンチャーの天地人は4月25日、スカパーJSAT、ゼンリン、JALUXと日本国内における「天地人コンパス 宇宙水道局」の代理店契約を締結したことを発表した。

 「天地人コンパス 宇宙水道局」は、地球観測衛星データをはじめとした宇宙ビッグデータやさまざまなデータを活用し、30を超える自治体への導入実績がある持続可能な水道事業の実現を支援する水道DXソリューション。3社と代理店契約を結ぶことで、より全国の自治体とのタッチポイントが増え、コミュニケーションが柔軟に行えるようになり、「水インフラの危機」への対応がより効果的にできるようになることが期待される。