水道行政 円滑な移管へ/検討委が報告 「環境整う」/日水協

水道行政 円滑な移管へ/検討委が報告 「環境整う」/日水協

 日本水道協会は25日、第4回水道行政の移管に向けた検討委員会(委員長=石井英男・東京都水道局多摩水道改革推進本部長)を開催した。昨年7月の委員会設置以降の検討やその結果を踏まえた国への要望、会員への情報提供といった活動を整理し、「全国の水道事業者が円滑に対応できる環境を整えることができた」とする報告をまとめた。委員会はこれで終了するが、社会資本整備重点計画や災害対応など今後も国に要望することや調整することが必要な事項については検討を事務常設調査委員会に引き継ぐ。4月1日、いよいよ水道行政の移管を迎える。

移管後の組織体制を説明/「水道事業課」はじめ各課室

移管後の組織体制を説明/「水道事業課」はじめ各課室

 4月からの水道行政の移管に向け厚生労働省水道課が実施してきた説明会の第6回が26日に行われ、法令関係や国土交通省に移管後の組織体制、移管に伴う予算業務について説明された。

武蔵野市の下水道長期包括を受託/管路PPPにノウハウ発揮/積水化学工業らJV

 積水化学工業環境・ライフラインカンパニーを代表企業とする「むさしの下水道管路共同企業体」は、11日付で武蔵野市と下水道施設長期包括業務委託契約を締結した。積水化学グループとしては、河内長野市、大阪狭山市、岩見沢市、堺市、柏市に続く6件目の受託となる。契約期間は、2024年4月1日~28年3月31日までの4年間。

「ちば野菊の里」第2期施設が通水/高度浄水処理エリアを拡大/記念式典開き関係者が通水祝う/千葉県企業局

「ちば野菊の里」第2期施設が通水/高度浄水処理エリアを拡大/記念式典開き関係者が通水祝う/千葉県企業局

 千葉県企業局がちば野菊の里浄水場で2016年から進めてきた第2期施設整備事業が概成し、3月1日から通水を開始した。16日には同浄水場で通水記念式典を開き、熊谷俊人・千葉県知事ら関係者が通水を祝った。

 ちば野菊の里浄水場は第1期、第2期施設合計で24万6000立方m/日を千葉県北西部(松戸市、市川市、船橋市の一部)約60万人に給水している。老朽化した古ケ崎浄水場、栗山浄水場の2施設の機能を統合し、高度浄水処理を行う新たな浄水場として段階的に整備を進めてきたもので、第2期施設整備事業では隣接する栗山浄水場(粉末活性炭+急速ろ過処理)の施設能力18万6000立方m/日を移転。これまで栗山浄水場から給水してきた約45万人の利用する水が、新たに高度浄水処理されることとなった。

水道料金10%改定を/審議会から料金のあり方答申/湖西市水道課

水道料金10%改定を/審議会から料金のあり方答申/湖西市水道課

 静岡県の湖西市水道課は18日、水道料金の改定にあたり審議を重ねてきた湖西市水道事業経営審議会(会長=菊地裕幸・愛知大学地域政策学部教授)から今後の水道料金等のあり方について答申を受領した。答申では、老朽化に伴う施設更新費用や災害対策に係る費用を確保し、 将来にわたり安定した水道事業の運営を継続するため、2025年度での料金改定が必要と判断、平均改定率は10%としている。18日に第6回審議会を開催し、答申内容を決定した後、答申書手交式を開き、菊地会長が影山剛士・湖西市長に答申書を手渡した。答申を受け、今後は9月議会で議案として上程し、2025年4月より新料金を適用する予定となっている。

管路研修施設が完成/愛知県企業庁

 愛知県企業庁が愛知用水水道事務所尾張旭出張所の敷地内で水道災害活動拠点に隣接して整備を進めてきた「管路研修施設」が完成した。水道職員の人材育成や技術継承を目的に整備したもので、バルブ操作や充水・洗管操作、水圧測定、疑似漏水管路での漏水探査・管路探査などを実施することができる。