小規模事業の統廃合進む/令和元年度版「簡易水道統計」を発行/簡水協

 全国簡易水道協議会はこのほど、「令和元年度全国簡易水道統計」を発行した。令和元年度に実施された全国の簡易水道事業について、原水の種別や浄水方法、給水量、有収率、管路延長、管種、料金体系など、各事業・施設の詳細なデータを収録している。データからは、事業数が年々減少してきていることなど、簡易水道事業の現状をうかがい知ることができる。施設整備や水質への対応、技術者不足、経営の脆弱性など多くの課題を抱える簡易水道事業。同協議会では、統合・広域化による技術的・財政的な基盤の強化などを含め関係者による一層の取り組みが必要であり、そのための基礎資料の分析が不可欠だとしている。簡易水道関係者をはじめ、各方面での活用も呼びかけている。

鉄鋼原料が世界的に高騰/上下水道製品への影響不可避

 世界的に鉄鋼材料、鉄鋼製品の価格が高騰している。新型コロナウイルスが世界中に広がり、需要減による価格低下の局面もあったが、その後はいち早くコロナ禍を克服し経済が回復した中国を中心に、自動車生産やインフラ整備などの需要が増加する一方で、供給側の生産体制や世界的物流網がコロナ禍以前に回復していないことから、需給がひっ迫した状況になっている。

「プラチナシステム」導入へ/丸亀市新浄化センターに/JSから汚泥処理設備工事を受注/石垣らJV

 石垣を代表企業とする石垣・山野設備工業特定建設共同企業体は、日本下水道事業団(JS)から香川県丸亀市で建設中の丸亀市新浄化センターの汚泥処理設備工事を受注した。圧入式スクリュープレス脱水機や差速回転型スクリュー濃縮機、鋼板製消化槽とともに、事例としては2カ所目となる下水汚泥由来繊維利活用システム「プラチナシステム」を導入することで、省エネルギー性を高めながらも低含水率の脱水汚泥を生成する汚泥処理設備を整備する。脱水汚泥処分費の削減などランニングコストの低減が期待できる。

県水道ビジョン見直しへ/水道広域化全体会議で情報共有/熊谷厚労省課長の基調講演も/埼玉県生活衛生課

県水道ビジョン見直しへ/水道広域化全体会議で情報共有/熊谷厚労省課長の基調講演も/埼玉県生活衛生課

 埼玉県生活衛生課は20日、さいたま市内の埼玉会館で「令和3年度第1回埼玉県水道広域化全体会議」を開いた。県や市町村、民間企業などから約140人が参加するなか、県におけるこれまでの広域化に係る取り組みや、水道広域化推進プランと位置づける埼玉県水道ビジョンの見直しの方向性などについて説明するなどした。また、熊谷和哉・厚生労働省水道課長が「水道事業の広域連携 経緯と再定義、全国動向」と題して基調講演を行った。