処理場広域管理など9技術/実規模実証やFS調査へ/B―DASH/国交省

 国土交通省下水道部は、下水道革新的技術実証事業(B―DASHプロジェクト)において、ICTを活用した下水道施設広域管理システムなど9技術を採択した。同プロジェクトは、実規模レベルの施設を設置して技術的な検証を行い、ガイドライン化して革新的技術の全国展開を図っていくことを目的としている。採択された技術は今後、実規模レベルの施設を用いた技術実証や導入可能性調査(FS調査)のほか、開発段階の技術の実用化や他分野の技術の下水道への応用に向けた研究が行われる。

ドローン新会社「FINDi」設立/水上走行ドローン開発も/NJS

 NJSは4月27日、ドローンによるインスペクション(点検)サービスを実施する新会社「FINDi」(ファインドアイ)設立と、水上走行ドローン「WaterSlider」(ウォータースライダー)の開発・実用化・業務受注について発表した。

 NJSは、平成29年4月、閉鎖性空間点検調査用ドローン「AirSlider」(エアスライダー)の開発に成功して以降、技術開発を継続的に進めるとともに、ドローンを用いた下水道管等の点検調査を全国で実施してきた。こうした中で、ドローンを用いたインフラ管理技術が実用段階に入ったことと、常時流量のある中大口径管路の詳細点検を効率的・高精度・安全に実施する水上走行ドローンWaterSliderの開発・実用化が完了し、業務受注がなされたことから、共同開発者の自律制御システム研究所とFINDiを設立した。

プノンペン都初の下水処理場建設へ/JICAプロジェクトの下水整備計画を受注/「前ろ過散水ろ床法」の処理システムを/クボタ建設、メタウォーター

プノンペン都初の下水処理場建設へ/JICAプロジェクトの下水整備計画を受注/「前ろ過散水ろ床法」の処理システムを/クボタ建設、メタウォーター

 クボタ建設を代表企業とするメタウォーターとのJVは、カンボジア王国プノンペン都における「プノンペン下水道整備計画」を受注した。2019年11月に日本政府とカンボジア政府が調印した無償資金協力の一環となるプロジェクト。日本の高いインフラ技術を用い、カンボジア王国の首都に初の下水処理場を建設し、同国の水・衛生環境と国民の生活環境の向上への貢献を目指す。

 プノンペン都は、近年の急速な都市化と人口増による汚水量の増加や、湖沼・湿地帯の埋め立てが進んだことにより、自然浄化機能が著しく低下している。下水道施設整備が急務とされる中、同都は「汚水対策マスタープラン」を策定し、都内で最大の汚水を自然浄化するチュングエック湖に下水処理施設を建設することを決定した。