広島県、企業団設立へ協議会/15市町と水道事業統合で協定締結

広島県、企業団設立へ協議会/15市町と水道事業統合で協定締結

 広島県と県内15市町は26日、水道事業統合に向けた検討などを行う「第1回広島県水道企業団設立準備協議会」を開催し、準備協議会や運営方法などについて議論した。また、同日付で「広島県における水道事業の統合に関する基本協定」を締結した。今後は企業団を令和4年11月に設立し、5年4月の事業開始を目指す。現時点では統合しない方針の6市町にも統合への参画を促すとともに、職員研修の共同実施など連携方策も検討するとしている。

流域治水関連法案が可決、成立/下水道事業計画に「計画降雨」/利水ダムの事前放流拡大も

流域治水関連法案が可決、成立/下水道事業計画に「計画降雨」/利水ダムの事前放流拡大も

 特定都市河川浸水被害対策法等の一部を改正する法律案、いわゆる「流域治水関連法案」が28日午前の参議院本会議で、全会一致で可決、成立した。公布後6カ月を超えない範囲で施行される。

 下水道関係の改正内容は、事業計画への計画降雨の位置づけ、樋門等の操作ルール策定の義務付け、官民による雨水貯留浸透施設の整備促進、浸水想定区域制度の拡大の4点となる。また、今回の改正では、河川管理者、利水者等で構成する法定協議会の創設など利水ダムの事前放流の拡大を図るための河川法の改正も盛り込まれている。これについては、事前放流に伴う損失補填制度の拡充や河川管理者による利水ダムの新たな施設整備制度の創設、固定資産税を非課税とする特例措置の創設など予算面や税制面での措置も講じていく。

下水道でカラフルな地域を/未来を見据えた観点で/産学2名の論客が講演/第2回下水道イノベーションセミナー@本郷

下水道でカラフルな地域を/未来を見据えた観点で/産学2名の論客が講演/第2回下水道イノベーションセミナー@本郷

 東京大学下水道システムイノベーション研究室は23日、『第2回下水道イノベーションセミナー@本郷』をオンラインによる200余名の参加を得て開催した。はじめに主催者を代表して同大学の滝沢智・教授が、同研究室が東京都下水道サービスの寄付によって昨年度設立された経緯を説明した上で、協力を得た企業・自治体関係者へ謝意を述べ、「限られた時間だが、セミナーが皆さんにとって実り多いものとなることに期待」とあいさつ。続いて、同研究室の加藤裕之・特任准教授の司会により、セミナーが進行。『カラフルな地域を創る未来のインフラと人材を考える』をメインテーマに大村達夫・東北大学名誉教授、平井和行・明電舎社会インフラ事業企画本部企画部部長による2題の講演が行われた。

AIで管路劣化予測の実証実験/NTT西日本と連携協定/堺市上下水道局

 堺市上下水道局はNTT西日本と協力し、AIによる水道管路劣化予測などの技術に関する実証実験を4月19日から6月30日まで実施する。堺市とNTT西日本が締結する「ICTを活用したまちづくりに関する連携協定」の一環となるもので、ICTを活用したより効率的、効果的な水道管路の更新計画策定の手法を検討する。

コロナの流行状況調査を開始/感染拡大の兆候把握へ/東京都下水道局

 東京都下水道局は15日、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向け流行状況を調査するため、公道上の下水道マンホールなど10カ所から下水の採取を開始した。

管路整備ペースアップへ工事書類の自動作成など/フォトラクション・ウォーター販売開始/水道管工事に特化の施工管理アプリ/栗本鐵工所ら3社

 栗本鐵工所、フォトラクション、ミライト・テクノロジーズの3社は20日、水道管工事施工管理システム「photoruction water」(フォトラクション・ウォーター)の販売を開始した。水道管工事に特化した施工管理アプリで、現場の入力情報から複数の工事書類をクラウド上で自動作成し、受発注者間で情報を共有できる。業務の効率化・省力化を図り、管路整備のペースアップを実現する。

工水施設の迅速な復旧支援を/千葉県企業局と災害協定/鋼管協

 日本水道鋼管協会(会長=四方淳夫・JFEエンジニアリング副社長)はこのほど、千葉県企業局と「災害時等における工業用水道施設の復旧工事に関する協定」を締結した。震災等の災害や事故により千葉県企業局の施設が被災した際に、同局の要請により復旧工事について迅速かつ的確な対応を行うというもの。同局の水道施設については平成22年に同様の協定を結んでいる。

熱供給電力の一部を再エネに/後楽一丁目地域で先行導入/東京下水道エネルギー

 東京下水道エネルギーは1日、下水熱を熱源とする熱供給・地域冷暖房事業に使用する電力の一部を、環境価値付(FⅠT非化石証書付)電力に切り替えた。低炭素・脱炭素化の実現に向けた再生可能エネルギー導入の新たな取り組みとして注目される。

 対象は、都内3カ所の供給地域のうち、文京区後楽一丁目地域。都下水道局の後楽ポンプ所に隣接するプラントを拠点に、東京ドームホテルなど大型の建物7棟に冷暖房用の熱を供給している。