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「命の水を守る」予算確保に向け/日水協、簡水協から要望/公明党議員懇話会

 公明党の上水道・簡易水道整備促進議員懇話会(会長=石田祝稔・衆院議員)は26日、衆議院第二議員会館で会合を開いた。日本水道協会、全国簡易水道協議会から令和3年度水道関係予算に関する要望などについてヒアリングした。石田会長は「予算編成の議論が第3次補正も含め本格的になってきている。皆さんの意見を反映できるよう頑張っていきたい。とにかく水がないと生きていけない。命にかかわる水を守る意味でも、全力で取り組んでいきたい」と述べた。同懇話会では24日にも日本水道工業団体連合会と全国管工事業協同組合連合会からヒアリングし要望を受けている。

管清工業に国土交通大臣賞/下水道見える化と住民交流/第4回インフラメンテナンス大賞

 第4回「インフラメンテナンス大賞」の受賞者が27日、発表された。国土交通大臣賞を管清工業の「下水道管内調査のライブ映像公開による下水道の見える化と地域住民との交流」が受賞した。受賞した同社の取り組みは、下水道管内TVカメラ調査の現場で、下水道管内の様子を通行人にライブ映像で公開するもの。普段目にすることにない下水道管内を見せることで、下水道の現状や住民による適切な使用方法を啓発する。

広域連携のあり方を検討/経営戦略改定案で答申/基幹管路耐震化は前倒しで/長野県企業局

広域連携のあり方を検討/経営戦略改定案で答申/基幹管路耐震化は前倒しで/長野県企業局

 長野県企業局は18日、県庁で長野県公営企業経営審議会(会長=石井晴夫・東洋大学大学院客員教授)を開き、長野県公営企業経営戦略の改定案について答申を受けた。当初戦略は、平成28年度から令和7年度までの10年間を計画期間としているが、人口減少の進行や大規模災害の頻発など事業を取り巻く社会経済情勢の変化などを踏まえ、新たな目標を設定した上で、その達成に向けた取り組みや財政計画などを示すために改定を行う。今年度中に策定する改定版の計画期間は令和3年度から7年度までの5年間で、水道事業では、基幹管路の耐震化を前倒しで推進するとともに、水道施設の浸水対策を実施する。また、知事部局や県内市町村などと設立した「長野県水道事業広域連携協議会」などで、広域連携のあり方などを検討する。

給水収益減も建設改良費は増/送配水管の耐震強化など着実に/東京都水道局 令和3年度主要事業計画

 東京都水道局は、令和3年度の主要事業計画を公表した。水道事業は、新型コロナウイルス感染症の影響などで給水収益が対前年度比177億4400万円減の3093億8500万円となるものの、企業債の起債などによって施設整備などに係る資金を確保し、資本的支出は135億7800万円増の1576億6100万円、このうち建設改良費は141億7700万円増の1377億3500万円を計上した。現在策定作業を進めている令和3年度から5カ年の新経営プランに基づき、送配水管の耐震強化やネットワークの強化、大規模浄水場の整備などを着実に推進するほか、新たに長期不使用給水管の整理に取り組む。

 主要施設整備事業の総額は1780億円(対前年度比30億円減)で、水源及び浄水施設整備事業は153億円(10億円減)、送配水施設整備事業は1522億円(23億円減)、給水設備整備事業は105億円(3億円増)となっている。

海底送水管更新に財政支援を/厚労省へ要望活動/笠岡市ら13事業体

海底送水管更新に財政支援を/厚労省へ要望活動/笠岡市ら13事業体

 離島への海底送水管を所有する13の水道事業体が、海底送水管の更新等への国の新たな財政支援措置の創設を求めた。11日、13事業体を代表して小林嘉文・笠岡市長、堀江敬臣・上天草市長、石田義郎・姫路市水道事業管理者ら3市の関係者が厚生労働省を訪れ、熊谷和哉・水道課長に要望書を提出した。

 要望によると、海底送水管の漏水事故が頻発し一部で早急な布設替えを余儀なくされている。海底送水管の布設替えは地上の管路と比べ1mあたりの単価が2~3倍と高価で、水道事業経営を圧迫している。平成19年度以前に簡易水道から上水道に統合されている島への送水施設を持つ事業体には、該当する財政支援が措置されていない。

マイボトル関連事業に助成金/JTのSDGs貢献プロジェクトで/大津市企業局

マイボトル関連事業に助成金/JTのSDGs貢献プロジェクトで/大津市企業局

 大津市企業局は日本たばこ産業(JT)から「SDGs貢献プロジェクト」の助成金(200万円)を受けた。同局が実施する「マイボトルを持ち歩く未来のライフスタイル革命」事業が対象となり、今回の助成を弾みにさらに関連事業を展開させる方針だ。

経営計画初年度、中長期的な目標達成へ/東部汚泥処理プラントに第三世代型炉/東京都下水道局 令和3年度主要事業計画

 東京都下水道局の令和3年度主要事業計画の概要が公表された。次期経営計画の初年度にあたり、中長期的な目標の達成に向けた展望の下で積極的に事業を進めていくとともに、老朽化施設の再構築や浸水対策など、都民の安全、安心に不可欠な事業については、新型コロナウイルス感染症の予防・拡大防止措置を講じながら着実に推進していくとした。

小規模簡易DB導入への課題討議/概算数量設計の精度向上で提案/管路更新を促進する工事イノベーション研究会/ダク協

小規模簡易DB導入への課題討議/概算数量設計の精度向上で提案/管路更新を促進する工事イノベーション研究会/ダク協

 日本ダクタイル鉄管協会は20日、管路更新を促進する工事イノベーション研究会(第2期)(座長=滝沢智・東京大学大学院教授)の第2回研究会を日本水道会館でウェブ会議方式を併用して開催した。中小規模水道事業体と地元管工事企業が連携して管路更新を行う手法として、研究会が提案した「小規模簡易DB」について、委員事業体での検討状況報告や導入に向けた課題の討議が行われた。事務局からは設計図書の標準化と設計費の積算や、小規模簡易DBの重要な要素である概算数量設計の精度向上方法に関する提案があり、引き続き議論を深めていくことになった。

プラント運営の最適化へ/統合運営システムを提供開始/JFEエンジ

 JFEエンジニアリングは16日、環境プラントの運営を最適化するために活用中のツール・システムを統合したプラント統合運営システム「J―Answer(ジェイアンサー)」の提供を開始すると発表した。AIやICTなどを活用した各種システムを連携させ、データの共有による利便性の向上を図るとともに、連携したデータの解析などにより、運営業務全体の最適解を提供していく。

 今回構築したシステムは、水処理プラント向けの「J―Answer for aqua」と、廃棄物処理プラント向けの「J―Answer for waste」。プラント建設・運営によって培った知見を活かし、運営における共通要素と各技術分野における個別要素を組み合わせている。

IoT・AI活用の自動漏水監視システム/漏水監視の効率化に貢献/MCPCアワードで特別賞/グッドマン

IoT・AI活用の自動漏水監視システム/漏水監視の効率化に貢献/MCPCアワードで特別賞/グッドマン

 グッドマンの自動漏水監視システム「ゾーンスキャンNB―IoT」が、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)主催の第18回MCPCaward2020のサービス&ソリューション部門特別賞を受賞した。26日に都内で表彰式が開かれ、渡邊研一・代表取締役が畑口昌洋・MCPC幹事長から表彰状を授与された。

小松電機に中国経産局長賞/リアル表示で広域水管理に貢献/中国地方発明表彰

小松電機に中国経産局長賞/リアル表示で広域水管理に貢献/中国地方発明表彰

 発明協会主催の令和2年度中国地方発明表彰式がさきごろ、松江市内で開催された。文部科学大臣賞など10賞で、25件と2人が表彰され、小松電機産業の「クラウド型リアルタイム表示」(特許第6527660号)が、中国経済産業局長賞を受賞した。水の広域総合管理システム「やくも水神」を深化させ、現場施設の計測データのリアルタイムでの表示を可能とし、水管理の社会的ニーズへ貢献していることなどが評価された。