「小規模指針」改定に着手/マネジメント強化の支援に/下水協

 日本下水道協会は平成16年度に計画人口が概ね1万人以下の下水道施設を対象として発刊した「小規模下水道計画・設計・維持管理指針と解説」の改定に着手した。16日には、第1回小規模下水道計画・設計・維持管理指針改定調査専門委員会(委員長=若尾正光・日本下水道事業団技術戦略部技術基準課長)を開き、編纂方針や改定のポイント、スケジュールなどについて審議した。最新情報に基づいた、施策動向、技術、経営的視点などを盛り込み、地域ニーズやマネジメント強化の支援に繋がる指針としてとりまとめ、令和5年の刊行をめざす。

地域に合った官民連携を/福島で開催 DBの取組など紹介/官民連携推進協議会

地域に合った官民連携を/福島で開催 DBの取組など紹介/官民連携推進協議会

 厚生労働省、経済産業省が主催し日本水道協会、日本工業用水協会が共催する「水道分野における官民連携推進協議会」の今年度第1回が15日、福島県郡山市内の南東北総合卸センター協同組合イベントホールで開催された。福島県内を中心に21の水道事業体・行政と35の民間企業・団体、全国簡易水道協議会など官・民の水道関係者約110人が参加。先進事例を紹介する講演や参加企業によるプレゼンテーション、フリーマッチングを通し、官・民が連携強化に向け意見交換、情報共有を図った。

下水道スタートアップチャレンジ/サーキュラーエコノミーテーマに下水道資源の活用と課題を議論/国交省

下水道スタートアップチャレンジ/サーキュラーエコノミーテーマに下水道資源の活用と課題を議論/国交省

 国土交通省下水道部は19日、下水道関連企業と異業種企業とのマッチングイベント「下水道スタートアップチャレンジ」を、ストリーミング動画配信サービスを活用し、オンライン開催した。同部では、異業種技術との連携による下水道の課題解決・付加価値向上を目指して、昨年度より下水道業界と異業種企業とのマッチングイベントを開催している。下水道の現場ニーズと異業種の技術シーズを効果的にマッチングする場を提供することを目的にしている。

管渠内作業の安全確保を要請/国交省/酸素欠乏症等の対策など

 国土交通省下水道部は22日付で、下水道企画課管理企画指導室長から各団体の下水道担当部署の部長宛てに、下水道管渠内作業における安全の確保について通知した。20日に、茨城県土浦市で下水道管渠内の汚泥除去作業中に委託先作業員2人の硫化水素中毒と疑われるマンホール内での死亡事故が発生したことを受けてのもの。

TGSと管路調査の共同研究/効率的な維持管理手法の確立へ/劣化予測システムの適合性検証/熊本市上下水道局

TGSと管路調査の共同研究/効率的な維持管理手法の確立へ/劣化予測システムの適合性検証/熊本市上下水道局

 熊本市上下水道局は東京都下水道サービス(TGS)と下水道台帳システムを活用した「熊本市における効率的な下水道管路内調査に関する共同研究」を今月から実施する。両者が使用している下水道台帳システム(TUMSY:タムジィ)を活用することで、熊本市において劣化予測に基づいた効率的かつ効果的な管路の維持管理手法の確立をめざす。20日には、リモートによる調印式を開き、協定を締結した。研究は熊本市全域を対象としており、令和4年3月31日までを予定している。

お客さまセンター開所/フジ地中と災害応援協定も/朝来市

お客さまセンター開所/フジ地中と災害応援協定も/朝来市

 兵庫県朝来市は1日、「朝来市上下水道お客さまセンター」を、同市山東庁舎1階に開所した。水道・下水道の受け付け、料金徴収などの各業務を、フジ地中情報大阪支店に委託するもので、委託期間はこの日から令和5年9月30日までの3年間。「災害時における応援協力に関する協定」も締結した。

インド向け自己完結型トイレ開発/外装は3Dプリンタで造形/會澤高圧コンクリート

 會澤高圧コンクリートは、上下水道不要の自己完結型トイレを開発するとともに、トイレの外装をロボットアーム式のコンクリート3Dプリンタを用いて積層造形した国内初の小規模建築物となる公衆トイレを同社深川工場内に2基建設した。同社ではSDGsの達成に貢献するため、インドでのトイレ普及を目指しており、今回建設した2基のうち1基はインド向けのプロトタイプとなる。インドでトイレの普及活動を展開しているNPO法人スラブ・インターナショナル(デリー)の敷地内にあるトイレ博物館の一角に自己完結型トイレを寄贈するとしている。