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2015年(平成27年) 11月 26日(第5037号)
老朽水道管の着実な更新を/事業体別の更新率・経年化率を公表/厚労省
切れ目ないトイレ機能の確保へ/ガイドライン案を公表/マンホールトイレ整備/国交省
エネルギー利用促進の冊子作成/国交省
流域水循環で議論/第13回研究発表会開く/下水文化研究会
ポスター配布過去最多/教育機関などで掲示/健康のため水を飲もう推進委員会
連絡調整会議が初会合
30年度から企業団事業開始へ/更新計画や財政方針など了承/香川県広域水道事業設立準備協
ポータブル型ピコプラカウンタ開発/水源への持ち運び可能/リオン
ジェネックスの技術確立/小管の生産性向上にも寄与/クボタ柿﨑氏が現代の名工受賞
技術特別講習会を開催/長寿命化重視し新プログラムに/管理協
北海道で初の技術説明会/鉄管の耐震性について講演/日本ダクタイル鉄管協会北海道支部
関係団体との連携強化を/京都市内で臨時総会開く/日本GM工業会
新型ミニショベル発売/日立建機
ノー残業デーで労働時間短縮/東京設計事務所
Waterクイズ当選者発表
老朽水道管の着実な更新を/事業体別の更新率・経年化率を公表/厚労省
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老朽化した水道管路の更新は、いま水道界が直面する大テーマのひとつだ。水道統計のデータでは、管路経年化率は平成25年度で10・5%。年々上昇傾向にあり、年間2万5000件の管路事故も報告される。一方、管路更新率は0・79%(平成25年度)で、近年は横ばいの状況。高度経済成長期に整備された施設の更新が進まないため、経年化率は今後さらに上昇するとみられている。そうした中、厚生労働省水道課は、大臣認可の水道事業体ごとの管路経年化率、管路更新率を公表した。特に、経年化率が全国平均を超え、かつ更新率が全国平均を下回る事業体には一覧表中に「*」マークを記した。危機意識を持たせ、対策を促す狙いだ。着実な取り組みが期待される。
切れ目ないトイレ機能の確保へ/ガイドライン案を公表/マンホールトイレ整備/国交省
国土交通省下水道部は19日、東京・青海の日本科学未来館で開いた「災害に備えるマンホールトイレシンポジウム」で、「マンホールトイレ整備・運用のためのガイドライン(案)」を発表した。ガイドラインは、マンホールトイレの有用性や整備の基本的な考え方、被災者が使いたいと思う快適なマンホールトイレの整備のあり方を示すもの。普及を推進し、被災時でも快適で衛生的な生活環境の確保に下水道が貢献していくことを目的に策定する。今後、パブリックコメントを募集し意見を反映させた上で、東日本大震災が発生した3月11日までにガイドラインを公表する予定だ。
エネルギー利用促進の冊子作成/国交省
国土交通省下水道部は、冊子「下水道は『宝の山!』」=を作成した。下水汚泥は量・質ともに安定し、収集の必要がなく、エネルギーの需要地である都市部で発生する“都市型バイオマス”としてPRしていきたい考えだ。自治体などへ配布し、市民の理解促進などに活用してもらう。冊子には、下水汚泥のバイオガス化や水素製造、他バイオマスの受け入れなど、下水道のエネルギー利用の実施事例を記載。写真や図などを活用し、分かりやすく事例を紹介している。
流域水循環で議論/第13回研究発表会開く/下水文化研究会
NPO日本下水文化研究会(代表=酒井彰・流通科学大学教授)は21日、東京・市ヶ谷の水道会館で『第13回下水文化研究発表会』を開催した。
会の冒頭あいさつに立った酒井代表は、「水循環基本法は制定されたが、法の理念の実現に向けて会としても問題提起をしている」と語り、今回のシンポジウム開催趣旨を説明した。続いて、シンポジウム座長を務める稲場紀久雄・大阪経済大学名誉教授の提案により、シンポジウム開会に先立って、去る8月に亡くなった元厚生省水道環境部長の小林康彦氏、9月に亡くなった元建設省下水道部長の中本至氏への哀悼の意を示し、黙祷が行われた。
シンポジウムのテーマは『これからの流域水循環制度~水循環基本法を踏まえて』で、▽坂本弘道・水団連顧問▽斎藤博康・日水協特別会員▽椿本祐弘・元大和総研主席研究員▽酒井日本下水文化研究会代表▽渡辺勝久・同研究会理事▽辻谷貴文・全水道書記次長―がパネリストを務めた。
ポスター配布過去最多/教育機関などで掲示/健康のため水を飲もう推進委員会
第18回「健康のため水を飲もう」推進委員会(委員長=武藤芳照・日本体育大学日体大総合研究所所長)が10日、日本水道会館で開かれた。平成27年度上半期の活動報告が行われ、下半期の事業企画について話し合われた。
27年度のポスター配布枚数は2万6188枚、チラシは1万7260枚と、どちらも過去最多を記録。ローカルラジオでの広報活動や、消防署との協働による水分補給の呼びかけなども各地で行われた。協賛団体に行ったアンケートの結果によると、配布したポスターの約半数は学校などの教育機関に掲示され、次に役所や公民館に掲示された枚数が多かった。
連絡調整会議が初会合
2018年に東京で開催される第11回IWA世界会議・展示会に向け、開催国委員会のもとに設置された東京都水道局、同下水道局、日水協、下水協、日本水環境学会の5団体による連絡調整会議(リーダー=古米弘明・東京大学大学院教授/日本水環境学会会長)の初会合が7日、日水協で開かれた。開催に向け実務内容を検討する企画、広報、協賛推進の各専門部会から当面の活動内容が報告された。
30年度から企業団事業開始へ/更新計画や財政方針など了承/香川県広域水道事業設立準備協
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第2回香川県広域水道事業体設立準備協議会(会長=浜田恵造・同県知事)が19日、同県庁内で開催された。香川県における広域的な水道事業などを経営する事業体(広域水道事業体)設立の連絡調整、広域的水道事業計画の共同作成を図るもので、今年5月の初開催以来約半年ぶり。今回の議題は▽経年施設更新計画策定の基本的な考え方▽広域水道施設整備計画概要図等(案)▽財政運営の基本方針等(案)▽平成28年度予算要求(案)▽広域化の主要スケジュール(案)―で、満場一致で全て了承された。
ポータブル型ピコプラカウンタ開発/水源への持ち運び可能/リオン
リオンは「ポータブル型ピコプランクトンカウンタ」の開発を進めている。同社は浄水中のピコ植物プランクトン(ピコプランクトン)を計測できる「ピコプランクトンカウンタ」を開発、水道事業体への提案を強めているが、さらに現場ニーズに合わせた測定場所への携帯ができるポータブル型を開発している。平成28年度初期に発売予定。10月21~22日に開催されたさいたま水道展に新製品開発情報をカタログなどで公開し注目を集めた。
ポータブル型には▽連続測定機能(PCとのUSBポート接続で長期データ保存可能)▽流体制御機能(送液ポンプを内蔵した自吸式でセンサ内流路の高流パージ対応)▽バッテリ駆動機能(一時的に電源供給なしで稼働)―が搭載されている。
ジェネックスの技術確立/小管の生産性向上にも寄与/クボタ柿﨑氏が現代の名工受賞
クボタ京葉工場に勤務している柿﨑守氏が2015年の現代の名工を受賞した。現代の名工は卓越した技能者の表彰制度で、厚生労働大臣が毎年1回、概ね150人を表彰している。
柿﨑氏は新型耐震管のジェネックスについて、技術の確立(挿口突部形成技術、外面耐食被膜形成技術)や製品仕様の決定・コストダウンにおいて多大なる貢献をしたことが認められた。特に、これまでに培った鋳物処理技術をベースに、クロスカット試験(塗装の密着性試験)等を繰り返し、最適な量産技術の確立に成功した。
単に鋳物を処理するという技能に留まらず、注目を浴びやすい製品開発の裏側でその量産化を支える卓越した技能を有する貴重な人材であり、この人材なくしてジェネックスの製品化はなかったと言われている。
技術特別講習会を開催/長寿命化重視し新プログラムに/管理協
日本下水道施設管理業協会は、平成27年度技術特別講習会を札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、九州の全国6会場で開催した。会員企業をはじめとする経験3年~5年の職員合計427人が受講した。昨年は「計画的維持管理」「電気」「水質」の3科目だったが、今年は、新たに設けた「機械設備の管理」と、「維持管理の考え方」、「水質管理」「電気設備の管理」の4科目とした。
北海道で初の技術説明会/鉄管の耐震性について講演/日本ダクタイル鉄管協会北海道支部
日本ダクタイル鉄管協会北海道支部は11日、札幌市内で平成27年度公募型技術説明会を開催し、北海道大学大学院工学研究科の松井佳彦教授、厚生労働省水道課の近藤才寛課長補佐による特別講演のほか、同協会講師による技術説明が行われた。事業体職員を中心に定員を上回る約120人が参加した。
関係団体との連携強化を/京都市内で臨時総会開く/日本GM工業会
日本グラウンドマンホール(GM)工業会の平成27年度臨時総会および講習会が11日、京都市内の京都ガーデンパレスで開催された。創立25周年の節目を機に、委員会組織を大幅に刷新した今年度の活動状況などを報告。GMが適切に維持管理、改築更新される市場環境を構築するため、他の関係団体とも連携を強化することなどを確認した。
新型ミニショベル発売/日立建機
日立建機は10月1日から新型ミニショベル(ZX30U―5B、ZX35U―5 B、ZX40U―5B、ZX50U―5B)の4機種を発売した。新機種は従来機からのコンセプトであった使いやすさをより一層追求して、1.優れた作業性・操作性 2.快適な居住性 3.容易な整備性―の3点に視点を置いて開発した。同社のミニショベルは低燃費技術に優れ、液晶モニタを採用し快適な環境を整え、車体後方からのメンテナンスを容易にできることなどが特長だ。
ノー残業デーで労働時間短縮/東京設計事務所
東京設計事務所は「労働時間短縮」の取り組みを行っている。原則として毎週水曜日をノー残業デーとしており、毎月1回(1日)の有休休暇取得も呼びかけている。また、7月からは執行役員、管理職も対象として早朝勤務制度を試行している。「早く来て早く帰る」職場環境を作ることが目的。
Waterクイズ当選者発表
本紙の第3回日本水道協会全国会議グラビアの「Waterクイズ」にご応募いただき、ありがとうございました。正解は、「サイタマシ」でした。厳正な抽選により次の方々が当選いたしました。
【1等】(賞金3万円)
▽東山輝男(神戸市)
【2等】(賞金1万円)
▽伊藤英彰(江南市)▽甲斐友也(福山市)
【3等】(賞金5000円)
▽丸山浩一(札幌市)▽朝倉敏夫(同)▽八木康年(苫小牧市)▽篠山剛(岩手県九戸村)▽菅沢照夫(仙台市)▽島津哲(木更津市)▽田沼佳世(松戸市)▽宮城航太(柏市)▽寺田翔(東京都大田区)▽富田祐子(行田市)▽遠藤潔(川崎市)▽宇佐美栄(静岡市)▽秋田篤也(瀬戸市)▽鈴木まち子(四日市市)▽小川清司(木津川市)▽津田昌宏(摂津市)▽平井瑛佳(三木市)▽芝吹康行(岡山市)▽西田勝弘(高知県四万十町)▽岡本邦博(熊本市)敬称略