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第4338号    8月  2日発行




「研修」「処分」要綱を検討/日本水道協会
 日本水道協会は7月31日、8月1日にわたり「第1回指定給水装置工事事業者制度の運用等に関する専門委員会」を開いた。専門委員会では10月中旬までの予定で指定給水装置工事事業者の研修に関する標準取り扱い要綱、指定給水装置工事事業者の違反行為に係る標準事務処理要綱、研修テキストの作成について議論される。研修は3年に1回実施される見通し。要綱は中小事業体にも参考となるよう作られる。要綱で大枠を固め基準は水道事業体の判断に委ねる方針だ。
2大プロジェクトでセッション/京都大学環境衛生研
 京都大学環境衛生工学研究会は7月19、20の両日、同大学桂キャンパスで第29回シンポジウムを開催した。今回はe―WaterⅡ、LOTUSの2大プロジェクトのセッションも実施し、上下水道事業の関係者から注目を集めた。
 シンポジウムは、▽上下水道▽水域・土壌汚染▽廃棄物・環境管理▽e―WaterⅡプロジェクト▽LOTUSプロジェクトなど5題のセッションと、テーブルセッション、国際セッションで構成。さらに特別セッションとしては田中宏明・京都大学大学院教授がコーディネーターを務め、『水環境に見出される医療薬品類や日常生活由来の汚染』をテーマとする特別セッションも実施した。
水道が全面復旧/中越沖地震被災地の柏崎市
 新潟県中越沖地震で甚大な被害を受けた柏崎市の水道が7月31日、一部の復旧困難な地域を除き、市内の全地域において給水が再開された。これは唯一、未通水地域として残っていた高浜地区が通水したことによるもの。地震発生から16日目の全面給水再開だった。同日には会田洋・柏崎市長が応急復旧作業の終了を宣言した。
「下水道は今がチャンス」/下水道展シンポ盛況
 さまざまな新企画が用意された今年の下水道展(7月24~27日・東京ビッグサイト)。新企画のハイライトは最終日に開かれた下水道シンポジウムだ。テーマは「地球環境とこれからの下水道」。会場いっぱいに詰め掛けた観客を巻き込んで、下水道の将来を考えた。
 登壇したのは東洋大学の松尾友矩学長、明治大学の北野大教授、歌手のアグネス・チャンさん、国交省下水道部の江藤隆部長の4人。産経新聞社の鶴田東洋氏を進行役に、和やかに、そして熱く討論が繰り広げられた。
水の重要性に理解を/「水の日」記念式典開催
 第31回「水の日」(8月1日)、「水の週間」(8月1日~7日)の記念式典(主催=国土交通省、東京都、実行委員会)が7月27日、東京の科学技術館で開催された。この行事は水資源の有限性、水の貴重さや水資源開発の重要性に対する国民の関心を高め、理解を深めるために実施されているもの。
 式典では主催者を代表して国交省の棚橋水資源部長、東京都の東岡水道局長らが挨拶。続いて水資源功績者の表彰が行われた。
 期間中には水資源に関するシンポジウム(3、4日)、ウォターフェア隅田川レガッタ(5日)等が行われ、水の大切さを呼びかけていく。
「浸透ます」調査を報告/国総研
 東大の古米弘明・教授らが幹事を務める「雨水技術情報交換会」が7月26日、下水道研究発表会(東京ビッグサイト)の開催にあわせて行われた。今回の話題提供は2つのテーマ。市川新・元福岡大教授が流出解析モデルの観点から「日本の雨水対策の将来展望」について話し、国総研下水道研究室の田本典秀・研究官は「雨水浸透施設の汚濁負荷削減効果に関する調査」の結果を報告した。
 国総研が行った調査は、雨水浸透の“水質面”に着目したもの。「どれ程の負荷が削減できるか」「汚濁した雨水を地下に浸透させてもよいものか」といった点に焦点を当てたという。実験では、人工降雨を使って浸透ますへの流入水と流出水の水質や水量を計測。流入水の種類(濁水、水道水)や降雨強度(時間10ミリ、30ミリ)を変えていった。浸透機能のない雨水ますでも同様の作業をした。
 結果、実験を行った地点の浸透ますは70~90%台という高い割合で汚濁負荷を削減した。また雨水ますでは、ます内の堆積物が巻き上げられて逆に汚濁源になる傾向も見られたという。
“身近な水”セミナー/水環境学会
 日本水環境学会は8月23日に市民セミナー「身近な水に潜む科学」を東京品川区の区立総合区民会館「きゅりあん」で開催する。定員200人。参加費は3,000円で申し込み締め切りは17日。問い合わせは同学会セミナー係(電話03-3632-5351)へ。
UF膜で80,000/m3日を処理/鳥取市水道局
 鳥取市水道局が平成11年度から取り組んでいる「浄水施設整備事業」(江山浄水場・関連施設)が着々と進んでいる。江山浄水場では水源の千代川におけるクリプトスポリジウム対策として、膜ろ過を採用し、計画浄水量は80,000立方メートル/日(将来計画95,000立方メートル/日)。同21年度から一部供用を予定しており、同19年度6月末で進捗率約50%となっている。全体事業費は約159億円で、現在は膜ろ過施設の建設や管理本館の新築、浄水池の築造などの工事を行っており、今年度末で進捗率約71%、発注率約90%を見込んでいる。
広域的災害応援体制を/日水協中部地方支部総会
 日本水道協会中部地方支部の第85回総会が7月24、25日の両日、津市のメッセウイング・みえで開催された。総会には会員ら約300人が参加するなか、会員提出議題5題などの審議を行った。次期開催地は、富山県高岡市。
推進懇話会がスタート/千葉県水道局
 千葉県水道局は7月10日、千葉・幕張の局庁舎で「おいしい水づくり推進懇話会」の委員の委嘱式および第1回懇話会を開催した。
 同懇話会は、今年3月に策定した「おいしい水づくり計画」の各種施策の取り組みや進捗について意見・要望を行うもの。利用者による水質調査(ウォーターメイト制度)や利用者の意識調査、同局による水質検査などの結果を踏まえ、各施策について検討する。
 懇話会から出された意見・要望は同局に報告され、中期経営計画事業等評価委員会により評価される。
管布設工事に仮配管採用/東京都水道局
 東京都水道局は、区部における配水小管布設工事(一般案件)に仮配管方式を採用する。工事に伴う断水時間を大幅に短縮し安定給水を確保できる、工期を短縮できる、夜間工事から昼間工事への移行で振動・騒音を低減できるなどの効果があり、同局では、利用者サービスのさらなる向上が期待できるとしている。
菅原副知事が水道事業を視察/東京都
 7月19日、菅原秀夫・東京都副知事が東京都の水道事業を視察した。今回は江戸川区立船堀小学校で行われた水道キャラバンを見学し、さらに東京都水道局の水運用センター、水質センター、水道歴史館、金町浄水場を回り、東京都の水道事業の説明を受けた。
ディスポーザに意見集中/横浜市下水道事業経営研
 第三期横浜市下水道事業経営研究会(座長=齊藤毅憲・横浜市立大学国際総合科学部教授)の第4回研究会が7月26日、横浜市技能文化会館で開かれ、下水道を取り巻く状況と取組の方向について意見を交換した。
 ディスポーザについては様々な意見が挙がり、事務局は「ディスポーザの維持方法等により水質に影響が生じるおそれがある。受け入れる側としては、エネルギー利用などを検討して、社会の変化に十分な対応を取ることが重要」と述べた。
事故原因は船のいかり/尾道市海底導水管破損
 尾道市水道局は、海底導水管(口径100ミリ・ポリエチレン管・延長1,474メートル)の破損原因を、台風4号の影響を避けるために停泊していた貨物船のいかりと発表した。現場は本土から離島・百島に至る約590メートル地点の接合部で、現場水深は約10メートル。仮復旧は7月24日に完了したが、本復旧のめどは立っていない。
4都市でヒアリング実施/韓国調査団
 韓国調査団(団長=金鷹鎬・弘益大学教授)は、分流式下水道の管きょのガイドラインを作成するため、7月9~13日、神戸市、豊中市、東京都、さいたま市をまわり、聞き取り調査および施設見学を行った。
 調査団は、韓国環境省や韓国環境公団、学識者で構成。各都市でヒアリングを行ったほか、ポートアイランド処理場(神戸市)、原田処理場(豊中市)、落合水再生センター(東京都)、上落合雨水調整池(さいたま市)などを視察した。
記念シンポの参加者募集/東京都水道局小河内50周年事業
 東京都水道局は、小河内ダム竣工50周年記念事業として、9月28日に都庁都民ホール(時間:午後1時から5時)で開催する記念シンポジウムの参加者を募集している。
 シンポジウムでは、田中文治・元東京都水道局長(日水協名誉会員)が「小河内ダムの誕生」をテーマにプレゼンテーションを行い、武藤芳照・東京大学大学院教授(健康のため水を飲もう推進委員会委員長)は基調講演で「水と健康」について解説する。
鉄蓋の耐スリップ性能測定/ライセンス&プロパティコントロール
 ライセンス&プロパティコントロール(本社・福岡市)は、道路に設置されるマンホール鉄蓋表面のすべり抵抗を測定する専用試験機「DFテスター(R85)」の販売を8月20日より開始すると発表した。マンホール鉄蓋は雨天時のスリップ事故などがかねてより問題視されており、市民の安全確保のために耐スリップ性能を規定する動きが広がってきている。こうした中で、すべり抵抗を簡便に測定・評価できる同製品の販売は、公設試験場での検証や各メーカーの製品開発促進に大きく寄与するものと期待されている。
優良設計技術者を表彰/日本下水道事業団
 日本下水道事業団は30日、平成19年度優良設計技術者本部表彰受賞者を発表した。
 同事業団の東日本・西日本両本部は、建設コンサルタント委託業務の品質の向上を図るため、両本部が発注し前年度に完了した委託業務469件(東日本本部251件、西日本本部218件)の中から、総合的品質が特に優れている業務を担当した者で、品質を向上するために創意工夫や高い技術力などが見られた優良な設計技術者(管理技術者または担当技術者)を審査し、30名を選出した。
PVDF製UF膜を開発/東レ
 東レはこのほど、従来の約2分の1(同社比)のろ過圧力で運転可能なPVDF(ポリフッ化ビニリデン)製中空糸UF(限外ろ過)膜モジュールを開発したと発表した。同製品は比較的汚れた表流水の処理用に開発され、凝集剤や洗浄用薬品の使用量を大幅に削減できる。これにより、エネルギーやランニングコストを低減することが可能だ。同社は今後、これまで開発した2種類のPVDF製中空糸MF(精密ろ過)膜モジュールと同製品を合わせて、飲料水製造、産業用水製造、海水淡水化前処理、下水再利用の前処理など幅広い用途に展開していくという。
耐脱亜鉛黄銅棒を量産/サンエツ金属
 黄銅棒最大手のサンエツ金属(本社・富山県高岡市、釣谷宏行社長)はこのほど、カドミウムレス・鉛レスの耐脱亜鉛黄銅棒「BZ1」の量産を開始することを明らかにした。
 今年3月に日本水道協会規格に耐脱亜鉛黄銅材の第1種の使用が認められたことから、水道資機材への展開が期待されており、同社では月産100トンを上回る量産体制を確立して全国的な拡販を目指す。
ウォータハンマ勉強会が好評/石崎製作所
 逆止弁専業メーカーの石崎製作所が6月より実施しているウォータハンマ(水撃)に関する勉強会が好評だ。「通常の勉強会は自社の製品紹介を行うことが多いが、ウォータハンマが起こる原因を事例を踏まえて説明しつつ、対処方法への理解を深めてもらう」(同社)というコンセプトがその要因で、水撃を発生させるデモ装置などを活用した体感型の勉強会となっている。要望があれば全国どこでも実施可能で、料金は無料。申込み・問い合わせは同社(TEL0120-1439-50、03-5700-2812)まで